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そう言えば、あれはストーカー

昔、もう10年以上前のこと。ブログとか個人でホームページを作って、今のSNS交流に似たことがされていた時代があった。

猫も杓子も自分のホームページを、今の人がSNSのアカウントを持つような感じでもっているような状況。

今のSNSよりずっと管理や更新作業が面倒くさいのだが、こだわる人のホームページはそれはそれは面白く、魅力的だった。

私も覚束無いながら、ちょっとやっていた。

あるホームページの管理人さんで、自分のリアル情報を公開するタイプの方がいた。どうやら、伊勢神宮近くに住む、私とほぼ同じくらいの年齢らしいと知った。

ブログには、イオンのお客様感謝デーがどうとか、管理人さんの個人情報がかなり詳しく書いてあった。

たまたま伊勢神宮にお参りに行くことがあり、「おお! あれがブログに出てきたイオンか!」とか、「お伊勢さんのあれか!」とか、私は一人感動していた。

ネットに載ってる情報が、リアルに見えたこと、今で言う軽い「聖地巡礼」とまでは行かないけど、そんな気分だった。

その感動のまま、ブログのコメント欄に、「イオンがありました!」みたいな、すこぶるどうでもいいのに、気持ち悪いコメントを残すという行動を、私は起こした。

その管理人さんは、ブログのコメントには、丁寧な返事を書くことを常としていて、私も(何を期待したのか謎だが)かなり期待して待った。

が、返事はなかった。

あれ? イオンがダメだったの? なんだか、よく分からないけど珍しいこともあるのだなあ。

私はお気楽なものである。

今から思えば、まだ学生の年齢で、近くのイオンがどうのこうのと、いきなり知らない人がブログに書き込んできたら、返信に迷うし、まず気持ち悪い。

私は個人的にその管理人さんのファンのつもりだったし、ちょくちょく覗いていたブログだったので、勝手知ったるなんとかと思っていたが、管理人さんにとっては、知ったことではない。ただ怖いだけだ。

あれは、全然悪気もなかったし、意図的でもなかったけど、完璧なストーカー行為だった。

今は交流のない方ではあるので、謝りようがないのだが、ごめんなさい! 若気の至りです! 軽率なことでした! 怖い思いをさせてすみません! と謝りたい。

ストーカー行為だったと気付いてからは、よそ様のコメント欄や自分のブログも、書き込む内容には気をつけるようになった。

今は自分の情報をオープンにする人も多く、それで繋がっていくこともあるようではあるけど、トラブルもつきない。

色々、勘違いや、行き違いもあるから、(私も)みんなも気をつけてね! と思いつつ、ネットに日記を書く。

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