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経済的・物理的豊かさから、情緒的豊かさへの転換期

資本主義社会のあり方が問われている今、文明の発展方法というのも変化する必要があるのではないかと考えている。

資本主義は、
人間の欲を利用した文明を最速で発達させるために最適なシステム」
である。

近代の衣食住に困っていた頃はそれらが豊かになることへの欲求、つまりマズローの欲求5段階説の中の”物質的欲求”というものが強かったのだろう。
また、この種の欲が”生存本能”に近い欲であったために、強いエネルギーとなって資本主義はうまく機能したのだと考える。

からだ・けんこうサポーターさん作

しかし、今その”欲”そのものが変化しているように感じる。

特に、Z世代の我々は生まれた時から物質的欲求というものは満たされているし、社会それ自体もルールやコミュニティが整備されているため社会的欲求というものも満たされている。

加えて、Z世代は好景気を経験したことがないし来ることへの期待感というものも少ない。そう考えると、経済的自由を手に入れたり物理的に豊かになることへのモチベーションが小さいのも頷けるのではないだろうか。また、今の日本社会はまだ経済成長至上主義に囚われているため、ミスマッチが起きて幸福度が下がってしまっているのではないだろうか。

一方で、幸せについての議論は割りと盛んになっているように思う。内的欲求を満たすことへのモチベーションはあるのではないだろうか。

つまり、我々の今抱いている欲求は”内的欲求”であり、今の日本の資本主義社会はうまくそこに訴求できてないがために機能していないのだろうと考える。その欲求を刺激して社会を発展させる最適なシステムはもはや資本主義ではないのかもしれない。

次に来る社会システムは何だろうか?

ベーシックインカムなども、こういった背景から生まれてきており注目されているのだと思う。次に来るのは社会主義かもしれない。

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