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ウイグルとイランの関係

■ウイグル人の立場
 中国共産党の欲望でチベット・ウイグルは併合された。併合とは自国民にすることなのだが、チベット人・ウイグル人の立場は悪い。理由は人が集まると反乱の種になるので、中国共産党は易姓革命を恐れて弾圧する。

 ウイグル人は中国共産党の都合で立場が悪化する。さらに中国共産党が一帯一路を進めると、ウイグル人の立場はさらに悪化した。

■一帯一路とウイグル人
 ウイグルは一帯一路の出入り口に位置する人間で言えば肩関節に相当する。だから肩関節を破壊すれば腕全体が機能停止。経済圏は安定して使えることが前提で、テロや紛争で遮断されることを嫌う。

 経済圏だから迂回路は有る。だが迂回すると3日余計に日数を必要としたら、3日分のコストが商品に上乗せされる。だから迂回路が有っても世界経済に打撃を与える。しかもウイグルは中国側の出入り口だから、ウイグルで反乱が発生すれば一帯一路全体が機能を低下させる。

 これが原因でウイグル人への弾圧が強化された。ウイグル人には迷惑で、中国共産党の都合でテロリスト扱いにされている。だから一帯一路を採用する前と後でウイグル人の立場が変化している。

■アメリカの平和を否定する
 一帯一路は経済圏だが、中身はアメリカの覇権を否定する軍事的な基地ネットワーク。経済圏を維持するには平和が前提。だから経済圏の中に基地ネットワークを作り、経済圏の中でテロや紛争が発生すれば、即座に人民解放軍を派遣して解決する。これは世界平和を名目にしたチャイナ・スタンダード。
 
 アメリカは世界の警察を自称して世界に基地ネットワークを作った。そして世界各地の紛争に軍隊を派遣して平和を回復した。これはアメリカン・スタンダードが目的で、アメリカの覇権と平和の維持が目的だった。

 中国はアメリカと同じことをしているが、これは中国によるアメリカの平和を否定する行為。戦争史を見れば、平和の否定は世界大戦の条件。つまり米中貿易戦争は間接的な第三次世界大戦と言える。

■ウイグル人で金集め
 一帯一路の中身はアメリカとの戦争であり、チャイナ・スタンダード。中国のための平和だか、そのためには金が必要になる。最新装備・基地ネットワーク・軍隊駐留・軍隊派遣など金が必要。

 中国共産党は考えた。ウイグルは一帯一路の戦略的要衝。ここで反乱が発生すると悪夢。そこでウイグル人を強制収容所で管理し洗脳する。さらに強制収容所で働かせれば、人件費ゼロ同然で利益が得られる。

 強制収容所のウイグル人が100万人前後ならば、安い商品でも莫大な利益が中国共産党に入る。ウイグル人は中国共産党の都合で金集めの道具にされたのだ。

■動くアメリカ
 アメリカはチベッ・ウイグルの悲劇は他人事だった。だが中国共産党が一帯一路を進め、これがアメリカの平和を否定することだと気付く。この段階でアメリカは、ウイグル人を強制収容所で働かせていることを批判する様になる。

 だがウイグル人を使った人権問題では一帯一路を遮断できない。そこで目を付けたのがイラン。イランは反米国であり一帯一路の中継地点。人間で言えば肘関節に相当する。更にイランは、一帯一路の陸路と海路に近い。イランを攻撃すれば、一帯一路全体を機能停止にできる。

 理由は、経済圏は安定して使えることが前提。陸路と海路が同時に遮断されたら一帯一路は無価値。アメリカの軍事介入で使えないならば、一帯一路加盟国は離脱する。そうなると一帯一路に組み込まれたウイグルは、価値が低下するので人権回復の可能性が出る。端的に言えば、中国共産党が一帯一路を諦めると、ウイグル人の立場は一帯一路前に戻ることを意味する。

■江沢民派に協力
 中国共産党は江沢民派・習近平派などの派閥に別れている。江沢民派は中国の神話を中心とした民族同源を進める。それに対して習近平派は、神話を否定したイデオロギー優先。

 今の一帯一路は習近平派が進めている。アメリカのイラン攻撃で一帯一路は無価値になる。そこでウイグル人・チベット人は江沢民派に協力すべきだ。これなら中国共産党と共存共栄になるので敵視されない。代わりに習近平派を生贄にすることになる。

 江沢民派は中国の神話を使い民族の同源を求めている。これはアメリカの様な多民族国家にできるので反乱対策になる。さらに日本の様な宗教を神仏習合にできる。これは民族性・宗教と共存可能な国であり、しかも反乱が難しい多人種国家・中華人民共和国にできる。だからチベット人・ウイグル人には都合が良い。さらに江沢民派にも都合が良い。

■人権回復
 今は習近平派とアメリカの対立。これで間接的に第三次世界大戦が始まった。迷惑なのは江沢民派。一帯一路に巻き込まれで滅亡することを拒むはず。そこでウイグル人が江沢民派と協力すれば、アメリカは交渉相手として江沢民派を選ぶことができる。

 これは江沢民派にも都合が良い。習近平派の一帯一路を潰し、次の中国共産党を江沢民派が運営できる。すると江沢民派は習近平派との違いを国内外に宣伝する。習近平派の行為を悪とし、強制収容所や民族性破壊を否定する。

 そして宗教・民族性回復を行うから、江沢民派は人権回復を宣伝材料にする。さらに江沢民派の神話を中心とすれば、東トルキスタンは中国の連邦国家の一つとして独立できる。ただし、江沢民派の過去の行いを黙認することが条件になるだろう。

■イランとウイグル人
 ウイグル人の人権回復は、アメリカがイランを攻撃することで始まる。その時に江沢民派と協力すれば、東トルキスタンを取り戻す可能性も始まる。イラン攻撃は現段階では不明であり他人任せ。

 だがイラン攻撃が開始されたら、ウイグル人は自らの選択で人権回復を行える。悪く言えばイランを犠牲にした人権回復であり、江沢民派の過去を黙認した人権回復になる。

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