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私にとってピアスは、大人の第一歩だった。


初めて私がピアスを開けたのは、高校の卒業式の次の日。


栄でぶらぶらしてたら、近くにピアススタジオがあるんだよーなんて話に。「開けてみる?」ってノリで友達と2人で予約して。


(黙って)髪染めただけで「なんだその頭!!!」と言われるような家だったから、「家帰ったらなんて言われるかな」なんて思いながら。


別にそんなに対したことないのに、すごいドキドキした。


 高校卒業したから親の承諾はもちろんいらない。

かるく問診票を書いてから、マーキングしてもらって左右の耳たぶに一つずつ開けた。大きなピストルみたいなので、パチンって。一瞬で終わった。


ピアス開けると人生が変わるとまでではなかったけど、ちょっと大人になった気がした。


18歳。自分の意思でなんでもできちゃうんだなって。


案の定家に帰ってピアス開けた〜って言うと、しおりがヤンキーになった!と弟に言われたけど。



そっか、もう最近はピアスの穴も開けないんだな。今の高校生たちは、どんなことが思い出になるんだろう。


私にはわからないけど、自分たちにしかわからないからエモいんだよな思い出って。