鬼まんじゅうを今年も作った。

さつまいもを買ってきて、1本丸ごと使う。

必要な材料は、砂糖と小麦粉とひとつまみの塩と大さじ1の水だけ。

去年のいつかにレシピごと載せた記事を書いたような、記憶があるような、ないような。

簡易蒸し器で10分蒸して、完成。

小さめ鬼まんじゅうが、9つできた。

幸せの味。

ご褒美の味。

でも今は、悲しみと不安を乗り越える味。

タイムカードで喜んでいた次の日の、できごと。

今はしょんぼりすぎて書くことができない。ものすごくショックで動揺している。

あんまりにも心あらずで歩いていたせいで、家の前で帰り道に思いっきり転んで、膝小僧にたんこぶができた。数日経つ今も膝立ちができないくらい痛い。

自分はもしかしたら、自分の気持ちに気づけないタイプの人間なのかもと、タイムカードとこのショックなできごとを通して思った。

タイムカードの、自分で制御できないほどの嬉しがりよう。ショックをショックと自覚できないで、たんこぶを作るような転倒をするくらいに、心あらずになってしまうショックの受け方。

悲しむより、不安がるより、胸を張って、前を向いて、また頑張る！　と伝えた方が絶対いい。

残りの短い日数、そうやって過ごしていきたい。

私には、長い長い人生がまだ残ってる。

出会いも別れも、人生にはつきもの。

とりあえず涙味の鬼まんじゅうを食べる。

おいしいのが嬉しいのか、こんな時でもおいしいのが悔しいのか。

でも、おいしい！　って食べた方がきっといい。

【今日の英作文】
「あなたがいなくても大丈夫って胸を張って見送りたい。」
"I would like to see you off with my head held high, then I want to tell you 'even if you are not here, I'm OK.'''

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