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呼吸

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腰痛で腰回りがガチガチに固くなる訳

腰痛で腰回りがガチガチに固くなる訳

腰が痛い時は、腰の筋肉がガチガチに硬くなって、動きも悪くなるものです。
こういう時は、腰にばかりに意識がいっているので、気が付きづらいのですが、お腹や脇腹の筋肉も腰と同じくらいに硬くなっています。

脳みそは腰を守るために、腰、脇腹、お腹の筋肉をグルっと全周固くすることで、自前のコルセットを作るように働らいているのです。

自前のコルセットを装着することにより、痛いながらも腰の安定性は増します。し

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息の吐き方

息の吐き方

息は吐かないと吸えない。*(驚いて)息を飲む
*(見つからないように)息を殺す
*(集中して)息をするのも忘れる

息を使ったことわざには色々なものがありますが、呼吸はちょっとしたことで浅くなったり、止めてしまいます。

「息が止まっている」と聞くと、多くの人は息を吸っていないことをイメージしますが、息を吐くことも同時に止まっています。

*過呼吸(過換気症候群)は息の吸いすぎで起こります。

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息は膨らみやすいところに入る

息は膨らみやすいところに入る

腰痛持ちの人は、お腹まわりの筋肉を固くすることで作る自前のコルセットで腰を安定させています。

腹式呼吸は、息を吸うときに横隔膜が下がり、内蔵が上から圧迫されることでお腹がせり出すように膨らみます。

このお腹が膨らむというときには、まず、柔らかくて膨らみやすい部分から膨らみます。

どういうことかというと、風船に息を吹き込み膨らませるときには、固くて膨らみづらい口元部分よりも、ゴムがが柔らかく膨

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歌うのは人とクジラと鳥だけ

歌うのは人とクジラと鳥だけ

歌うことは、呼吸のコントロールです。

自律神経でコントロールされているが、呼吸は自分の意思で長く吐いたり、止めたり、大きく吸ったりができる。

この呼吸のコントロールができるのが、深い海を泳ぐ哺乳類のクジラと、高い空を飛ぶ鳥、それと人間だけなんだそうです。

クジラと鳥はともに、呼吸しづらい環境に適応するために呼吸のコントロールができるようになったのだそうです。

それと比較すると、人はなぜ呼吸

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スポーツの動き作りに呼吸を使う

スポーツの動き作りに呼吸を使う

呼吸は生まれてから始まり、途切れることなく亡くなるまで一生おこないます。回数にすると、平均して一日に2万回と言われます。
呼吸は回数が多いだけに、体への影響も大きくなります。

呼吸で横隔膜が下がったときには、内臓がマッサージされますので、正しい腹式呼吸がおこなわれていれば、2万回が内臓マッサージされます。
肩を上下させながら呼吸をしているなら、一日に2万回肩をすくめる動作をしていることになります

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動物は、死なないために鼻呼吸をする

動物は、死なないために鼻呼吸をする

なぜ鼻呼吸が大事なのか?鼻呼吸のメリットや口呼吸のデメリットを一言でまとめると、

「口は食べ物を食べるところで、鼻は呼吸をするところ」

・・・だから口ではなく鼻で呼吸することが正しいと説明されます。

具体的には・・・
*鼻で呼吸しないと、異物が直接肺に入ってしまう。
*空気の温度と湿度を鼻の中で調整してから吸い込むべき。
*免疫力を下げないように扁桃を乾かさないため。
*空気の流れるスピード

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ドローインで内臓を安定させる

ドローインで内臓を安定させる

強い選手は胃腸も強いと言います。

胃腸が強いから、食事をしっかり取れる
⇒食事をしっかり取れるから、良い練習ができる
⇒良い練習をするとお腹がすくから、食事をしっかり取る
⇒食事をしっかり取るから、良い練習ができる・・・

というように好循環が生まれます。

しっかり食べることができれば、体も回復するので怪我もしにくくなります。風邪などで体調を崩すことも少なくなります。

内臓疲労内臓も筋肉でで

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腹式呼吸の練習方法

腹式呼吸の練習方法

腹式呼吸は腹横筋を収縮させることで息を吐くので、お腹が凹むと言われます。しかし、腹横筋は胴回りをグルっと腹巻きのように覆っているので、収縮するときは、お腹だけでなく脇腹も凹みます。

また、腹横筋が収縮することで多裂筋も働くので、腰にもカーブが作られます。

息を吐くと腹横筋と多裂筋の作用によって胴回りが蜂やアリの胴体のように、他の言い方だとひょうたんのように、360度から絞ったように胴体はくびれ

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「吐くこと」が大事

「吐くこと」が大事

慢性腰痛の患者さんは、腹式呼吸を習得しないと一時的に腰の痛みが無くなったとしても、必ずまた痛くなります。そのため、整体で腰の痛みをとったとしても、呼吸の指導をおこなうようにしています。

呼吸は吐くことが大事「では、肺の中の空気を無くすように、息を吐いてください」と言うと、多くの患者さんは、まず息を吸い込んでから吐き出そうとします。

多くの人は吐くことよりも吸うことに重きを置いています。
しかし

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腰痛改善に正しい呼吸が重要な理由

腰痛改善に正しい呼吸が重要な理由

脳は、それ以上動かしていると体が壊れてしまわないように、患部に「痛み」を感じさせて、それ以上患部を動かすのをやめさせるようにします。

しかし、足首の捻挫をしても歩かなければならないようなときなどは、びっこを引きながら歩きます。
必要な動作の場合は、痛みを感じる部分を使わないような方法で動作するようにします。

例えば、人差し指を怪我したときに、中指と親指でモノをつまんだり、虫歯で噛めないときに、

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マラソンで「苦しくなったら息を吐け」と言われる理由

マラソンで「苦しくなったら息を吐け」と言われる理由

長距離走では、「苦しくなったら腹から息を吐け」と言います。
意識して息を吐き出すことで、一時的にでも苦しさが楽になります。

この腹から息を吐くと楽になるのは、なぜなのかを考えてみようと思います。

1,新鮮な空気を吸いやすくなるなるから
呼吸が苦しくなると息を吸い込みたくなるものです。
しかし、息は吐き出さないと新しい空気は入ってきません。
意識して吐き出すことで、吐いた反動も利用しながら新鮮な

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良い呼吸をしている人は姿勢が良い人

良い呼吸をしている人は姿勢が良い人

背中が丸い人は息を吐いていません。
人の呼吸は通常は腹式呼吸7、胸式呼吸3の7:3でおこなわれています。

腹式呼吸では息を吐いたときは腹横筋と共に多裂筋も働き、腰には反りができます。
吸うときには腰は丸まったほうが、腹筋も緩んで横隔膜も下がりやすくなり息を吸い込みやすくなります。

背中が丸まった姿勢というのは、息を吸いやすい姿勢です。
息を吐こうとしても、そもそも吸う姿勢なので吐きづらいのです

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なぜ口呼吸は良くないのかを、呼吸の深さや筋力から考えてみる

なぜ口呼吸は良くないのかを、呼吸の深さや筋力から考えてみる

呼吸の深さは、息を吸い込むときの口の形によって変わります。
「ハ」の形にして息を吸うと、素早く吸うことはできますが浅い呼吸になります。(冬に手を温めるときに息を吹きかける「ハー」の形です)

「ホ」の形にして息を吸うと、「ハ」に比べてゆったりした深い呼吸になります。

「う」の形で吸うと、「ハ」よりももっと深い呼吸になります。ただ吸うときの抵抗感が高まるので、ゆったりというよりは力を込めて吸い込む

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正しい呼吸の効果

正しい呼吸の効果

正しい呼吸をする効果を思いつくままに、箇条書きにしていきます。

*自律神経が整う
*精神的リラックス効果
*肉体的リラックス効果
*酸素の取り込みがよくなる
*筋肉が緩む
*体幹の安定性が増す
*筋肉の出力アップ
*内臓のマッサージ効果
*骨盤底の活性化
*横隔膜の可動域が増える
*姿勢が良くなる
*体内圧の減少
*脳脊髄液の循環が良くなる
*頭の形が良くなる
*血流改善
*腸腰筋の弛緩
*舌、

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