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【SLAM DUNK GI】169話「豊玉 in 同窓会」


南烈、ヴィルフェーダ大阪トライアウトに合格、
前所属チームの退団、退社。

関東から慣れ親しんだ大阪へと帰郷の準備をしている最中、メールが届く。


「久しぶりやな? 聞いたで。トライアウト合格したんやってな。おめでとう! てことは大阪戻ってくるいうことやな。お祝いに飯でもおごったるわ。いつ戻ってくるん?」


メールの相手は、幼少期から豊玉高校まで、恩師、北野に憧れ同じチームでプレーした岸本実理だった。


「ありがとう。でもいそがしなるから遠慮しとくわ。」南

「冷たいこと言うなやー。もう岩田とやじにも声かけてんねん。それにな、お前と逆で大阪離れる奴もおんねや。同窓会ってやつや。場所は送っとくや。」岸本


岸本は、店のURLを送信した。


大阪から離れる奴? (URLを開く)なんや? フランス料理やて!? なんやあいつ、全然、似合わへんやないか。」南


そして南は大阪へ帰郷。
ヴィルフェーダ大阪の活動も始動して間もない頃、豊玉高校のプチ同窓会が開催された。


「おう南。 ひさしぶりやんけ! まあ 座れや。」岸本


岩田三秋、矢嶋京平も既に到着。


「おう。やじ、岩田、元気しとるんか?岸本、お前、なんやねん。フランス料理て、突っ込んでほしんか?」南

「南、お前には言うとらんかったな。ここで働いてんねん。せやから本日のメニューの仕込みはおいらがしてんねん。」岸本

「はっそうなん!? せやけど、なんでフランス料理やねん。たこ焼き焼いてるほうが似合ってるで。」南

「南! 大阪やからたこ焼きって、浅はかやねん!」


スタイルには対応していかなあかんやろ?」岸本

「なんや、バスケットの話かいな。まぁいろいろこれからやねん。」南

「おっと、南、これ書いてくれや。」岸本

岸本は南に色紙を渡した。


サイン書いてくれや。ヴィルフェーダ大阪、南烈。 背番号もな。何番や?」岸本

「ああ。14番や。」南

「14番やて? 珍しいやんな?」岸本

「・・・・まぁ 意味があんねや。」南

「ここのお店のオーナーがバスケフリークで特に地元、大阪、豊玉には注目しとってな、そこからプロチームが誕生するうえに豊玉からプロが誕生したんや、これは応援せな、あかんやろってことでな。フルコースサービスや。あとで挨拶してくれや。」岸本

「ああ。」南


コース料理も開始されようとした頃、テーブルに一人の男が到着。

すんまへん!? 岸本さん。 先輩方、ちょっとスーツのズボン破けてしもうて直してたんですわー。」


先輩、待たせるってどういうことやねん!? 板倉!」


遅れて姿を現したのは、南、岸本の1つ後輩で唯一のスタメン出場していた板倉大二朗だった。



「ホント申し訳ないです!」板倉

「まあ ええわ。ほな座れや。」岸本


「やじさんも岩田さんも南さんも、ホントすんまへん。あとお久しぶりです。」板倉

板倉、お前、背伸びたんちゃう?」南

「南さん、わかります? ちょっと伸びまして189㎝になりまして、サイズもそれでスーツ破けたんちゃうかな?」板倉

「なんやて!? 俺より大きくなったんか!? 全然、感じへんぞ。」岸本

「岸本さんもまだ伸びたんちゃいます?」板倉


板倉が到着し、ようやくコースがスタートする。メンバーは昔話に花を咲かせ、大阪人らしく和気あいあいにその場も盛り上がりを見せた。

そして先ほど書かれた南のサイン色紙が店内に飾られた。

「あれ?(南の色紙を指さす)南さん。聞いてますよ。おめでとうございます。」板倉

「ああ。ありがとう。」南

どうなんですか? ヴィルフェーダ大阪、古本興業の松田雅志が実質オーナーってめっちゃ注目チームやないですか?」板倉

「せやな。まだ始動したばかりやねん。実際わからんが、おもろいメンバーがそろったんや。まずは元々の母体チームに所属していた土屋淳やろ。後、ちょっと世間を騒がしたから知ってると思うけどな。仙道彰。」南



「土屋淳、、、、俺たちの代の大阪の代表格やな。」矢嶋



「仙道彰ってバスケやっとったんか?」岩田


「いや、同じ学年ですが、全国でも名を轟かせていたんですよねー僕らの代の沢北栄治がアメリカ行きましたからねー日本では仙道彰がいるゆうて有名でしたけど、バスケは辞めたんちゃうかったかな?」板倉

「やってへんらしいで、それでもトライアウト合格や。」南

「ちっ 気に入らへんな。」岸本


「あと、未知数やけど、ブラジル人もいい選手やな。」南



「あとあれや、湘北の桜木花道や。」南



「あっ? なんやと!? 桜木言うたら、俺のマークやったやつやろ? なんであんな素人くさい奴やねん。」岸本

「せやけど、お前、フェイク引っかかってゴール決められてたやないか。」南

「うっさいわ。素人くささが逆にフェイクになったんや。まぁジャンプ力と足は速かったけどな。」岸本


「せやねん。身体能力は高いんや。」南

「そこに南さんですか!? 結構、凄いんちゃいます?」板倉


「板倉、お前、性格悪いんか? お前もやろ?」岸本


「すんまへん。自分から言うのも、あれでしたんで。」板倉


岸本はもう一つ色紙を持ってきて、板倉に渡した。


「ほれ 書いてくれや。 板倉」岸本

「何や!? 大阪から離れる奴おる言うてたけど、板倉なんか?」

「すんまへん。結構、急に決まったんですねん。」板倉


そういうと、板倉大二朗は色紙にサインを書いた。




「レ―ゼンダンク神奈川 板倉大二朗 6番」




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