貯金志向に囚われ過ぎない

よく「貯金が少なくて不安」という声を耳にします。将来に何が起こるか分からないから、何が起こっても大丈夫なように貯金しておこうというのが主な理由でしょうか。

そういった人たちに、「いくらあれば安心ですか」と問うと、金額はそれぞれですが、多くの人たちが「あればあるほどいい」と考えているのではないかと思います。

確かに、人生には想定外のことが多々起きますし、中には出費を伴うことも多くあると思います。何が起きても良いように備えておくことは大切な心構えだと思います。

ただ、将来を考える時に、あまりにも悪い想定ばかりしてその準備ばかりすることは勿体ないと思います。今目の前の時間が常に将来の為の準備だけになっていると、今この瞬間を楽しむことが出来なくなります。

また、将来について何が起こるか分からないということで悪い想定をするのであれば、同じ位に「良い想定」もしても良いかと思います。悪いことが起きるのと同じ位、いやそれ以上に良いことも起きるかもしれません。

想定外の出費があるならば、同じように想定外の収入もあるはずです。

また、準備はすればするほど安心とは限りません。将来の為の準備として貯金を例に挙げるならば、貯金1万円の人より貯金100万円の人の方がお金に関して100倍、安心感を抱いているかというと、そうとは限りません。むしろ、貯金100万円の人の方が安心感に至るハードルが高く、貯金1万円の人よりもお金に不安を感じて生きているかもしれないのです。

この話をしている時によく頭に浮かぶのが、ワールドカップの日本代表の試合です。サッカーそのものの知識は置いておいて、先に点を取られた時の観客及び選手の顔の曇り具合及び、雰囲気の悪さです。私からすると、先に点を取って貯金しておけば安心というマインドが強すぎるばかりに、あまりにもネガティブな雰囲気になりすぎる様に見えます。
逆に2018年のロシアワールドカップにおける日本VSベルギーの試合では、後半の時点で2点も先行されたベルギーが、そこから3点獲得して日本を逆転しました。

先に貯金を作ったのは日本ですが、最後に勝ったのはベルギーです。 


話がすこし逸れましたが、要は、今の貯金額であなたの人生は決まらないということです。人生を終えるまで不自由なく過ごせれば、極端な話、貯金ゼロでも問題ないわけです。必要な時に必要な物を買い、サービスを受けられるだけのお金があれば、十分に充実した人生にすることができます。

思えば、人生は準備の連続になっていると思います。小学校に入ったら、中学に進学する準備、中学に入ったら高校の準備、高校から大学、大学に入ったら就職する準備、やっと就職したら結婚の準備、結婚したら子供を持つ準備、子供が出来たら家を買う準備、そして老後の準備、、と。
常に先の準備の連続です。

もちろん、目標に向けて準備をすることは良いことですが、あまりにも将来に心が囚われていると、今を生きること、「今この瞬間を楽しむ」ことを忘れてしまいます。それは極端な話、朝食を食べながら昼食の心配をしているようなものです。朝食を食べている時は全力で目の前の朝食を楽しめば良いのです。昼食の心配がしたくなったら(そういうシチュエーションは少ないと思いますが)、朝食を食べ終えた後にすればよいのです。


もちろん、貯金そのものを否定しているわけではありません。進学や起業、子供の養育費の為等、明確な目的に向けた貯金は大切です。ただし、漠然とした不安からただお金を貯めるだけでは不安そのものは解消されません。

人生を「準備」で終わらせるのは大変もったいないです。目の前のことを楽しみ自分の心を満たしつつ、余裕があれば自分の心が苦しくならない範囲で将来への準備し、より良い理想の状態に進んでいく過程を楽しむのが良いと思います。

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