マガジンのカバー画像

ビジュアルノベル『ナイキスTAS』本編テキストまとめ読み

7
◆YouTube完全オリジナルビジュアルノベル◆ 『Nightmare Kiss... -The Awakened Story-』 毎週(月)(木)20時~より連載中! 毎週10… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

【本編まとめ読み】『ナイキスTAS』7節「あの日からの気持ち」

夢月「…………」 吏星「……今日もあんな感じか」 蓮夜「ちょっと思い悩みすぎちゃってるかもねぇ」 そら「夢月くん、大丈夫かな……」 吏星「考えるのが不得意だからこそ、その時間を設けさせたのだが。……限界だな」 吏星「……天崎、早乙女の話を聞いてやってくれないか。俺達には話し辛いこともあるだろうからな」 そら「分かりました」 吏星「本当にいつもすまない」 そら「こちらこそ、本当に大丈夫ですよ。私も夢月くんの力になりたいのは同じです」 吏星「……よろしく頼む」 夢月「

【本編まとめ読み】『ナイキスTAS』6節「夢月、考える」

夢月「――さぁ! 今日からどうする!? 夢想師の修行って何をすれば良いんだ!? って言うか、今までなんで何にも教えてくれなかったんだ!? こんなことになる前に始めておけば――」 吏星「慌てるな。順を追って説明する。そもそも夢想師の才覚とは本来、自分で気付くものであって他者に教えられて学ぶものではない。だから、明確にこうすればできるというやり方は存在しない。それがお前に何も教えてこなかった理由だ」 夢月「そ、そうだったんだ。難しいな」 蓮夜「まぁ倣うより慣れろ、見て覚えろ

【本編まとめ読み】『ナイキスTAS』5節「勇気ある前進」

↓最初から読む!↓ 夢月「俺がヨウタの治療をする、だって……!?」 吏星「見たところ繋がれたパイプは完璧だった。お前なら拒絶されずにヨウタ少年の夢の世界へ入れるはずだ」 夢月「む、無理だよ! 俺まだ一度も夢の世界に入れたことないんだぜ!? 子供の治療はただでさえ難しいんだろ!? いきなり俺にできるわけ……」 蓮夜「嫌なら"やらない"という選択ももちろんある。けど、夢月ちゃんがやらなきゃヨウタ君の夢魔を祓える保証はない。最悪あの子の治療を諦めるって言うなら、無理にとは言わな

【本編まとめ読み】『ナイキスTAS』4節「挑戦」

↓最初から読む!↓ ヨウタの母「あの……奥の部屋では何をしているんでしょうか……」 吏星「……まずは治療に際して、ヨウタ少年にぐっすり眠ってもらう必要がある。今の彼は眠ること自体にネガティブな状態のはずだが、早乙女はそういった人間にも安らかな眠りを届けられる」 吏星「……さっき見たやり取りで、何となくその理由は察してもらえたと思うが」 ヨウタの母「な、なるほど……」 ヨウタの母「でも不思議ですね。毎日悪夢を見る病気、それも普通の病院では治せないなんて……。理由は、何な

【本編まとめ読み】『ナイキスTAS』3節「"外"からの来訪者」

↓最初から読む!↓ 夢月「うーーん、今日も疲れたな~」 そら「お疲れ様、夢月くん。コーヒーでも淹れようか?」 夢月「あ、良いよ良いよ、自分でやるからさ。そらこそ何か飲みたいものない?」 蓮夜「僕はお水で良いよ」 吏星「自分でやらんかまったく。……水なら俺も飲むから、ついでに全員分持ってきてやる」 蓮夜「お、ありがと吏星」 蓮夜「今日は裏には予約があるんだっけ?」 吏星「いや。しばらくそれらしい患者も見つかっていないと聞いている」 蓮夜「そっか。じゃあ今日も待ちぼうけだ」

【本編まとめ読み】『ナイキスTAS』1節「プロローグ前編"夢うさぎ"の人々」

『Nightmare Kiss...』 -The Awakened Story- 「……夢を見る」 「何度も何度も、繰り返し同じような夢を」 「始まった時に"あぁ、まただ。またこの夢だ"と気付く。いつ見ても色褪せない……でも、どこかぼんやりとした景色」 夢月「…………」 「遠くを見ると、いつも同じ場所で同じ男性が笑っている。会ったことも見たこともないのに、何故か懐かしさを感じる人だった」 男性「――――――――」 夢月「…………?」 「彼は、いつも自分に何かを伝えよ

【本編まとめ読み】『ナイキスTAS』2節「プロローグ後編 夢魔と夢想師」

↓最初から読む!↓ 私がこの世界に、悪夢を見せるもの ――"夢魔"が存在していると知って半年が経ちました。 それは人の身体ではなく "心に巣食うウィルス"のようなものなんだそうです。 夢魔による悪夢は病院で治療することはできず、 自然に治ることもありません。 毎日、何かに追いかけられたり、追い詰められたり…… 同じような悪夢を見続けるんです。 カフェ夢うさぎは、夜の間は"眠りの園 夢うさぎ亭"と改め、 夢魔を祓い人々を悪夢から解放する仕事をしています。 そして今日も悪夢