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自分の居場所を見つける

約2年半前までずっと無職状態だったこともあって、私には居場所がなかった。

居場所というのは、生きるために必要なものが揃っている場所ではなくて、自分がいたい場所のこと。

ぽかーんとどこか空虚で、一人相撲をして、無職で自由なはずなのに身動きが取れず、心細い。

何をやっても後ろめたく、何をしていても満足感が得られにくい。

就職しても、やっぱり病気の影響で体力はないし、ネガティブに、マイナスに、疲れるとすぐ考えは傾く。

自分はこの職場で役立っているんだろうか。邪魔じゃないだろうか。もう呆れられていて、「クビ」って言われるカウントダウンが始まっているんじゃないだろうか。

仕事に慣れれば慣れるほど、このままでいいのだろうかという不安が膨らむ。役立たずのくせに、慢心しちゃってるんじゃないか。

ようするに、何をしても自信がない。

今日を明日を毎日を、がむしゃらに、ひたすらに、その不安を無視するみたいに働く。だからなんとかクビが繋がっているのだと思ってきた。

そこでは、ここの職場にいたいという気持ちよりも、ここの職場がクビになったら、もはや終わりだという悲愴な気持ちが勝っていて、居場所が云々という気持ちの余裕はなかったし、そんなことを言い出す自分なんて、想像もできなかった。

この間、新所長と2人で雑談する機会があった。

前の所長は口下手で、誰かを褒めることも、自分が思ったこともあまり言わない人だった。

新所長は前の所長より、思ったことをはっきり言う。

遠慮もかなりして、「よく分からないんだけど」という枕詞はいつもつくけど。

さて、雑談によると、私はよく気が利くそうだ。よく気がついて、「やらなきゃ、でも手が回らない! と思うと森うさぎさんがやってる」。そうな。

私にはそんな気はないんだけど。

「私がやらないと。私も大変だけど、みんな大変だから、私ができませんなんて言ってはいけない」
とか、
「あとちょっと。これをやりきったら、あとの人、周りの人が助かるからってやって、後で頑張りすぎてしんどくなってしまう」

新所長自身のことだという。

まるで、私のことだと思った。

同じタイプの人がいることを、初めて実際に知った。

同じ大変さを知っているからと言って、どうということもないのだけど、他人に自分の大変さを分かってもらえることもあると分かったことは、とても嬉しかった。

分かってもらえることもある。私は一人じゃない。

そう思えることは、すごく大きな希望になった。ただの不安にかられた馬車馬人生から変われる気がした。

甘えた気持ちとも言えるけど、私はこの職場にいたいなと初めて思った。

居場所がここだったら、いいな。

まだ、よくは分からないけど。

居場所は自分で作れ、なんてよくいうけど、作れる人はそう言えばいい。私には、不安感が強くて分からなかったし、今までできなかった。

こんな風に「ここにいたい」気持ちは、生まれて初めて思ったかもしれない。

そう思えた私は、幸せ者だな。

【今日の英作文】
子は親の影響を受けて育つ。
Children grow up under the influence of their parents.

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