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海外に住むことは非現実的? 住む場所の選択肢を増やせば、心の安心に繋がる

こんにちは、アンロック・ジョーです。

カナダのトロントに暮らして約10年。

ロックダウンが続くトロントから、海外暮らしや留学に関心があったり、外国人とのやりとりに悩んでいる方に向けて、「もう外国にはビビらない」をテーマに、海外生活で感じているリアルな情報を発信しています。

私は駐在員としてカナダに赴任した後、帰任命令が出たものの、それには従わず、そのままカナダに移住しました。

「カナダに移住した」というと、「カナダ人になったの?」と聞かれることがありますが、永住権を持って移住することと、その国の国籍を取ることは違います。永住権は、単純に、その国に住むことができる権利です。

ただ、カナダの場合、永住権を持っていれば、選挙権はないものの、その他の権利についてはカナダ人と同様のものを得ることができ、医療費も無料ですし、州によりますが、公立であれば、高校まで学費は無料だったりします(でも、日本の消消費税にあたるものがオンタリオ州の場合は13%で高い!)。

このように、カナダに永住権を持って暮らすメリットはたくさんありますが、私が感じる一番大きなメリットは「日本以外にも暮らす場所を持つことができた」という安心感かもしれません。

コロナ禍の影響で、日本でも地方に移住したり、デュアルライフを嗜好する人が増えているようですが、将来的に、日本全体が大規模な自然災害を受けたり、経済的な困難な状況に陥った場合には、地方移住したと言えど、大きな安心感を得られないかもしれません。

また、人口減少、年金問題、政治家の失言、子供の教育や子育て環境の不備など、毎日、暗いニュースに接していると、日本の将来に明るい気持ちを持てず、静かなストレスを受け続けている人もいると思います。

そんな方には、自分のためにも、そして、自分の家族のためにも、日本以外にも住める場所を持つ、という選択肢を検討されることをおすすめしたいと思います。

もちろん、実際に、海外に移住するとなると、仕事や学校を辞め、自分や家族の環境を大きく変えることになるので簡単ではありません。

また海外移住の覚悟を決めたとしも、一番の難関となるのが、海外に住むためのビザや永住権の取得です。

永住権として有名なアメリカのグリーンカードですが、抽選で当たる仕組みとなっており、昨年の当選確率は1.96%でした(これでも前年の3倍です)。当選確率1.96%に、自分の人生を掛けられないですよね。

そんな中、先日、カナダの移民局が、永住権のひとつであるExpress Entryに関して、永住権取得に必要だった点数を大幅に下げて、例年3,000〜5,000人にしか発行していなかった永住権を、27,000人を超える人に発行し話題になりました。

この永住権は、すでにカナダで暮らす外国人を対象としたものなので、残念ながら日本で暮らす方々には当てはまりませんが、それでも、今回の永住権の大量発行は、カナダにとって、移民は経済の回復と長期的な繁栄にとって重要な存在であることの証であり、今後数年間は、人口の約1%以上にあたる40万人の移民を毎年、受け入れる予定ですので、日本人にとっても多いにカナダ移住のチャンスはあるかと思います。

なお、これはカナダの例ですが、他の国でも、調べれば永住権取得は意外に現実的な選択肢だったりすると思います。私の知る限り、永住権の取得しやすさでは、フィリピンやタイなどが有名です。

カナダで出会う人たちの出身国は、本当にバラバラで、トロント住民の約50%は外国生まれで、230もの民族が暮らしている、と言われています。彼らは、自分の仕事や子供の教育を考えて、どこに自分や家族がいるべきかを、グローバルな視点で、フレキシブルに考えているように感じます。その時の環境に合わせて、最適な国に住む

そこには、別に自国を捨てる、という悲壮的な考えはなく、自国以外にも住むという選択肢を持つという自由で前向きな行動、とも言えるかと思います。(もちろん、難民の方などいるので、一概には言えませんが。。。)

コロナで世界中がパニックになったことでも感じるように、人生100年時代、何が起きるかわかりません。投資の世界で「卵は一つのカゴに盛るな」と言われるように、可能な限りリスクを分散し、選択肢がある状況を作っておくことは、人生をより良く生き抜く上で有効な手段の一つだと思います。

住む場所についても、「ここにしか住めない」ということではなく、「あっちにも、こっちにも住める」という状況を作っておくことが、自分や家族の安心に繋がると思いますし、上記カナダの事例のように、国によっては積極的に外国人を受け入れていますので、ご関心があれば、調べて頂き、まずは、永住権申請にトライしてみると良いと思います。

私の場合もカナダの永住権取得には申請してから5年、かかりました。宝くじは買わないと当たらないように、永住権も申請しないともらえません。

どうですか?
ちょっと、永住権について調べてみませんか?
申し込んでみませんか?

実際に移住するかは、永住権をもらった後で、考えても良いんですから。

今回は海外移住という選択肢について書かせて頂きました。今後も、私の海外移住経験や外国人との仕事の仕方のノウハウなどをご紹介しますので、フォローして頂き、ご質問などがあれば、コメント欄記入して頂けるとウレシイです。

それでは、皆さま、アンロックな日々をお過ごしください〜。


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