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連載 ボクっ娘のなれの果て、還暦を迎える。第8回:プカプカ

「仕事合間にエッセイ執筆」…こんにちは。メジャーデビューを夢見る小説家・魚住陽向(うおずみ・ひなた)です。
どうすか? 地下アイドルの自己紹介みたいでしょ(笑)。でも、本気だからね。どこかの出版社さん、気づいてくれないかな。書籍いっぱい出したいよぉ〜(←普段出さない甘え声)。
「地下アイドルというより、ずんの飯尾さんの挨拶ギャグみたい」って?
いいですね、飯尾さん。元「La.おかき」ですね。今やすっかり売れっ子さん♪いい芸人さんです。
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さて前回テーマは「昭和」でしたが、今回も「昭和の文化」についてです。
それは「煙草」
煙草というと、このご時世、喫煙者というだけでものすごい肩身の狭い思いをする嗜好品です。ものすごく煙たがられます。煙だけに…(はい、うまいこと言いましたーw)

あ、その前に実は魚住は20歳から37年間(1日1箱)吸ってきた煙草を2018年10月下旬にきっぱり止めました。過去に禁煙は試しましたが何度も失敗していたので(本気で止める気はなかったからね)「禁煙外来」を受診したのです。煙草が吸いたくなくなるチャンピックスというお薬を処方してもらって3カ月飲み続けて終了のところ、1カ月で無理なく止められました(このお薬の副作用、私の場合はすごい便秘となったのでお薬ストップしました)。結局、全3カ月間通院しましたけどね。それから吸いたい気持ちもまったく起きず、丸2年間一切吸っていません。

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いつもならTwitterで何でもかんでもつぶやく魚住ですが、この件に関してはまったくつぶやかないようにしていました。
何故なら!嫌煙家にほめられたくないからです!
嫌煙家にほめられるために煙草を止めたわけじゃないので。

それから以前から思っていたけど、喫煙者が禁煙に成功した途端に、煙草の悪口を言い出し、喫煙者より上の立場に立って、偉そうに(自慢が入るんだよ)煙草と喫煙者をDisり始めるヤツが一番嫌いなのよ!

私は、煙草を止めた今も「煙草という文化」が好き
個人的には、ずっと精神的に不安定な自分を支えてくれた煙草に感謝しかない!
ありがとう、煙草! 有意義な休憩時間をありがとう! 大好きだったよ。

ここで「なに寝言を言ってんの?」という方々とともに煙草のメリット・デメリットを見ていきましょう。

■メリット■
ストレスの軽減
休憩時間が取りやすい
ボーッとしていても煙草を持ってるだけで「考えてる」ふうが装える
手持ちぶさたの解消
煙草の煙が好き・おいしい
味のある大人のイメージ・かっこいい

どうです? 「どうでもいいこと」ばかりでしょう(笑)。
だ・か・ら・良いんですよ!
最近多いのが「無駄なことはしない」「損得で考える」人たち。

正しいことばかりしていると人間おかしな方向に行きますよ。
毎日毎日、無駄なことをし続けて、人生の帳尻を合わせるんです。

まぁ、止められないことの言い訳ですけどね(笑)。

■デメリット■
体調に悪影響を及ぼす
値段が高い(どんどん値上げされる)
部屋が汚れる・匂いがつく
口内が汚れる・匂いがつく
喫煙場所・飲食店がどんどんなくなる
肩身が狭い
マナーを守らない喫煙者と同等に思われて不愉快

でも、これらは煙草を吸っている本人の不都合です。
嫌煙者側の不都合はもっとあると思います。

私は以前から思っていたことがあるんです。
それは…
「煙草が嫌い」という人たちは煙草そのものよりも「煙草を吸っている(吸っていた)人」やその人の記憶が大嫌いなのです。

喫煙のマナーを守らない人、嫌なことやひどいことを言ったりしたりした人が煙草を吸っていたからなんです。そのせいでヒステリックになるんですね。

そう思えば、嫌な大人やかっこ悪い大人がめっきり増えました。
いえ、人数的には昔とそんなに変わらないかもしれない。
「嫌なヤツ!」「大嫌い!」「ひどすぎる!」
声に出して、またはSNSでハッキリと言える日本人が増えたのだと思います。まだ面と向かってはなかなか言えないので、煙草にあたっているのでしょう。

その逆もあります。煙草を吸っていた人が大好きだったり、憧れたり、マネしてみたり…。最近は、煙草を吸うシーンがなくなりましたね。もちろん、テレビのCMも。憧れられたら困りますもんね。

え? 私?
私は今年1月に亡くなった、大嫌いで大好きな父が煙草を吸っていたので…。
ええ、父には近寄ったり甘えたりは一切できなかったけれど、煙草の香りは父のそばにいるようで……。父も50代で禁煙に成功して、すでに吸ってはいませんでした。
だから、私も禁煙したんでしょうかね……ふふふ。

あ……この曲にも憧れました。
今でもかっこいいと思いますが、このバージョンが一番好きです。

それでは、また次回。
次回は、あの芥川賞作家との出会いのお話。
―322日:還暦カウント

BGM y 西岡恭蔵『プカプカ』1971年


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