#015-農業と腰の怪我
6月に入り収穫と出荷が本格化して、とても忙しくなってきました。
そんな中で身体に疲労が溜まっていたのか、先週末に2年振りに大きな腰椎捻挫、いわゆるギックリ腰をやってしまいました。
今回はギックリ腰をきっかけに考えた事を書きたいと思います。
※以下の記事は医療の専門家では無い人間の経験則ですので、もし腰を痛めた際には必ず専門家に相談してください!
ギックリ腰(2年振り4回目)
ギックリ腰のことを欧州では「魔女の一撃」と言うそうです。
不意に急激な痛みに襲われて動けなくなる様子を、上手く形容している言葉だと思います。
自分のマガジン名は「足を怪我しながら農業する人」にしていますが、私は「腰を怪我しながら農業する人」でもあります。
酷い時は激痛で身体が全く動かせないレベルですが、今回は歩行は可能という状態でしたので、できる範囲で仕事も続けられました。
ギックリ腰の要因
腰痛には様々な要因があるので一概には言えませんが、一般的には腰部の筋肉・筋膜・靭帯などの炎症が多いようです。
重い荷物を持ち上げる時に発症するイメージがありますが、私の場合は下のものを取ろうとしたり、地面に荷物を降ろす際に発症しました。
身体を前屈みにする動きにも注意が必要です。
また少しでも痛みや不安を感じた場合、とにかく動かさず安静にして医療機関を受診する必要があります。
違和感があったのに無理に伸ばしたことで発症したケースもありました。
医療機関の受診
これも症状次第ですが、基本的には整形外科や整骨院(柔道整復)にて受診した方が良いと思います。
腰痛には本当に色々な種類があり治療方法も様々な選択肢がありますが、一般的なマッサージやストレッチなどは逆効果になる場合があります。
まずは国家資格を持っている信頼できる専門家に相談するのが確実だと思います。
怪我の予防
以前のギックリ腰の際に、腰を曲げないように膝を曲げてしゃがむ動きを繰り返したところ、膝の靭帯を痛めてしまいました。
腰も膝も曲げすぎると怪我に繋がります。
しゃがむ動きの際には筋トレ時のスクワットやバックランジのような動きで下半身の筋肉を使うようにすると、腰や膝への負担が減ります。
またテーピングやサポーターも効果的ですが、あまり頼りすぎると筋肉が弱るという意見もあるようなので、常時ではなく不安のある際に使用しています。
農業と怪我
以前の記事でも触れましたが、そもそも人体が農業に適した構造ではありません。
同じく農業をしている父も、何度も怪我をし手術も2度経験しています。どうしても膝や腰には負担が掛かってしまうようです。
手首の腱鞘炎も患いやすい怪我の一つです。
また農業ではトラクターなどの機械も多く使います。機械の使用に伴う事故も多く、アメリカの統計では農業は職業別死亡率ランキングで8位になるほどです。
農業をしている以上怪我は避けられません。
作業中はできるだけ足腰に負担を掛けないように注意しつつ、
・ストレッチなどのケア
・筋力トレーニング
・医療保険加入
・信頼できる医療機関を見つけておく
などが大切だと学んでいます。
従事者の身体にとっても安心・安全な職業であることが、「持続可能」という概念の大事な要素になると思います。
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