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【日記】私vsインフルエンザ(A型/2023年度)、の話(後編)

日記なのに何故か前後編になってしまったインフルエンザの話の後編です。
前編はこちら↓


◇そして敵は武蔵だった

そういうわけで、発症から一週間近くが経過した息子は少し咳が残りつつも大分元気になり、母も「美味しいタミフルで治ったよ!」と豪語する中、私はすっかり油断しておりました。
これだけ日数が経っても私自身は発熱していない。ということは、今回のインフルエンザはもう、私はかからずに済ませられるに違いない。たまには私の免疫だって真面目に仕事をする時があるのだ、と。

ですが、敵は巌流島での決闘に臨んだ宮本武蔵の如く、私の集中力が切れ、警戒が弱まるその瞬間を見計らっていたのであります。
「今日はもう頭痛しないし眠くもならないし、大丈夫だ!よっし今日は遊ぶぞー!」と、調子に乗った私が数日ぶりに夜更かしを満喫してから布団に入ると、寒い。布団乾燥機でホカホカにしたばかりの布団なのに、めちゃくちゃ寒くて寝付けない。
やっべ……これは来たわ……とビビりつつ、それでも何とか寝たわけですが、朝になったら案の定というか発熱しておりまして……。

マジで敵が武蔵だった。
ざっけんな!!今かよーーーーー!!ってなりました。ほんとに。
武蔵vs小次郎、今まで何となく武蔵がヒーローで小次郎が悪役だと思い込んでたけど、次に何かで見かけたら絶対小次郎の方に肩入れすると思います。
卑怯なんだぞそういうのーーー!!聞いてるか武蔵ーーー!!(叫び)

◇病院は早すぎても駄目らしい

この寝起きの時点でとにかく頭と全身の節々が痛くて、「これはもうダメなやつだ……」となったので、速攻で病院に電話をしてみたところ、「発熱からタイミングが早すぎると、インフルエンザの検査で陽性が出ない(=タミフルが処方できない?)ので、今日の午前中じゃなく、午後あるいは明日来い(要約)」との返事で。

えーーーー。いやー、言ってることは分かる。
分かるけど、この痛いの明日まで待つとか無理……ではないけどキツいって!勘弁してよ!!

と内心半泣きになりながら、何とか「寒気がし始めたのは午前3時ごろだったから」と、午後3時過ぎの予約を取り付けることに成功しました。
もうタミフルくれなくてもいいから鎮痛剤をくれ。痛くなければ生きていけるから、マジで。

◇判断力がないと、スーパーで2倍買っちゃう現象

さて、刻々と悪くなっていく体調を思うと、「午後3時過ぎまで待って病院に行き、その帰りにスーパーに寄って買い物する」は不可能な可能性が高いように思います。ならば少しでも動ける内に、行っておくしかない。
そういうわけで、市販の頭痛薬を一錠だけドーピングし、開店直後のスーパーに特攻しました。
まだ人もまばらな店内に、インフルエンザウイルスをまき散らしながら歩くのは申し訳ない限りですが。マスクはしてるので許して……生きていくためなんだ……!!

そんな訳で、回らない頭で牛乳・卵・食パン・お弁当用の冷食といった「元から必要な常備品」と、「私が料理できなくても食事を提供できそうなもの」を片っ端からカゴに入れていくのですが。
脳味噌がバグっているせいか、私の欲望が熱で解き放たれてしまっているのか、「3連のプッチンプリンとたまごプリン、どっちがいいか選べないから両方買っちゃえ」とか、「ポカリスエットとアクエリアス、どっちがいいか選べないから(以下略)」とか、「レトルトの中華丼と牛丼のどっちが(以下略)」、「サバの味噌煮とハンバーグのどっちが(以下略)」みたいな事態が頻発。

気付けばいつもの2倍量、上下段にみっっっっちり食料品を詰め込んだカートをヨロヨロと押していて、「きょ、今日はこの位で勘弁しておいてやる……ふへへへ」と危ない薄笑いを浮かべながらレジに向かい、1万五千円越えの会計を済ませて、ぜーはー言いながら車に積み込んで帰宅しました。
判断力がない時の買い物は危険なんだなぁ、としみじみ。
まぁまぁ、買い過ぎた分も冷蔵庫には押し込めたので良しとしましょう。

◇無事に?インフルエンザ(A型)陽性

食料調達を終え、昼食(息子の分だけ用意、私は食べられそうになかったのでプリン)と仮眠を挟んで、いざ病院へ。
駐車場に着いたら、車から降りずに病院へ電話で連絡→看護婦さんが車までやってきて検査→そのまま車で待機→医師から電話がかかってきて問診→やがて看護婦さんが薬を持ってきて、車にいるままお会計、というドライブスルー方式なんですが、コロナ禍で始まったこのシステムって結構、感染症対策としては優秀なような気がします。隔離という意味ではかなり完璧。
携帯電話と車が標準装備の、今の時代の田舎だからこそ可能なやり方ではありますが、車の中でひたすらダラけていれば良いので、個人的にも非常に楽で助かります。待合室で他の患者さんに気を遣いながら座って待つって、ガチで調子が悪い時には結構大変ですし。

そんな訳で、だらけた服装にユニクロのもふもふフリース、そして暇つぶし用にと通信講座のテキストを持ち込んで臨んでいた訳なんですが……。
いや、甘かった。必要だったのはテキストじゃなくてひざ掛けだった。
冷静に考えたらテキストなんか持ってたところで、「プッチンプリンとたまごプリンのどっちが良いか選べない」状態の頭で勉強なんか出来るわけがなかったのですが、それすら分からないのが判断力がないってことだ、という話かもしれません。

とにかくポケモンスリープのカビゴンにご飯をあげるのがギリギリの精一杯で、それ以上に何か考えられる思考能力なんかなく、結局1時間ぐらいあった待機時間中ずっと、病院のレンガ模様っぽい外壁を眺めて「この色ってベージュなのかなぁ、それともグレーって呼ぶべきのかな」って考えてただけで終わりました。

まあ私の頭がどれだけポンコツでも、医療関係者の皆様が健康体ならば話は進むわけで、めでたく私の鼻粘膜からはインフルエンザA型が検出され、タミフルと解熱鎮痛剤が処方されて、一件落着。良かった良かった。

息子があれだけ飲めなかったタミフル、このカプセルに入れてくれれば話は済んだんじゃないかと思うんですが……駄目なのかなぁ、カプセルって難しいのかな。次に息子がインフルエンザに罹った時には相談してみようと思います。

◇アセトアミノフェンは神

処方薬を手に入れたからにはこれで勝つる!と思っていたのですが、意外とここからが長く、熱は水曜には完璧に下がったものの、金曜の今もうっすらと頭痛が続いています。
とはいえ、流石にここまで来れば消化試合のようなものなので、徐々に元の生活パターンに戻していこうと思っておりますが。
ざっくりまとめると、今回のインフルエンザA型は、

・熱はそこまででもない(38℃台前半)が、発熱中はめっちゃ寒気がする。
・とにかく頭痛と関節痛が酷い。発熱から3日間は痛み止めがないと眠れないレベル。処方されたアセトアミノフェンが効いてる間は多少人間になれる。
・食欲が落ちる。吐き気まではいかないものの、気分が悪くて食べる気がしない。が、プリンは美味い。
・頭痛と関節痛が収まってくると、ようやく眠気が出てくる。というか、症状が終わってから後がやたらと眠い。
・昨日あたりから、軽い胃痛と腹痛あり。恐らく消化器系にダメージがある模様。←NEW!

といった感じでした。あくまでも個人の感想ですが。

なお今回のインフルエンザの騒ぎを一人だけスルー出来たらしい夫は、予防と称してずっとルルA錠を飲み続けているようです。
単なる総合感冒薬にインフルエンザの予防効果はないと思うんですが、まぁ昔言ったけど聞いて貰えなかったんですが、プラシーボ効果でも何でも、実際にインフルエンザを回避出来るならそれはそれで凄い気もする。
私も今回アセトアミノフェンにはちょっと信心を捧げようと思ったので、調べたらルルにはアセトアミノフェンが入ってるっぽいし、私の真なる神の一端をその身に宿す栄誉に浴すが良い、ぐはははは。という厨二的な概念で放っておこうと思います。信じる者は救われるっていうし。

そんなわけで、やたらと長くなってしまったインフルエンザの顛末ですが、これにて完結です。
大変ご心配おかけしましたが、お陰様でもう心配ない感じになりました。
まぁまぁ病み上がりという事でしばらくはギアを落としつつ、徐々に元の生活ペースに戻していこうと思います。

皆様も、くれぐれもインフルエンザにはお気を付けくださいませ!!

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