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人体を支配するしくみ「人体をめぐる血管の網」9

毎週水曜日は、Newton「人体を支配するしくみ」を、見開き2ページずつ読み進めるシリーズです。

今回はP.92~93。
昨日までの自分より一歩だけ成長したいと思います。


外部環境から体を守る

「ヒトが外部環境から身を守る」というテーマにおいて、本書では『皮ふ』を挙げています。

<成人男性の皮ふ>
・面積:1.8㎡
・重さ:体重の8%
・摩擦や圧迫などの刺激から内部を守る
・熱や光の遮断
・体温調節

真皮には、栄養素や酸素を運んで表皮を養う毛細血管や、痛覚や圧覚、温覚などの刺激をとらえる神経の抹消部分があります。

気温の上昇や運動により体温が上がると、毛細血管は体内で作り出された熱を運んで放散します。

また汗腺からは、汗が排出されます。

真皮のさらに深層には、皮下組織があり、その浅層には脂肪細胞が存在します。

おまけ

セラピストが、施術で触れるのは「皮ふ」であり、それを介して皮下組織にアプローチしていきます。

皮ふに上手くアプローチできない人は、筋肉はもちろん、骨の触診はそれ以上に曖昧あいまいになっているはずです。

自分が何を触っているか明確でないと、患者さんに「これくらいの強さでいいですか?」と聞く選択をする以外なくなります。

強さを患者さんに聞くのは、「優しさ・親切」ではなく、ただの責任放棄です。

オペをする外科医が、患者さんに内容を確認していたらおかしいのと同じです。

セラピストの場合は、触診と施術を同時に行い、先生の判断で症状を解決していきましょう。

少し説教じみた内容になりましたが、施術のヒントになれば幸いです。


次回(2/28予定)は、「体を守る血液中の細胞たち」です。

次回も新しい発見と出会えますように。
それではまた

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