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一人暮らしや実家から離れて何かを見つけたい!冒険の始まりの作法とは。

わたしが立ち上げた新しい住まいの形「ギルドハウス十日町」。この6年間で国内・海外から延べ8,800人以上の訪問を受けました。

ギルドハウス十日町にやってくるのは、観光客ではなく、冒険者です。何かしらの事情で勇気ある一歩を踏み出し、ここで経験値をためたり仲間を得たりといった様々なきっかけを経て、次の場所へ旅立つ。そんな冒険者たちの拠り所になっています。


コロナ禍が一年以上続き、梅雨入りからの夏至が過ぎた今日このごろ、表題にあるような「一人暮らしや実家のストレスから離れたい」「かといって具体的にどうすればいいかわからない」「でも何かしなければという不安にかられる」といった冒険者たちがとくに多いような気がします。

そこで、あくまで個人的な意見ですけど、そんな冒険者たちに向けた《冒険の始まりの作法》をまとめてみました。


作法 その1
いまの仕事を辞めてから冒険に出よう

やりたいことや磨きたい技術が明確に決まっているならともかく、「どこにいてもリモートワークで今の仕事を続けられるので」とかいう縛りも捨てたほうが良いです。学生だったら退学を決断しましょう、休学でもいいです。

作法 その2
始まりの冒険の地だけを決めましょう

情報源はTwitterが良いと思います。キーワード検索でたまたま見かけたツイートの、気になる場所や人物に会いに行ってみましょう。そのあとのことは、始まりの冒険の地からご縁をたどれば良いのです。

作法 その3
興味の向くまま無計画に冒険しよう

はじめからあれこれと計画せず、予定を入れずに冒険しましょう。その余白に想定外の出来事がたくさん起こり、予想しなかった展開が生まれます。興味の向くまま冒険したときの偶発性を大切にしてください。

作法 その4
不安と隣り合わせの、自由な時間を持とう

不安は行動につながります。お金がない、仕事がない、何もすることがない...それでいて時間だけはある。そんな状況は次の行動への助走期間です。わたし自身もそうでしたし、そういう冒険者をたくさん見てきました。

作法 その5
何かしたいと思ったら誰かと話そう

冒険中は孤独を味わえるのでわたしも好きですが、そのままずっと一人で悶々とするのは良くないです。不安と隣り合わせの自由な時間を過ごし、ようやく何かをしたいと思ったら、とにかく誰かと話をしましょう。

作法 その6
渦の中心にいる人物と話そう

始まりの冒険の地でも、そこからご縁でたどりついた所でもいいので、その場のオーナーなど中心人物とじっくり話してみましょう。中心人物の持つ多方面のつながりから、あなたの次の予定が決まるはずです。

作法 その7
コミュニケーション能力は不要です

ただ一歩を踏み出せばいいんです。あとはどうとでもなります。それが人間の持っている生存本能を呼び起こします。お膳立てされた環境を捨て、あなたの野生を取り戻してください。

作法 その8
できないことがあるから仲間ができる

「何もできない」と悲観したり恥じるのは大切な感情だと思います。それを悶々とためこまず虚勢を張らず、素直に態度や言葉に表すと良いですよ。そうした人間味あるコミュニケーションから冒険の仲間ができるものです。

作法 その9
個性よりも役割を持とう

個性的なのは良いことですが、いつまでもその個性だけで居場所や周りとの関係性を持ち続けられるほど冒険は甘くないようです。冒険の行く先々であなたの役割を見つけましょう。はじめは皿洗いでも何でもいいです。

作法 その10
冒険で出会った、目の前のひとを大切に

見聞を広めるためできるだけ多くのひとと話したいでしょうが、目の前にいるひとといっしょに行動して共有できる時間をたくさん持ってください。出会いから共感と展開が生まれますように。


以上、冒険の始まりにおける作法はこんなところでしょう。

「こんなところでしょう」とか言うと軽薄に聞こえるかもしれませんが、とにかくはじめの一歩を踏み出せるかどうかだと思うので、まずはこんなところでしょうね。

どうにもできないように思える現状を、思い切ってどうにかしたいのなら、家族や職場という古い関係からいったん離れてみて(できれば切り捨てて!)ここにある作法をもって冒険してみるといいのではないでしょうか。

ふるさとは遠きにありて思ふもの、です。


観光でも旅行でも旅でもワーケーションでもなく、冒険を。

わたしはギルドハウス十日町で、冒険者をいつでもお待ちしています。

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