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わかおの日記155

昨日Kが家に来て、料理をしてもらって食べた。

茶色いものはうまい(うんこ以外)

うんざりするほどエビフライと唐揚げを食べた。友達と家でご飯を食べるのはとても楽しい。知らない人との飲み会はあれほど辛いのに。でも世の中には知らない人との飲み会が楽しいという人種もいるのだから不思議だ。ぼくたちは分かり合えない。とても酔っ払って、ぼくが来客に必ず見せている永野のコントを見せて、「面白いでしょ〜😏😏」という得意気な顔をして寝た。

9時くらいに目が覚めたけれど、Kがいびきをかいて寝ていたので、起こしてしまうのも悪いと思ってもう1回寝た。再び起きたときには11時になっていた。

Kは一旦家に帰って、帰省しているIと遊びに行くらしかったので、行ってらっしゃいという感じのスタンスでいたのだが、Iが電話口で、「わかおは来ないの?」と聞くので、「えっ、来ていいの??😊😊」という気持ちになった。やっぱり人間付き合いが下手なので、自分が誘われてない連れ合いに、「俺も俺も」と言って押しかけるのは気が引けてしまう。そんなことわざわざ気にするような仲でもないのに、気にする方がむしろ失礼なんじゃないか。

それなので、一旦友達と別れてから集合場所の神保町に行った。家を出るまで1時間ほどあったが、高校野球に釘付けになってしまった。やっぱり人を殺すような目で打席に立っている球児の姿にはシンパシーを感じる。ぼくも模試を受けるときにそんな目付きをしていだと思う。そんなにかっこいいものでもなかったか。

神保町に行って、有名なカレーを食べた。1時間半くらい並んだ。こんなに並んだのは埼玉のオランダ軒以来だった。

とても並んだカレー

おいしかった。しばらく味がしてなかったので、ちゃんとしたカレーは久しぶりに食べた。初速でおいしさがグワッときたが、その後は「まあまあまあ……」という感じだった。1600円した。

そのあと少し古本を漁った。井伏鱒二が川での釣りについて書いたエッセイみたいな本が売ってたので面白そうだと思って買った。いいセレクトだと思う。たぶんぼくが物を買おうとする基準は、それを持っている自分のことが好きになれるかどうかというところにあるんじゃないかと思った。なんかちょっとナルシストみたいな気もするけど、他人じゃなくて自分に軸があるあたりは結構かっこいいんじゃないかなって思ってる。自分のことが好きなやつなんだな。

ここでKと別れて、Iとふたりになった。Iはガリガリなくせにグルメなので、うまいカレーを食ったあとなのに中華街に行きたいと言い出した。せっかく京都から帰ってきているんだからそれくらいの願いは叶えてあげようと思ってついて行った。前もそんな気持ちでIとスキーに行ったのを思い出した。中華街には3年くらい前にデートで行ったきりだった。街並みは変わっていなかった。暑かったので、台湾かき氷を食べた。台湾かき氷はうまい。普通のかき氷と違って氷自体に味がついているので、食べ進めていっても飽きることがない。非常によい食べ物であり、明らかに通常のかき氷よりも上位に位置するべきものだとぼくは思っている。乾麺のパスタよりも生パスタのほうが明らかに上であると感じる、あの感覚に似ている。 

おいしい

その後石川町駅から根岸線に揺られ川崎まで行き、毎度恒例多摩川うなぎ釣りの儀を執り行った。しかし先週購入し冷蔵庫で寝かしておいた青イソメが完璧にくたばってしまっていて、ダメもとでやってみたが全く釣れなかった。でも別にいいの。川辺で飲みながらぼーっとしたり、友達としゃべったりするあの時間が好きだから。わたしそれ以上のことは望まないわ。

いつウナギは姿を見せるのか

早めに撤収した。Iとは9月の半ばから免許合宿に行くことになっているので、それについて話した。順調に卒業できれば多少日にちにゆとりができて、延泊などもできるはずなので、九州を満喫しようと思う。楽しみ〜。


そういえばこの日は、初恋のひとの誕生日だった。あの人と自分を比べるたびに、あまりの立場の違いに惨めな気持ちになる。それと同時に、実は彼女はまだおれのことを憎からず思っているんじゃないかという、オメでたい想像も必ずセットでしてしまう。そうしないとバランスがとれないから。あーあ、有名人になってラジオとかで会いたいよ。そのためにはこんなことしてる場合じゃないよなあ。何書いてるんだろおれ。

誕生日に開設された彼女のインスタグラムを見ながら、誰も乗っていない西武新宿線で1人うなだれた。

長い1日だった。


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