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【SLAM DUNK GI】180話「第1ラウンド」

警察沙汰から手を差し伸べた仙道彰とその男、マリオ・タルデッリはバスケコートに向かっていた。

「アキラ、なぜ俺がバスケ出来ると思った?」マリオ・タルデッリ

「その二の腕とハムストリングはバスケで鍛えたんだろ?」仙道

「どーだかな? 元々って可能性もあるぜ。」マリオ・タルデッリ

「まぁ 見せてもらおうか?」仙道

アキラの頼みでバスケをやるんだ。であれば俺の要望も聞いてもらおうか?」マリオ・タルデッリ

「なんだ?」仙道
「俺が勝ったら、ごちそうしてくれ。」マリオ・タルデッリ

「OK。 よし みんな! こいつはマリオ・タルデッリだ。こいつも入れれば5-5の試合が出来る。もうすぐ日も暮れる。それまでやろーか。」仙道

「OK!」


仙道とマリオ・タルデッリは別チームとなり、日が暮れるまで試合が行われた。

「マリオ、ポジションはどこだ?」仙道

「どこでもいいぜ。アキラ、お前はどうなんだ?」マリオ・タルデッリ

じゃせっかくだからフェワードでガンガンやろうか。」仙道


「OK。アキラ、日本人にしては背が高いな。」マリオ・タルデッリ

「ん? お前の方が高いだろ? 2メートルあるか?」仙道

「ふっ。アキラ。10cm程度、差があって言い訳にしないでくれよ。」マリオ・タルデッリ

仙道の見立ては確かで


マリオ・タルデッリはバスケ経験者の動きそのものだった。


「やるな。マリオ。」仙道
「お前もな。アキラ」マリオ・タルデッリ


「(この大きい体でも、万能なスキルを持っているな。これはしめてかからないと)」仙道

「(日本人でもこんなセンスのあるプレーをするのか!?)」マリオ・タルデッリ


「おもしれぇ、、、」二人



試合は白熱し日が暮れ試合終了。
みんなが笑顔でバスケを楽しみ、そしてコートに倒れ込んだ。


「はぁはぁ、、。アキラ。俺の勝ちだ!?」マリオ・タルデッリ

「ふーーー。こりゃしんどい。何を寝ぼけたことを言ってる。俺の勝ちだ。」仙道


「何を言ってる!? 俺の勝ちだろ?? なーみんなー そうだろ?」マリオ・タルデッリ



「マリオーーー 残念ながら 同点だーーー!」

「だとよ。」仙道
「くっそー! アキラ、これはまだ第1ラウンドが終わったに過ぎない。」マリオ・タルデッリ

「そうだな。」仙道

その時、仙道が立ち上がりマリオ・タルデッリに手を差し伸べる。

「マリオ。バスケ出来るじゃないか?俺の言った通りだ。同点だとよ。」仙道

「ちっ 久しぶりだったからな。」マリオ・タルデッリ


マリオ。腹減ったなー? お前のその靴に免じてお前の賭けは俺がのんでもいいぜ。靴に穴、空いてるぜ?」仙道



「あっ?? おいおい、替えの靴なんかねーのにな はっはっ(笑) でも お前の言葉に甘えさせてもらうぜ。俺は生きていかなければならねーからなー。」マリオ・タルデッリ


「・・・・」仙道

仙道は一瞬、その言葉を深読みしようとしたが、すぐさま笑顔で答えた。


「じゃ いこーか。」仙道


こうして仙道彰は、日本では味わえない刺激を受けながら、アメリカのストリートバスケで自身のコンディションを確かめるように日々を過ごしていた。そしてひょんなトラブルから手を差し伸べたマリオ・タルデッリへのねぎらいの気持ちで夕食に出かけたのだった。


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