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世代交代の転換点

ー迫る大一番、サッカー豪州戦

サッカー日本代表は、アジア最終予選突破を賭け、24日に豪州代表と戦う。ところが、そんな大一番を前に、これまで日本代表をけん引してきた主力メンバーの大迫勇也、酒井宏樹が、相次いで代表招集を辞退。実績、経験申し分ないベテラン2人抜きの代表に、スポーツメディアを中心に「森保ジャパンに暗雲」(デイリー)などと一斉に不安を煽っている。ただ個人的には、不思議とそれほど心配していない。むしろ、この試合がきっかけとなり、日本代表の世代交代が進むかもしれないところに、より関心がある。

"圧"かける存在

日本サッカー協会(JFA)は19日、大迫、酒井ともにケガのため、それぞれ日本代表を辞退したと発表した。大迫は攻撃陣の不動のエース、酒井は最終ラインの主力。現時点では掛け替えのない選手と言える。インターネットニュースには「日本代表に衝撃再び」(フットボールゾーン)など危機感を募らせる見出しが目立つ。

大迫、酒井はともに31歳。海外クラブでの実績もあり、前回のW杯ロシア大会も経験している。そんな2人がアジア最終予選突破を賭けた試合に欠場するのだから、不安がよぎるのは当然だ。とはいえ、大迫、酒井に比べて実績、経験は劣っても、魅力あるプレーを見せる若手は決して少なくない。若いからこその勢いもあり、どこかワクワクする。

中でも、ベルギートップリーグのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズに所属する三笘薫(24歳)、オランダ1部のPECズヴォレに所属する中山雄太(25歳)に期待したい。ともに早くから将来を嘱望しょくぼうされていて、今では海外クラブで活躍し、潜在力は折り紙付きだ。

これまで代表でのプレー時間はそれほど長くないが、豪州戦に起用されて活躍できれば、自信がついてプレーに安定感が増す。ベテランに世代交代の"圧"をかける存在になるに違いない。チーム力の底上げにつながり、この先の代表メンバーをめぐる争いが一段と面白くなりそう。

検討中

もちろん豪州戦に勝って、アジア最終予選突破をさっさと決めてもらわないと困る。ただ、それ以上に、この試合が代表メンバーの"新陳代謝"につながるかの方が個人的に楽しみだ。それにしても、こんな大切な試合にもかかわらず、試合を中継するのはインターネットテレビ「DAZN(ダゾーン)」のみ。残念ながら、民放各局はどこも中継しない。

月額使用料を値上げしたばかりのDAZNに入会するか悩む。

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)


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