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#レンマ学
意味分節理論とは(6) 発生しつつある意味分節システムとしての「構造」 -レヴィ=ストロースの”構造"とは? 『今日のトーテミズム』を"読む"
◇ 『意識と本質』は井筒俊彦氏の主著の一つとも目される一冊である。 文庫本で約400ページにわたる『意識と本質』の最後には「対話と非対話」と題する論考が収められている。そこには次のようにある。 言語には第一に意味分節機能があり、第二に伝達機能がある。そしてこの二つの機能のうち真に重点が置かれるべきは意味分節機能の方である。しかし、そうであるにも関わらず、現代のコミュニケーションにおいては逆に伝達機能の方に「不相応な」重点が置かれてしまっている、という。 言語の「伝達機
南方熊楠『燕石考』の4項モデル あるいは人類ができる思考の極み ー 安藤礼二著『熊楠 生命と霊性』を手がかりに考える
安藤礼二氏の『熊楠 生命と霊性』を引き続き読んでいる。 (前回の記事はこちら↓ですが、今回の記事だけでもお楽しみいただけます) 南方熊楠の世界を垣間見ていると、思わずこんな思いつきがあたまをよぎる。ときどき目にする「猿でもできる」とか「猫でもわかる」とか「わたしにも写せる」とか、そういう言葉に「おいおい」「いやいや」とおもわず微笑んでしまうのが粋な読み手ということかなと思うのだけれど、もしかすると神仏の世界では『人類でもできる○○』のような本がロングセラーだったりするので
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