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歩いてまわる水辺の街、コペンハーゲン

コペンハーゲンの街は、歩いてまわるのに気持ち良い。長距離をぐるぐると歩き回る事に慣れている私にとって、徒歩のスピードが心地良い。

そして「あぁ、いいな」と映る光景にいくつも出会う。
近隣の大きな都市、ストックホルムやヘルシンキとはまた違う、少し穏やかで、開放的な雰囲気。

ずんずんと歩き回って出会った、名も知らぬ小さなパン屋さん。見たことのないパンが並んでいる。生地の色味が濃くて、とても香ばしそう。いくつか購入して鞄の中へ。

水辺で休める場所の多い街だと思う。ひとり旅をする時は、お腹が空いたら道すがら気になる店で買う。そして、落ち着く場所を歩きながら決めて、出会った景色をぼんやり眺めながら食べるのが気に入っている。

そして、水辺を走る電車にゆられて、遠くへ出かけるのも良い。
明るい日差しが差し込む車内に、編針を素早く動かす高齢の女性。
優しい黄色の壁に、温かみのある煉瓦色の屋根。
そんな郊外の家々の合間に、海が映る。

夕焼けは、街の景色をがらりと変える。煉瓦の壁やえんじ色の屋根は、夕日が当たると、より一層温かみのある色になる。

そして、薄暗く寒色の世界へ。
この瞬間は、ひとりで旅するのが少し寂しくなる。さぁ、温かいごはんを食べよう。

それでは、またどこかで。
ふわりとお会いしましょう。


いろんな日があるけれど、訪れる人の心にふわっとそよ風を吹かせられるといいなと書いています。いいね!はもちろん、コメントを頂けるととても嬉しいです!励みになります。