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人生は壮大な実験場

「筋トレとは、運動だけを指すのではなく、食生活と睡眠も含めて、筋肉を育てることである」という定義をしてから、楽しいです。まずは食事を改善しようと、『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』を読んでいます。

個人的にシリコンバレー式、スタンフォード式、ハーバード式などのうたい文句はうさんくさいので避けていましたが、尊敬する人からのオススメなので読んでいます。

まだ全てを読み切れていない現時点で何かを書くべきではないのかもしれませんが、面白い本です。筆者が、もう、健康オタクです。オタクすぎて興味深いです。異常です。

本の内容自体は、どんなものを食べると良いよ、どんなものは食べないほうが良いよ、なぜなら、身体にはこういうホルモンが必要で、この食べ物の栄養素は… などと、食事本にありがちなことが書かれています。

ホルモンや栄養素の名前がカタカナで羅列されているので、僕はけっこう読み飛ばしてしまっています…。(カタカナってどうしてこんなに読みづらいのでしょう。社内レポートなど、読んでほしくない文章はカタカナを羅列するとよいのではないか‪w)

ただ、この本はダイエットにおける通説と真逆なことが書かれていて、ことごとく疑わしいです。

(まあ、それも本を売るときの定石なのかもしれませんが、)
例えば、
・カロリー計算は意味がない
・果物の糖分もダメ
・植物油もヘルシーではない
・乳製品は、バター以外ダメ
・脂肪を食べろ
・炭水化物も食べろ
・朝にはバターを溶かしたコーヒーが一番だ

ただし、それぞれに厳しい条件があるため、全部のバターが良いとも言っていないし、全部の植物油が悪いとも言ってません。

ご興味ある方は、僕自身まだ読了できていないので、ご自身で読んでいただきたいのですが、
とにかく、読んでいて反発ばかりしたくなります。そんなん効くのか?と。

けれど、これだけ健康オタクな筆者が、これだけたくさんの物質の名前をあげていて、科学的っぽいので、本当なのだろうと信じてしまいます。(騙されるやつの典型です…)

一方で、この筆者が、自分の体で人体実験を繰り返されていることが読みとれて、信ぴょう性が増しています。おそらく筆者は、1つのテーマで、ああでもない、こうでもない、と少しずつ要素を変えて実験を繰り返されています。テーマによっては、数年単位の長い期間で実験されています。その執念も含めて、作者のオタクっぷりに圧倒されます。

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ぼくは現時点で半分まで読んでいます。作者の考える「完全無欠な食事」とは何か、また、どんな食べ物がNGなのかというところまでだけ、読んでいます。これから、具体的に食べるべきものやレシピの章に入っていきます。
なので、まだはっきりとは言えませんが、本のレビューを見ていると、それはそれは、たくさんの厳しいルールが存在するようです。そして、それを全て満たすことは難しいかもしれないということ、アメリカ人の作者の理論は、日本人にとって合わない部分もあることなどがレビューから読み取れます。

ただ、結局、なにを取り入れ、何を取り入れないのか、全て「実験」するしかないんだな、と現時点で思っています。

僕はこれから、一般的なダイエット法とは真逆な筆者の論を信じ、自分で実験をします。
書かれているルールのなかで、どれが自分には合っていて、どれが合っていないか、試して、結果を見て、取捨選択していくことになります。

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そう考えてみると、何でも実験だなぁと思えてきます。

この本に限らず、どんな本でアドバイスされたことも、取り入れてどうなったのか自分で実験する必要があります。

どんな本も筆者自身の成功体験から書かれています。科学的根拠や、筆者以外の人にも応用可能であったことが書かれていることもありますが、どうしても個人差を無視することはできません。だから、自分で実験するしかない。

本だけでなく、日々のコミュニケーションも実験。営業も実験。恋愛も実験。

これを相手に言ったら、うまくいった。だから続けよう。
これを言ったら怒られた。だからやめよう。

誤解を招く言い方かもしれませんが、あえて言えば、子育てや教育も実験なのでしょう。

親自身も何がいいのか分からないのだから、子どもを育てながら実験していると言えそうです。じゃあ、子どもの人数が増えるほど、教育が良くなっていくのかと言えば、そうでもない。1人目のときは、ひとりっ子を育てる場合の実験。そこで最適な方法を見つけたとしても、2人目が生まれた瞬間、2人を同時に育てるというまた新しい状況での実験をすることになります。ずっと実験。ここでも、たくさんの子育て本で勉強して、何を取り入れ、何を取り入れないか、実験。

他にも、どのお店が良かったか、どの商品がよかったか、などなど、みんな自然に「実験」しています。

そして、多くの人は自分が実験した結果が良い方向に行けば、それを人に教えたくなる生き物のようです。

友達にオススメしたり、口コミやレビューを書いたり。部下や後輩ができればアドバイスしたくなるし、中にはビジネスにしていく人もいます。書籍は当然、コンサルや商材ビジネスなど。

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この世で聞くことはすべて、誰かが実験した結果なのかもしれません。こうしたら良かったよ、こうしたら失敗したよ。

なかでも、多くの人が効果を実感するようなことは、長く後世に伝えられることになり、実験してあまり良くないものはすぐに淘汰されます。古代の思想家や哲学者が考える人生哲学は現代でも読まれている反面で、動かずにダイエット、働かずに億万長者など、眉唾ものはすぐに淘汰される。

ただ、個人差や時代の差があるので、長く伝えられていることでも、そのまま自分に取り入れても効果が薄いことがあるかもしれません。だから、自分で実験する必要があります。

覚悟を決めて行動しろ、行動しまくれ、試行錯誤しろ、PDCAだ、と言われると、個人的にウッと身構えてしまいますが、実験というと楽しそうになります。理科の実験は楽しかった覚えがあります。

そして、実験を楽しく「続けていく」には、そのことを好きであるのが良い。やっぱりオタクが強いのかもしれません。

■■今日の教訓(ポイント)■■

人生は壮大な実験場

■■以上■■


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