バイヨン#13

モータスポーツや腕時計、たまに映画や演劇をゆるーく愛好 劇団コバヤシライタ所属

バイヨン#13

モータスポーツや腕時計、たまに映画や演劇をゆるーく愛好 劇団コバヤシライタ所属

最近の記事

菊と刀とセイコー

2ヶ月近くもnoteをやってなかったとはタマゲた。 いや別に飽きたとかじゃないんです。 ここんとこ戯れにInstagramを始めてみたり、グランツーリスモをダウンロードしてレーシングカーのリバリーを作ったり 何だかんだでエンジョイしててコッチまで手が回らなかったのだ。 あと僕は自他共に認める、どこに出しても恥ずかしいインドア派のド陰キャ。 わざわざブログに書くようなネタなんてそうそう無いのです。 でもやっと一つ話題ができた。 6月は年に二度のボーナス月。 軽率に腕時計を買

    • Days of Samurai

      世界中の誰もが知るモータースポーツといえば?答えはF1だろう 有名どころ、というか権威あるカテゴリーといえばヨーロッパのものだろう。 それはそれとしてガラパゴスなモータースポーツもF1に劣らない魅力があるのも事実。 日本人としての贔屓を抜きにして、スーパーGTは世界で一番面白いハコ車レースの一つだと信じている。個性豊かなGT300に三大メーカーがしのぎを削るGT500、勝敗を不透明にするサクセスウェイトなど、エンターテイメントとしての完成度は非常に高い。 だがエンターテイ

      • プアマンズ・オメガ

        スピードマスターと言えばオメガの、いやスポーツウォッチの重要なアイコンだ。 その名の通りレーシングドライバーを意識して作られたこのクロノグラフはNASAの技術者たちの憂さ晴らしにしか見えない地獄のテストを潜り抜け、月に降り立つ最初の時計となった。 そんな誰もが知る名品だが、だからこそ今まで食指は動かなかった。 逆張りオタクの悲しさだ。出来るだけ人目につかない沼の底の方に溜まっているようなマイナーウォッチの方が遥かに魅力的に見える。 もちろんスピードマスターは素晴らしい時計

        • Style 11. Position 5

          僕はモータースポーツがこの世で最も大好きだ。別に専門知識をひけらかすオタクでもないし、車のメカニカルな部分やレース戦略にも無知、純粋なエンジョイ勢だ。 モータースポーツや車が好きな人種がハマる収集癖として真っ先に思いつくのはモデルカーだろう。僕も10台くらいは持っているけどコレクションするほどハマってはいない。 モータースポーツほどでは無いが服を買うのが好きな僕はレーシングチーム公式のウェアを買う方が性に合ってる。 ただでさえ自己満足の趣味の世界で、少なくともファッション

        菊と刀とセイコー

          レースこそが人生…でない方にも

          たとえバラクータを着たとして貴方は高倉健にはなれないし リーバイス501に白Tシャツを合わせたとて白洲次郎にはなれない 男性としての魅力に欠ける我々が偉人の愛した名品に大枚をはたいたところで、彼らの小指の爪の先にすら届かないのは当然のことだ とはいえそういった名品に手を出さずにはいられないのが男のサガ 僕の永遠の憧れは“キングオブクール”ことスティーブ・マックイーン 不遇の少年時代を過ごし軍隊経験を経て、幸運にも俳優としての才に気づいた彼は西部劇を始めとするスクリーンの世界

          レースこそが人生…でない方にも

          透明な氷をめぐる冒険

          クソッタレなコロナ禍の昨今 夏場にも暑苦しくて仕方ないマスクを着けなければならないことと同じくらい苦痛だったのが、公共の場での飲酒が制限されたことだ。 マスクはまぁお洒落の一部として無理やり楽しんでいるし、実家の酒の充実具合は中々のものだ。 幸い我が家は舌がそれほど肥えてないので、僕の情けないシェイカー捌きから編み出される恥ずかしいマティーニにも満足は全然できる。 それでもやはりどうしようもなく不満なのは「氷」 今まではいわゆる冷蔵庫の「勝手に氷」機能で我慢できていたのだが

          透明な氷をめぐる冒険

          Vaillante will Back !!

          2月12日(土)am03:00 マクラーレンの2022年仕様のマシン公開のために早起きした僕は不意打ちを食らった。 ミシェル・ヴァイヨン公式Twitterのとある投稿に度肝を抜かれた。 「ヴァイヨンはTDSレーシングとコラボし、ELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)とル・マン24時間に挑戦する」 実はミシェル・ヴァイヨンが現実のレースに復帰する計画は以前から計画されていた。 フランスで主にGT4レースに参戦しているミラージュ・レーシングと共にプロトタイプへステップア

          Vaillante will Back !!

          胸ポケットでタイドアップ

          Twitterではただの車オタクとして通している僕は、大学生の頃から細々と演劇を続けてきた。 別にその道で食っていこうなどと乱心したことはないから、賢明にも趣味のレベルにとどめている。そんな僕が所属している劇団はプロのマジシャンが運営するコント主体の『劇団コバヤシライタ』だ。 演劇関係者に限ったことではないが、件の新型コロナとやらは世界中に甚大なダメージを与えた。 不安定なエンタメの世界とは全く真逆な国家公務員という立場に身を置く僕は鼻歌混じりで阿鼻叫喚の社会を眺めていたの

          胸ポケットでタイドアップ

          金の重み

          時計好きとしては一本は金無垢の腕時計が欲しい。 みんながみんなそうではないだろうけど、僕は金色の時計に淡い憧れがある。 金一色は流石に下品だけれど、装いの中に金色を程よく散りばめる(ペンやブレザーのボタンとか)のは中流階級が演出できる精一杯の品の良さムーブだと勝手に思い込んでいる。 社会人3年目を迎え0.2皮くらい剥けた僕は一大決心をした。 24歳の若造が身分不相応な金無垢時計を手にすることに決めたのだ。 人生で初めて自腹を切って購入したのは50年代のオメガの金張り。 質感

          (なるたけ手頃に)TAKE IVY

          情けないほど単純で影響を受けやすい僕は先日ご紹介した『AMETORA』に触発され、「アイビーをやってみたい!」と奮い立った。 実は以前からダブルのブレザーを一着は持っていたのだが、少々厳ついというか存在感がありすぎて普段使いはしづらかった。それなりの場所に行くにはうってつけなのだが、致命的なことにその「それなりの場所」に度々赴くようなアクティブな人間ではないため困っていたのだ。 やはり使い勝手を考えるとシングルのブレザーが一着欲しい。とはいえ中古でもない限り、ちゃんとした

          (なるたけ手頃に)TAKE IVY

          幸福の黄色いロータス

          F1黎明期から華々しい戦績に彩られた名門プライベーターのチーム・ロータス 皆さんが一番好きなカラーリングはどれだろうか。 王道のブリティッシュグリーン?最高にクールなJPS?古き良きゴールドリーフ? 僕が一番好きなのは終盤のロータスを象徴するキャメル時代。 黒地に金色のラインで飾ったJPSカラーから一転、木久扇師匠も真っ青なレベルの黄色い一色に生まれ変わったのだ(ネイビーのキャメルロゴは素晴らしいアクセントだけれども) 初めてこのマシンを見たのは大学1年の頃(念のため言う

          幸福の黄色いロータス

          「衣」の視点から見た戦後史

          人間が社会で生きていく上で欠かせない要素である「衣食住」 ではこの3点のうち、最も蔑ろにできるモノは何かと聞かれたら多くの人は「衣」と答えるのではないだろうか。 事実、高校時代以前まで自分がどんな服を着ていたのか全くと言っていいほど思い出せない。どのみち見るに堪えないセンスであったことは明らかなので思い出そうとする努力もしないのだが… 私服に気を使い始めた(使わないといけないと気づいた)のは大学に入ってからだ。 ジェームズ・ボンドによって車や時計といった男臭い趣味に目覚め

          「衣」の視点から見た戦後史

          今年の狙いの3本

          言わなきゃよかった 新年早々「今年買う腕時計は3本まで」とか調子こいたのが仇となったのだ あの日3杯目のリザーブ水割りを飲まなければ、こんないい加減な制限を自分自身に課すことはなかっただろう。 新年早々swatchが透明なgentシリーズを発表したのはなんともタイミングが悪かった。 1年は長い。swatchに限らず今後も絶えず魅力的なモデルが次々と出てくるのは間違いないだろう。 こう言ってはなんなのだが、腕時計を趣味とする人間は金銭感覚がイカれた人間が少なくない。 100

          今年の狙いの3本

          今年最初のお買い物

          明けましておめでとうございます。 昨年末に始めたブログ、なんだかんだで毎週続けていい具合に習慣化してきたなと思います。 今年も同じ具合の頻度でダラダラ続けていけたらなぁ 今年の抱負は「時計を買うのは3本まで」です。 そろそろ異動もありそうだし色々バタバタしそうな2022年、これまでのような浪費っぷりでは命に関わる。 なんて言ってる側から年始早々にジャケットを一着買ってしまった。 グレーのヘリンボーンツイードのヤツ。 いえね、思えばグレー系の普段使いのジャケットを持ってなか

          今年最初のお買い物

          あえてソ連製という選択

          世界で初めて月を訪れた腕時計がオメガ・スピードマスターであることは、別に時計マニアでなくとも知っている人は多いかもしれない。 人類初の偉業を成し遂げるため、NASAは実力派の腕時計メーカー10社に過剰なほどに頑丈で正確なクロノグラフの製作を依頼。 最終的にオメガ・ロレックス・ロンジンの3社が競い合い、この名誉あるミッションの同行者にオメガが選ばれた。 今となってはジェームズ・ボンドのシーマスターと並んでオメガのアイコン的存在になったのがスピードマスターだ。 では初めて宇宙

          あえてソ連製という選択

          赤い針か、青い針か

          腕時計を選ぶ時、重要なファクターは何か。 予算内か否か?耐衝撃性?防水性?ブランド? デザインは欠かせない点だろう。その中で特に僕が拘りたいのは針の色だ。 腕時計全体を服装に例えるなら、針はさしずめネクタイになるだろうか。僕は外回りや来客でもない限り、意地でもネクタイをしない(したくない)人間だが、アクセントを加えたい時にはうってつけのアイテムだ。 同様に腕時計の第一印象は針の色によって左右されると言っても過言ではない。 特に赤色の針を選ぶか、青色の針を選ぶか、この二択で

          赤い針か、青い針か