日々うつわ

うつわを見て歩いて、うつわについて書いてます。(東京中心)

日々うつわ

うつわを見て歩いて、うつわについて書いてます。(東京中心)

最近の記事

ブログ

ブログを引っ越して変えることにしました。これからはこちらに日々うつわを書いていきます。 http://utsuwa-meguri.com/blog/ 新しいほうでもよろしくお願いします。

    • 合志真由子 陶展@RUEVENT

      目白のRuevent(ルヴァン)で11月3日から14日まで合志真由子(ごうしまゆこ)さんの個展が開かれています。 今回はギャラリーの空間に似合う、大きくもなく小さくもなくというサイズのラインナップで、使う場面の多そうな食器が揃いました。 合志さんの作品の中でも、ありきたりな言葉でいえば、オシャレな雰囲気でそろえられていると感じました。 その志向はこのDMの写真にも出ているかもしれません。雰囲気の良いこの写真は合志さん本人が撮られたとのことです。 DM写真の組み合わせは会

      • 古河散策

        茨城県古河市のhibiで開かれていた落合芝地展を見に遠出したついでに、古河の町を散策してみました。観光の中心は比較的狭いエリアに集まっていて、少しの時間でも楽しむことができました。今回はうつわ番外編で古河の散策記録です。 古河の観光の中心は古河歴史博物館なのですが、古河の歴史をまず要約してみます。 古河は渡良瀬川の東岸の街です。JR古河駅の西側は城下町があったところで、今は東側に商業施設が集まっています。 そして地図で見ると古河は関東のど真ん中に位置しています。関東は日

        • 落合芝地 展@hibi(古河)

          今年の10月はやや気温が高いものの素晴らしい秋晴れの空と涼しい風で始まりました。 絶好の行楽日和、そしてうつわ日和でもある10月最初の週末は東京から遠出をして、前々から気になっていたお店へ行ってきました。 行き先は茨城県古河(こが)市にある「hibi」。古河は新宿や上野から電車で1時間ほど北東へ行った町。hibiはJR古河駅西口から徒歩10分のところにあります。 古河駅前は商業施設が集まる典型的な駅前ロータリーですが、hibiがある通りに入るといかにも旧街道な軒並みになり

          下岡由枝 作品展@日々

          うつわの秋へいよいよ入りました。その季節に相応しい暖かみのあるうつわが集まる個展が先週から銀座・日々で始まっています。 作り手は福岡県の宗像(むなかた)で作陶されている下岡由枝(しもおかよしえ)さん。 今回が東京での初個展となりますが、独特の土のテクスチャと、飽きのこないベースとなる形に丁寧な変化を加えた造形には、数多い普段使いのうつわの作り手の中でも一段と光るセンスが表れていて、これから関東でも人気を呼んでもおかしくない程です。 その下岡さんの作品のテクスチャと造形を楽

          下岡由枝 作品展@日々

          8月の東京国立博物館(本館)

          上野の東京国立博物館、通称トーハク(東博)の本館は日本文化に沿って文物が紹介されています。 日本文化の代表とされる茶の湯(茶道)に関する物として、千利休が陶工・長次郎に作らせた楽茶碗がありますが、今の期間は長次郎作とされる東博蔵の「尼寺」が展示されています。 見込(内側)の底部は、釉薬が定着しなかったのか、あるいは茶渋が長年蓄積したのか、土色になっていました。漆で継いだようなキズも見えます。 こちらは長次郎に始まる樂家の2代目・常慶による香炉。 樂家代々の中でも常慶の

          8月の東京国立博物館(本館)

          8月の東京国立博物館 東洋館

          上野にある東京国立博物館の常設展である総合文化展。6月に展示されていたものが期間を終えて展示替えされたので再び行ってきました。 まずは東洋館。地下1階から5階まであり、東は朝鮮、西はエジプトまでの文物が展示されています。現在平成館で開かれている「クレオパトラとエジプトの王妃展」に合わせて2階の西アジアフロアが飾られていて(展示ラインナップはあまり変わっていませんでしたが)、夏休みの子どもたちも訪れていました。 今回は前回と違って時間をかけて回りました。超有名な陶磁器といえ

          8月の東京国立博物館 東洋館

          千鳥の常設展

          8月は、一年の中でうつわ界隈が一番静まる時です。 お客は夏休みで他の土地へ行き、お店の主も避暑で休業したり。 開いているお店にはガラスが多く並び涼やかさを演出しますが、やはり多いのは焼物。その温かみや力強さという魅力がかえって猛暑の中では客足も遠のかせてしまうようです。 そんな中で休まずに開いているお店があります。水道橋の千鳥は、お盆も東京で過ごすうつわ好きにはオアシスのような場所。 8月は休日なしで営業しているのでいつでも行けるだけでなく、都内有数の広さの店内に充実の品揃え

          千鳥の常設展

          石田誠 展@萬器 北千住店

          研鑽された手業の底力と美しさを感じることができる石田誠(いしだまこと)さんの個展が7月22日(水)まで開かれています。 会場のお店は北千住の萬器。石田さんの個展をこちらで開くのは初の機会になります。 石田さんは砥部焼で知られる愛媛県で作陶されています。 洋食器の形の使い勝手のよいうつわは、確かな評判を獲得しています。 その作風は「軽やか」と評されます。 たしかにうつわの色味はそよ風を思わせるような爽やかさです。 軽やかで、使いやすいうつわ。それが備わる石田さんのうつわは

          石田誠 展@萬器 北千住店

          6月の東京国立博物館

          トーハクこと上野の東京国立博物館へ行ってきました。 梅雨の合間の曇り空でしたが、団体客や外国人など人波が絶えず、むしろ普段より多いのではと思うくらいでした。 現在は特別展は開かれてなく、総合文化展と呼ばれる通常展のみです。 それでも日本最大の博物館、とてもすべては見きれませんでした。 東博でうつわといえば、やはり本館2階の「茶の美術」室でしょう。 日本での陶磁文化が茶の湯を軸に発展してきたこともあり、名品とされるものがこの部屋に置かれることが多いのです。 今期間に一番の

          6月の東京国立博物館

          長谷川奈津 陶展@桃居

          西麻布の桃居で開かれている長谷川奈津(はせがわなつ)さんの個展へ行ってきました。 2年ぶりの桃居、2年前と同じように上野雄次さんによる花いけがされていました。 花器・片口・湯呑・猪口・皿・鉢、小壺、振出そして茶碗。 長谷川さんのあらゆる種類のうつわが揃っていました。数量も多く充実の個展です。 そして釉薬と土の組み合わせも現在の長谷川さんが手がけるすべてでないでしょうか、10種類ほどパターンがありました。 長谷川さんの個展で最多と呼べるバリエーションの今回ですが、DMに

          長谷川奈津 陶展@桃居

          内田鋼一 陶展@桃居

          「内田急須展」とも呼べるほど急須やポットが充実の内田鋼一さんの個展に行ってきました。つい先日、森岡書店銀座店で赤木明登さんと対談をされたばかりの内田さん、とんぼ返りでの東京個展です。一昨年の桃居での展示でも急須類は少しありました。ただ、それも瞬く間に売り切れてしまったので、内田さんの作品が気になる茶器好きの人は必見の展示です。 2013年は灰釉の急須がありましたが今年はその手がなく、白泥・加彩・プラチナ・無釉、そして新作の黒錫(くろすず)の急須・土瓶・ポットが揃っていました

          内田鋼一 陶展@桃居

          稲吉善光展@トライギャラリーおちゃのみず

          トライギャラリーおちゃのみずで開かれている稲吉善光(いなよし よしみつ)陶展へ行ってきました。笠間で作陶されている稲吉さんにとってトライギャラリーでの約2年ぶりの個展です。 3月のKOHOROでは椀型の食器が数多く揃いましたが、今回は瓶や大きめの作品が出ていました。 一番大きなこの皿は、きれいなクリアブルーを基調に、稲吉さんらしい奇を衒わないガシッとした形と、窯変によるピンク色が組み合わさって、独特の雰囲気をもつ魅力的なうつわでした。静かでいながら存在感がある、そんな食卓

          稲吉善光展@トライギャラリーおちゃのみず

          yukkaya@分倍河原

          パン屋の奥さんと陶芸家の旦那さんがお二人でされている「パンと器とカフェyukkaya」。うつわとパンの両方にこだわっているということで前々から気になってました。 府中市にある分倍河原はJR南武線と京王線が交わる場所。これまで電車の乗り換えしかしたことがなかったのですが、今回はこのお店を目当てに降りてみました。 あまり事前情報をインプットせずに到着したら、まずこの洒落た店構えに気持ちが盛り上がりました。 戸を引くとレジに立っていた男性が迎えてくれ、奥には女性がいそいそと動いて

          yukkaya@分倍河原

          光藤佐展@桃居

          西麻布の桃居で光藤佐(みつふじ たすく)さんの作品展が開かれています。 光藤さんは兵庫県北部山中の朝来で作陶されています。主に穴窯で薪を焚いて焼き、それだけに味のある焼き上がりが魅力のうつわを作られます。 昨年に川越のうつわノートで開かれた個展では「李朝の余韻」と題されたように、李朝の白磁にみられるような穏やかな美しさの形も光藤さんのうつわにはあります。薪による焼味と風雅な形を兼ね備えているのが光藤さんならではです。 今回の桃居の個展では、そんな風流さがさらに出てきた作

          光藤佐展@桃居

          ナマケモノ工房@GARAGE

          沖縄の土地で沖縄の空気を吸って焼かれたうつわたちが東京にやってきました。国立のGARAGEで5月31日までひらかれるナマケモノ工房展です。 ナマケモノ工房は、沖縄の恩納村で作陶されている伊藤英明・Hana夫妻の工房です。GARAGEでは伊藤さんの個展をしたことがありましたが、今回は2月に高田邸でGARAGEが展示したHanaさんの作品も見れる貴重な機会だと出かけました。 今回もHanaさんのカップは人気でした。 ナマケモノ工房は沖縄の土を使っていて、Hanaさんはその土の

          ナマケモノ工房@GARAGE