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【わかばルームのすきま教材・構音】文のれんしゅう「らりるれろ」

どうも、わかばルームです!ご閲覧、ありがとうございます!

現時点でストックしてある「文のれんしゅう」は、これが最後です。「まみむめも」「ふぁふぃふふぇふぉ」「はへほ」「ぱぴぷぺぽ」「ぴゃぴゅぴょ」「ばびぶべぼ」「びゃびゅびょ」「だでど」「なぬねの」「にゃににゅにょ」「やゆよ」「ん」がありませんが、これまで構音の練習で必要になったことがないので作っておりません。今後、作ることがあれば、またアップして参ります。また、ご要望いただけましたら、お応えしたく存じます。

前回の「ひゃひひゅひょ」で解説いたしましたが、「文のれんしゅう」を行うには、読む力や復唱する力が必要です。ということは、「文のれんしゅう」を続けるうちに読む力や復唱する力がついてくることも考えられます。実際にやってみて、そうした実感はあります。

幼児期から言葉が遅いご相談で通室していただいているお子さんの言語発達が進み、安心できてきた一方で、構音の問題が目立ってくるようになって練習を始める場合があって、その経過で、「文のれんしゅう」のみならず、構音の練習全般を行うことで更に言葉の力がついてきているのではないかと感じられることは多いです。側音化や誤っている音が多くて通室期間が長くなると、むしろ、その言語発達全般の伸びが顕著に感じられやすいです。

絵カードの呼称をすると知らないものの名前…というか聞いたことはあるのだけれど普段意識していなかった言葉が出てくるので、それを意識することにより日常の中でこれのことか!と興味も出てきて語彙力がついてきます。そもそも構音練習をやること自体が音素や音節に意識を向けるので、音韻の力を育てるプラスになっているようです。音韻意識や聴覚的記銘力がつくことで、さらに新しい言葉を覚えられるようになりさらに語彙力も豊かになっていきます。

「文のれんしゅう」などで文字を読むようになると、読みは人間の認知能力のいろんな領域を統合して行われるかなり高次の知的活動であるので、指導している立場からすると、発達の様々な側面を刺激している感触を持てるものです。その後、「文完成課題」のような活動もすると、言語を使って遊ぶ面白さも子どもは体感できて、メタ言語能力と言われるものも育ってきます。「言葉って面白い」となることが、小学生以降の言葉の力を伸ばす大きな分かれ目になると思います。

そしてなにより、いろんな課題を通して、先生と一対一でやりとりする機会も増え、時には絵カードや文で出てきたことから横道に逸れてユーモアを含んだ雑談に発展していくことも、貴重な言葉の力を伸ばす体験になっているように感じます。子どもが自分の思っていることを面白く説明してくれるやりとりが、構音の練習を卒業する頃には増えてくることも多いです。これこそ、言葉の力がついてきたことを証明してくれるところなのです。

逆に、言葉の力に伸び悩んでいるけれど、構音の問題がないので構音の練習をする機会もないままのお子さんについて、これは構音の練習と同じ課題をすると伸びるのではないか?と感じることがあります。しかし、この練習の効果には即効性はなく、じわじわと効いてくる感じでしょうから、なにが作用して変化が起きているのか実感できない状態になることが推測されて、実際には理解を得られそうにないことから、なかなか導入は難しく、大変惜しい気がいたします。構音の誤りがあることが逆にポジティブに作用して、子どもの音韻への意識を促し伸びるということがあるわけなのですが、構音の誤りがないお子さん向けに、この方法を発展させて音韻を意識させていくメソッドを成立させるには、さらなる新たなアイデアが必要でありましょう。

さて、「らりるれろ」の文のれんしゅうもシュールになりがちでした。③くらいから「えっ?」という反応が起きがちで、その後、ずっと⑩まで、子どもは面白がってくれることが多いです。⑨で「どういうこと?」となることがあって、子どもにはあまりお風呂屋さんとか銭湯とか馴染みがないからでしょうか。「かりられる」がら行の音4連続になることを発見しましたが、ここはちょっとした難関ですね。

●「らりるれろ」の音を、文レベルで楽しくたくさん練習できるように…と考えました。
●幼児~小1児童が読んで練習できるように、全て平仮名と片仮名で表記しました。
●それぞれの文の「らりるれろ」の数をポイント(P)で表記しました。
●4~10Pまで全10文です。
●構音の練習用に作成しましたが、他の用途でもどうぞお使い下さい。
●規約の範囲内であれば、個人、法人、公的機関、商用、非商用問わず、ご利用いただけます。
●【ご利用案内と規約】はこちら➞https://note.com/wakabaroom/n/n5d5614f9f0e7
●PDFファイル、A4用紙1枚です。

本教材は有料です。本記事を100円でご購入下されば、ダウンロードできます。

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