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好きな曲は好き~銀河高速/ハンブレッターズ~

はじめに


今日はハンブレッターズの『銀河高速』という曲についてお話します。

この曲は大学生の頃、YouTubeのおすすめでみつけました。
確か、tetoを聴いていたらおすすめされたんだと思います。


どこまでも行けると思った夜


この曲はいきなり、歌から入ります。

『何処までも行けると思った夜だった
 血と涙と汗が混じり合っていた
 続けてみることにしたよ
 走る 銀河高速』

そしていきなり、タイトルである『銀河高速』が出てきます。

なんとなく、“無敵感”を思い出しました。
私はネガティブに物事をとらえて考える傾向がありますが、何か上手くいったとき、興奮して眠れないような感覚です。
こんな夜はわくわくして眠れません。
なんでもできるような無敵な気持ちは、興奮します。

このような気持ちに至るまでには、想像を超える努力があったでしょう。
だからこそ、このような歌詞になっているんだな、と思いました。

『時代の波ならば HIP HOP
 イマドキ女子は皆 Tik Tok
 未だに僕らはロックンロールと
 フォークソングをシンガロング
 時給900円 コンビニバイト
 責任 やりがい 正直ないよ
 これくらいのお弁当箱に
 廃棄寸前の夢のカケラ詰め込んで』

今の若者を表現しているような歌詞で、口に出したいほど語呂が良いです。

『夢のカケラ』ということは、夢が何度も叶わずに、壊れてしまったことがあったのでしょうか。
私は、「何度も夢破れても、そのかけらを集めてまた夢を大事に持っている」と思いました。
すごいです。私にはまねできないです。
私は破れてしまった夢をまだ、そのまま放置しているだけですから。


本当は知ってほしい人も聴いてほしい人も明確


次の歌詞です。

『新しい歌を書く度
 聴いて欲しい君の顔が矢継ぎ早に浮かんだ
 つたない音と言葉 書き鳴らして
 いつからか遊びがマジになっていた
 あの日と何も変わらずに
 なんて台詞は嘘くさいけど
 何処までも行けると思った夜だった
 血と涙と汗が混じり合っていた
 懐かしい歌を流して
 走る 銀河高速』

『新しい歌を書くたび、聴いてほしい君の顔が矢継ぎ早に浮かんだ』という歌詞が私のことのように感じました。
私が夜にノートに書く思いも、実家で泣きながら書いていた日記も、想いを歌詞にした曲も、全部、聴いてほしいのは両親です。
私が両親の言動をどの様に感じ、考えているのかを知ってほしかったです。

サビの疾走感がすごくて、始めのシンバル、鮮やかになり続けるギター、力強いドラムが高速道路において隣を走り去って行く自分よりも早い車のように流れていきます。


綴る言葉だけが道を開いた


次の歌詞です。

『理想と現実は二律背
 綴る言葉だけが道を開いた
 君を主役にするBGMを
 不甲斐ないなりに歌いたいんだ』

私はここの『綴る言葉だけが道を開いた』という歌詞が好きです。
作詞者は自分のバンドの曲のことを言っているのでしょうが、私は自分で作った歌や、感じたことを書いているノート、このnote、そして大好きな音楽たちの歌詞です。
これらが、あったかどうかもわからなくなっていただろう私の人生をいまだに続けさせてくれています。

音楽を作る人は聴く人のことを考えながら作ると葉言いますが、こんな風に歌詞にその意思を入れてくれるとありがたいですよね。
「わあこの曲は私の人生において、どのシーンのBGMになるんだろうか」、と考えてしまいます。
…これいいですね、人生のシーンのBGM。
すこし記事の内容として考えてみようと思います。


鉛筆の芯が折れて、折れた


次の歌詞です。

『浮かんだサビの歌詞 書く途中に
鉛筆の芯が折れてしまった
それくらいのことでどうして?って
出来事でまたしても夜に捕まった』

これはチャットモンチーの『ハナノユメ』に通づるところがあると思っています。

芯が折れてしまった“だけなのに”とても落胆しているように感じました。
何でも良いきっかけにも、悪いきっかけにもなると思います。
心が弱っているときには、後者になりやすいです。
ここで魅せる人間の弱さが、起承転結の転であるように、次に結があと思いたくなるものです。


してみるぐらいでいいんだ


次の歌詞です。

『終わる兆しの無い旅
 このままでも僕ら大丈夫かな?
 見て見ぬフリしてきた現実に
 押し潰されてしまいそうな夜だった
 心にもない言葉が出る
 ここが潮時かもな』

そのため、ここでトドメとして『潮時かもな』と言っている点に共感しました。
もう終わりなんだ、私はここまでなんだと、思い描いていた先に行くことはできないんだと自分で終止符を打ちたくなります。
自分で終止符を打つと余計に傷つかなくて楽だからです。

『いくつもの恥に恥を重ねて
 数え切れぬ言葉を嘘にして
 長いトンネルを抜けて
 まだ歌いたいと思っていた
 何処までも行けると思う夜だった
 血と涙と汗が混じり合っていた
 続けてみることにしたよ
 走る 銀河高速』

でも、自分に終止符を打ちたくなっても、『どこまでもいけると思う夜』はきっと一生忘れないはずです。
諦めようとするその瞬間も、あの無双感は憑いてくるはずです。
一瞬でも感じた達成感や、無敵感、上っている感覚は忘れられません。
だからこそ、続けるという判断をしたのでしょうか。

また、ここで「続けることにした!」ではなく「続けてみることにした」と言っているのが好きです。
とりあえずやってみる、保身だととらえられがちですが、大事なことだと思います。
やってみる、続けてみる、生きてみる
生きていたらいろいろと機敏に反応して、悩んでしま受けれどそれぐらいぼんやりとした感覚でいたいです。


銀河高速とは

『この夜の向こうまで
 走れ 銀河高速
 時代の波ならば HIP HOP
 イマドキ女子は皆 Tik Tok
 未だに僕らはロックンロールと
 フォークソングをシンガロング
 時給900円 コンビニバイト
 責任 やりがい 正直ないよ
 これくらいのお弁当箱に
 廃棄寸前の夢のカケラ詰め込んで』

つまり、銀河高速とは何なのでしょうか。
私は、先にも少し出しましたが、高速道路で隣の車両に追い越されつつも自分も普段よりも高速で進んでいる様子であると考えました。
また、夜に感じた無双感ということで、街の光が早さと相まって星のように流れているから銀河なのだな、と考えました。
周りはあーゆー感じだけど、自分は進んでみる。続けてみる。
という気持ちです。

さいごに

皆さんはこの曲を聴いて自分の人生のどのシーンが思い浮かびますか?
また、それをどう思われましたか?

ここまで読んでくださってありがとうございました。
♡励みになりますありがとうございます。

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