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逃亡者と真犯人の夢《Dream Diary 23》


xxxx年05月17日(x)


 殺人事件が起こり、私は殺人犯の濡れ衣を着せられた。私はとても悔しく、また強い憤りと恐怖を感じていた。だが警察に捕まるわけにはいかない。私は逃亡者になった。トミー・リー・ジョーンズが私を追って来る。映画『逃亡者』でトミー・リー・ジョーンズが演じるサミュエル・ジェラード連邦保安官も追って来る。サミュエ‥‥る‥‥える‥‥じゃくそん? にも追われているような気がする。それで真犯人は誰なんだ? 私のプロファイリングによれば、真犯人が演歌やムード歌謡、そして洋楽ロックやジャズやブルースを好む人物だということは明らかだ。『BOSS』を飲みながら八代亜紀の『舟唄』を聴いて涙ぐんでいた、宇宙人ジョーンズさんなんか怪しいぞ。その八代亜紀なんだけど、彼女は演歌だけでなく、ニューヨークの名門ジャズクラブ『BIRDLAND』でジャズのライブをやっている。2013年のことだ。彼女もかなり怪しいぞ。更に闇が深いのは、八代亜紀と並ぶハスキーボイスだったムード歌謡の女王・青江三奈も、若い頃は洋楽の熱心なリスナーだったことだ。『ホット・ツナ』というフォーク&ブルース・ロックバンドの熱狂的なファンだったという噂もある。1970年代のことだ。加えて青江三奈は、『ホット・ツナ』のサポートメンバーだったブルース・フィドルの第一人者、パパ・ジョン・クリーチを日本に呼んでアルバムを作っている。タイトルは『レディ・ブルース』。これは1990年のリリースだ。よっぽど好きだったんだな。どう思う? 青江三奈が一番怪しいだろ? さあて‥‥何にせよ、真犯人は今まで名前の上がった六人の内の誰かだ。トミー・リー・ジョーンズ/サミュエル・ジェラード/サミュエル・L・ジャクソン/八代亜紀/青江三奈/そしてパパ・ジョン・クリーチの六人? 宇宙人ジョーンズさんを忘れてるぞ七人だ。待て待て、それらはみな目くらましだ。真犯人はハリソン・フォード、お前だろう。映画の中ではリチャード・キンブル医師、お前に違いない。いやそれ濡れ衣だからいま逃亡者やってるんですけど。ふうむ、お前じゃないなら『ホット・ツナ』のギター&ボーカルのヨーマ・カウコネンが真犯人かも知れん。いやベースのジャック・キャサデイも怪しいですよ 彼らの元のグループ『Jefferson Airplane』の伝説的女性ボーカリスト、グレイス・スリックが裏で糸を引いているラスボスかも知れん。彼女の楽曲『ホワイトラビット』の白兎にやらせたんだ。不思議の国のアリスの? あの白ウサギが真犯人? もう訳が分からん。逃亡者はやめて自首しよう。


*Hot Tuna:「Know You Rider」(ライブ)
↓ 恥ずかしながら昔レパートリーにしていた。ギターとボーカル。


*Jefferson Airplane (Grace Slick):「White Rabbit」
↓ 
ベースとギターの二人が『ホット・ツナ』を結成。


*青江三奈:「組曲」レディ・ブルース

フィドル(ヴァイオリン):Papa John Creach

青江三奈さん(2000年没)、八代亜紀さん(2023年没)の
ご冥福を祈ります。

Papa John Creach(Blues Fiddle) with  Hot Tuna(1970)



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