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ベンチャー転職と英語(TOEIC TOEFL IELTS 英検など)

【Co-WARCサイトオープン】

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是非御覧ください。


はじめに

ベンチャーで働く皆さま、またはベンチャーに転職しようかなと思っている皆さま、勉強してますか?

最近、LinkedInなどのつながりの皆様の中でも勉強を開始している人が多くなってきました。
リスキリングが流行っているのだろうと思います。
MBAを取るために大学院に進学したり、各種資格を取得したりしている人が多くいます。

そして、かなりの数の人たちが「英語」という科目を学んでいるようです。
日本ではTOEICが特に人気で、休日に受けに行っている人が多数います。

そこで今回は、英語を学ぶことの有益性について考えてみたいと思います。
ベンチャー転職において、果たして英語の能力が有利に働くのか
有利に働くとして、それはどのようなケースなのかなどについて話していこうと思います。

なお、ベンチャー転職をご検討中の皆様は、是非ベンチャーの経営管理部門の求人に特化したSYNCA(シンカ)をお使いくださいませ。
企業から直接スカウトが届く「ダイレクトリクルーティングサービス」なので、もしかしたらいい出会いがあるかもしれません。



1.ベンチャー転職と英語

結論から申し上げますと、ベンチャーの転職時に英語が有利になるケースは少数派かなと思います🙄

もちろん、外資系企業やグルーバルに事業展開をしているベンチャーでは、有利になるならない以前に必須科目なので、高度に英語を使いこなせることが前提条件となっております。
そのため、そういう企業に応募する場合は、英語はできて当たり前です。

そういう企業に応募する人の大半が英語ペラペラの状態なので、応募者の多くが海外で長く留学していた方、帰国子女、そもそもの国籍が海外だったりします。

したがって、英語を日常的に使用する企業または職種に限っては、極めて有効(又は必須)な科目だと思います。


しかし、現在の日本のベンチャーの多くは、日本国内のみをターゲット市場としており、かつ、事業も日本語で行っております。
統計は取っておりませんが、肌感的には8~9割近くがそういう状況だと思います。
長いことベンチャーで働いておりますが、法務である私自身、英語を使用する機会はほとんどございません。
たまに英語のNDAをチェックすることはありますが、その程度の英語ではあれば日本の英語教育で学んだことでなんとか対応できます。

このような純日系企業においては、大半の社員が英語を話すことができません
TOEIC800点台はゴロゴロおりますが、TOEICはリーディングとリスニングしかございませんので、実際は喋れない人がほとんどです。
学生時代の方がむしろ喋れたという人も多いと思います。
今でもまだ日常会話なら問題ないでしょうが、ビジネスで交渉をするとなると全然対応できないという人が多いでしょう。

そして、多くの人については、面接において、英語を話せるかどうかを見極める力も持っておりません
なぜなら、話せないからです😎
もちろん私もそのような能力は持ち合わせておりません。

TOEICが何点だとか、英検で何級持っているかとか、ほとんど見ておりませんし、そこが採用で論点になった経験もほとんどございません。
TOEFLやIELTSにいたっては、何点満点のテストで、どれくらいからがすごいのかを理解している人すら少数派です。
人事でそのあたりの知識までしっかりある人は少ないと思います。

ただし、主に日本でだけ有効なTOEICや英検については、さすがに知っている人も多いので、900点超えている人や英検1級を持っている場合には「おぉ!すごいですね!」とはなります。

少なくとも私は尊敬します。
900点以上や1級がどれほど大変なことで、どれくらいの時間がかかることなのかをある程度理解できるので、お金と労力をかけたその行動力と継続力に尊敬の念を抱かずにはいられません。

ただ、職種としてそれが有利になるかと聞かれたら……
かなり怪しいです。
一般的な日系ベンチャーの経営管理部門の専門職の中で、日常的に英語を使用する可能性がある部署は……🤔
あるのかな?という感じです。

ギリギリですが、上場した企業のIR部門(CFO含む)と法務がたまに英文を読む・書くで使用するかなという程度で、他の部署で使用しているケースをあまり見たことがないです。

日系ベンチャーは、一部の会社を除いて、それくらいのレベル感だと思われます。

したがって、日系ベンチャーを狙う限りにおいては、英語はあまり有利に働かない可能性が高いです。

この点について、LinkedInでアンケートを取ってみました!
LinkedInは、外資系企業にお勤めの方とかグルーバルに活躍されている方が非常に多いので、一般的な日系SNSより遥かに英語圏によっているSNSだと思います。

そのようなLinkedInの中の、中小企業でお勤めの皆さんに、人材を採用するときに英語を重視しているかを聞いたところ、69票中41票「英語を重視していない」と回答しています。
大雑把なアンケートではありますが、外資系企業が多いLinkedInの人たちが勤めている企業ですら、中小企業の59.4%(約6割)は英語を重視していないと推測できます。

純粋な日系企業でみると、英語を重視していない企業はより多くなると思います🤔
知人のベンチャー経営者らに聞いてみたところ、私の知り合いの中には英語を重視している経営者はいませんでした。
現実的な話としてほとんど使わないので、あまり考慮要素として挙がってこないようです。
ただ、努力できる人という印象は持つようです。



2.大手企業転職と英語

では、大手企業ではどうでしょうか。

この点については、比較的重視される傾向が強いと思います。
少なくとも私が知る限りでは、半数以上の企業で一定以上の英語能力を求められます。

こちらについてもLinkedInでアンケートを実施したところ、大手企業にお勤めの皆さまから回答をいただきました。
100票のうち66票「英語を重視している」と回答しております。
LinkedInの人たちが勤める大手企業のうち66%の企業が英語を重視しているようなので、大手企業では英語の重要性も高いようです。


ただ、日本の場合、その能力を測る指標はTOEICなので、実際は喋る能力ではなく、読む能力を見ていると言っていいのではないかと思います。

こちらもアンケートを実施してみました。
企業の大小を問わず、採用時に英語を重視するとして、どの試験の指標を重視しているのかを聞いてみました。
候補として挙げたのは以下の4つです。

・TOEIC800点以上
・英検準1級以上
・TOEFL iBT80点以上
・IELTS7.0以上

私の感覚でいうと、難易度はTOEFL80≧IELTS7.0>英検準1級≧TOEIC800点です。
異論はあるでしょうが、感覚値でいうと上記の難易度だと感じています。
というのも、前述のとおり、TOEICはリスニングとリーディングだけで、ある程度テクニックで点数が取れる試験なので、日本人にとっては非常に勉強しやすいのです。

一方で、他の資格はスピーキングとライティングがあるので、別途訓練を積まないと対応できません。
ゆえに、難易度としてはTOEICよりは高いなと考えています。

なお、一般的な日本人(留学経験なし)を参考にしているので、難易度は人によるところがあります。
2年以上の留学経験ありの人にとっては、スピーキング・ライティングの方が簡単と思うこともあるかもしれません。


さて、上記の4つの指標(資格やスコアの水準)でどれを重視するかという問に対し、219票の回答があって、その中の138票「TOEIC800点以上を重視する」と回答しています。
つまり、63%はTOEIC重視です。

これはある意味、日本人にとってはラッキーだと思います。
スピーキングとライティングの能力を見られないのですから。

もし、英語を大手企業の転職で活かしたいなら、リスニングとリーディング(文法含む)を鍛え上げて、TOEICの点数を800点以上にまで高めれば良いのです。
大学受験までの試験英語の延長なので、日本人にとっては学びやすい英語だと思います。

ただし、TOEICは日本以外ではあまり認知度がないので、外人ばっかりの外資系企業に入ろうと思っている場合は注意が必要です。
その場合は、TOEFL(アメリカで有名)IELTS(主にヨーロッパで有名)を検討しましょう!

ちなみに、主に中高生が受ける英検については、日本の企業でも人気がほとんどなくて、219票中12票(5.4%)しか得票が得られませんでした。
つまり、準1級を持っていても、あまり有利には働かないようです😭
準1級ってかなり難しいんですけどね……
英検は、主に高校受験・大学受験で使う資格なので、ビジネスの世界ではあまり価値がないとみなされているようです。

たしかに、英検という単語が採用の場面で出てきたことが一度もないので、関心すら持たれていないかもしれないです。

なお、TOEFLとIELTSについては、高度な英語を要求される企業で頻繁に話題に挙がりますし、良いスコアを持っていると、英語圏の大学・大学院等を出た経営者の皆さんからの評価が高くなる傾向があります。

先程のアンケートでは、TOEFL iBT80点以上を重視する人が16.4%IELTS7.0以上を重視する人が15.0%でした。
おそらくガチの外資系企業にお勤めの皆さんの回答だと思います。
この2つの試験の難易度はかなり高いので、英語を本気で活かしたいと思う人は、チャレンジしてみてください😁
海外の大学院(MBA等)に留学する際もTOEFL iBT80点以上またはIELTS7.0以上が必須となることが多いです。



3.どの英語資格を狙うか

さて、前述のとおり、大手企業の過半数では英語が重視されていて、中小企業やベンチャーの多くでは英語が重視されない状況です。

そのため、純粋な日系中小企業やベンチャーを目指すなら、そもそも英語の資格を取る意味はあまりありません。
仮に英語力を上げたとしても、使う機会がほとんどないため、その能力は宝の持ち腐れ又は退化していく可能性が高いです。

一方で、英語を重視する大手企業や外資系企業、グローバルに事業を展開している中小企業・ベンチャーでは、英語は極めて重要な能力で、必須です。

では、どの英語資格を狙えば良いでしょうか🤔

日系企業では、主にTOEICの点数が重視されていて、800点以上だと高評価を得られるようですが、果たしてTOEICでいいのか?

私見としては、まずはTOEICで良いのではないかと思います。

英語が得意な方や既に高度なスピーキング能力をお持ちの方はわかると思いますが、日本の求人の中では、英語を日常的に使う職種は極めて少ないです。
あったとしても、思っていたよりも報酬が安いなというものが多く、理想の職種とは異なることが多いと思います。

そして、外資系企業等の高度なビジネス英語を日々使うような職種は、英語の能力だけでは足りず、学歴や資格、高度な専門性や実績などが必要になるため、極めて入社難易度が高く、採用される可能性が低いです。

したがって、大半の人は、英語を学んだとしてもそこまで活かせないことが多いのです。

そうであるとすれば、とりあえず日系企業に人気なTOEICで800点以上を取っておいて、その上でまだ気力的に余裕があればTOEFLやIELTSなどのより高度な英語能力が要求される資格に挑戦すれば良いと思います。
おそらくですが、英語が大好きで将来海外で働きたいという人以外は、TOEICで燃え尽きると思います。
英語という学問はそれほど大変で、膨大な量の記憶をしないといけません。

ただ、800点を超えてもまだやる気とお金に余裕があるのであれば、TOEFLやIELTSで一定のスコアを出した後、海外MBA等を取ることをオススメしたいところです。
今はオンラインでもMBAが取れる時代なので、留学が難しい場合はオンライン留学もありだと思います。

そうやって、少しずつ英語+αを増やしていき、憧れの職種に近づいていくという方法が、最も効率的ではないかと思っています。



おわりに

ということで、今日は主にベンチャー転職と英語について考えてみました。
大半のベンチャー企業では英語が有利に働かないと思いますが、最近はグローバルに事業を展開しようとしているベンチャーも少しずつ増えてきているので、今から勉強しておけば数年後に役に立つかもしれません!

一方で、大手企業や外資系企業を狙うなら、有利になる可能性は高いです。
少なくとも、勉強をしておいて損することはないと思うので、英語が好きな人は、各種資格試験で高得点を狙ってみるのもありだと思います😁

そして、ベンチャー転職を検討してくださっている方は、是非、ベンチャー企業の経営管理部門に特化した転職サイトであるSYNCAをお使いください。
英語を重要視しているベンチャー企業もあるのでぜひご検討ください。


では、また書きます。


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著者:瀧田 桜司(たきた はるかず)
役職:株式会社WARC 法務兼メディア編集長
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