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【詩】ゆびきりげんまん

ふたりの思い出が息を引き取って

バラバラに砕け散ったその破片を

ひとつひとつ拾い集めて

もと通りに組み立てなおして

ゆびきりげんまん

これできみとぼくの物語はおしまい

めでたしめでたしと

わざとらしい笑顔をきみに向けて

さよならの合図を出そうとしたとき

小指が

涙をながしていた





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