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映画批評

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映画批評。
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記事一覧

【映画評】ゴジラvs生権力 「ゴジラ-1.0」(2023)

「ゴジラ-1.0」(山崎貴、2023)評価:☆☆★★★  原作レイプの常習犯、山崎貴監督が、…

Y.N.
4か月前
8

【映画評】「社会的テーマ」という釣り餌 「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」…

 テレビで観た映画についての雑感でも書こう。  物語の核心部分についての記述を含むのでご…

Y.N.
6か月前
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【映画評】「シン・仮面ライダー」(2023) よく分からない……

「シン・仮面ライダー」(庵野秀明、2023)評価:☆☆☆★★  よく分からん……、という…

Y.N.
1年前
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【映画評】「シンドラーのリスト」(1993) しょせん善人、たかが善行

「シンドラーのリスト」(スティーヴン・スピルバーグ、1993)評価:☆☆★★★  「シン…

Y.N.
1年前
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【映画評】「ライフ・イズ・ビューティフル」(1997) 「美しい人生」という醜い子供だ…

「ライフ・イズ・ビューティフル」(ロベルト・ベニーニ、1997)評価:☆☆★★★  一言…

Y.N.
1年前

【映画評】「グロテスク」(2009) スプラッター版「奇跡の海」

「グロテスク」(白石晃士、2009)評価:☆☆☆★★  もう2度と観る気になれない映画で…

Y.N.
1年前

【映画評】映画短評2020

 2020年に書いた、映画についての短いメモ。  2020年公開の映画はほとんど含みません。観たのが初めてだった映画、すでに観たことがあった映画、双方についてのメモを含みます。 5段階評価 ☆☆☆☆☆……名作。  ☆☆☆☆★……良作。  ☆☆☆★★……凡作。  ☆☆★★★……駄作。  ☆★★★★……ゴミ。 「アンダー・ザ・シルバーレイク」(デヴィッド・ロバート・ミッチェル、2018)☆☆☆☆☆ 統合失調症のような物語世界ではあるが、あくまで陰謀論のパロディに徹しているため

【映画評】「パリは燃えているか」(1966) パリが燃えなかったせいで平和ボケしたフラ…

「パリは燃えているか」(ルネ・クレマン、1966)評価:☆★★★★  10月13日、BSプ…

Y.N.
1年前
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【映画評】「宇宙人の画家」(2021) 学校的価値観の呪縛

「宇宙人の画家」(保谷聖耀、2021)評価:☆☆☆☆★  傑作だ。  ボルシェヴィキ、大…

Y.N.
1年前
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【映画評】「食屍鬼ダーマー」(1993) 「空っぽであること」の悲哀

「食屍鬼ダーマー」(デヴィッド・R・ボウエン、1993)評価:☆☆☆☆☆  カナザワ映画…

Y.N.
1年前
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【映画評】「ザ・フライ」(1986) 同情しやすいバケモノ

「ザ・フライ」(デヴィッド・クローネンバーグ、1986)☆☆☆☆★  キチガイのふりをし…

Y.N.
1年前
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【映画評】「NOPE/ノープ」(2022) スペクタクル批判の特撮

「NOPE/ノープ」(ジョーダン・ピール、2022)評価:☆☆☆☆★ これがどういう映画かと…

Y.N.
1年前
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【映画評】「ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」(19…

「ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」(シャンタル・アケル…

Y.N.
1年前
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【映画評】「華氏119」(2018) 正義のガキ政治

「華氏119」(マイケル・ムーア、2018)☆☆★★★  アメリカの市民運動の雰囲気がつかめて興味深いが、主張の内容は、まあ、無条件に賛成できるようなものでもない。  そういえば誰かがムーアを「アメリカ版小林よしのり」と呼んでいた。言い得て妙である。たちが悪いのは、2人とも、作品で鑑賞者を説得する才能に恵まれていることだ。冷静に考えれば無茶苦茶なロジックでも、彼らの作品には、観客・読者をつい納得させる力がある。ロジックの隙間を伝え方で補っているのである。  ずばりムーアの戦