体調が悪い日は卵かけご飯を食べよう
今日は体調が優れずに仕事を休んでしまった。
朝から病院に行って検査を受けたところ、
コロナ、インフルエンザ共に陰性。
最近寒くなったから秋風邪を引いてしまったようだ。
家に帰ってベッドに倒れ込む。
昨日から毛布を出していてよかった。
昔からふわふわの毛布の中にくるまるのが好き。あたたかな腕に抱かれているようで安心できるから。
*
15時過ぎ、目が覚めた頃には熱は少し引いていた。
ぐぅ。お腹の音。
そう言えば、朝から何も食べてなかった。
何食べようかな。
作る気力は無いし、頭はガンガン痛む。
喉もイガイガする。
鼻づまりであんまり味分かんないだろうしなぁ。
…卵かけご飯なら食べれるかも。
卵の甘みと醤油の塩味。素朴なのに定期的に食べたくなる味。
普段はダイエット志向で玄米を食べているけど、今日は食べやすいよう柔らかめに白米を炊こう。
水を少し多めにして炊飯器をセット。
微睡んでいる間にお米が炊きあがる。
水を十分に吸い込んで艶々と立ちあがっているお米つぶ。
炊飯器を開けた時にふわっと立ち込める、お米の香りを含んだ温かな蒸気が好きだ。
お茶碗によそい、トッピングを考える。
お肉は食べれないけど、タンパク質は摂りたい。
冷蔵庫から納豆を手に取る。
個人的に粒の大きな納豆の方が豆の味を感じられて好き。
甘い醤油タレをかけて、ぐるぐるかき混ぜる。
「納豆は100回混ぜたら美味しくなるんだよ」って小学生の頃言われたな。
ご飯の上に納豆と卵を乗せる。
卵の黄身の色が濃いと何だか嬉しい。
それと、昨日作っていたなめこのお味噌汁。
作りたてより2日目のお味噌汁の方が好き。
材料がお味噌汁を吸って、くたっとなっている感じが堪らない。
葱だけ切ってたっぷり入れる。
葱は風邪によく効くって、おばあちゃんも言っていたから。
卵と納豆をお米と一緒にかき混ぜる。
黄色い小さな泡がキラキラ光る。
納豆の粘り気と合わさって、スルスル口にしやすい。
そこに醤油を数滴垂らす。
黄色と茶色のコントラストが美しい。
醤油は「広島産かき醤油」が一番卵かけご飯に合うと思う。
母からお土産で貰って以来、このかき醤油を使っている。大変美味しいのでおすすめ。
ズズズっと音を立てて納豆卵かけご飯をかき込む。一人だからいいのだ。何より今日は体調が悪いから自分を甘やかすと決めている。
味変がしたくなって、海苔に巻いて食べてみた。
うまーー!!!!
海苔の持つ海の香りと卵のまろやかさが堪らなく美味しい。
全部ぺろりと完食。
胃の中から優しい温かさがじんわり広がっていく感じ。
美味しいものは身体を内側から元気にしてくれる。
熱も引いたし、明日からも仕事頑張ろう。
*
体調が悪い日は無理しないことだ。
身体にいいものを作ろうなんて、栄養たっぷりで手の込んだ料理をする方が体調悪くなる。
サボって大いに結構。
「1つずつ完璧な味付けをしなくていい。」
って土井善晴先生もラジオで仰っていた。
卵を炊きたてのご飯にのっけるだけ。
塩味が足りなければ後から醤油を足せばいい。
何か自分の好きな物をいくつかトッピングするもよし。
昨日の残り物と卵かけご飯。それだけで十分に贅沢な食事になる。栄養も1日ぐらい偏ったって死にはしない。
いざという時に「卵かけご飯食べたらいいや。」って心の避難場所になってくれる。
卵と醤油とご飯、飾らないシンプルな旨み。
素材の持つ真骨頂を発揮できる最高の料理。
それが卵かけご飯。
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