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書評 サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 会計編



今回は、サラリーマンは300万で会社を買いなさいの続編。
前回の反響を受け「300万円で買える会社があるはずがない」「会社の選び方がわからない(だまされるはず)」
と言った疑問というかやらない理由に対して、わからないことをわかろうとせずに、その知識不足を認めず、「(的外れな)批判」をすることで自己防衛をしたい人が多い──ということでした。この批判に対して、会社は基本的な会計の知識を持てば「できる」ということを優しく説明してくれている著書になっている

マンションを買うのと同じ

ここでは分かりやすく会社を買うことをマンションを買うという今では「普通のこと」に例えてくれています。
端的に説明するとマンションも会社も考えは似ていて物件の選び方、とりわけ数字に関する知識をとても優しく専門用語をできる限り説明してくれている。この内容は、会社を買うだけでなく、会社に勤めているサラリーマンも、中小企業を経営している経営者にもとても参考になる内容

会社の価値判断は、それぞれに特徴があり判断基準も様々。資産性、収益性、業種、他社比較、絶対額、キャッシュフローなど様々な観点から会社の評価の説明をしてくれている。この本一冊所有しているるだけで買い方の判断基準がわかるようになっている。

意識と行動が変わる

ゼロから創業するよりもある程度世の中に回っている企業を引き継ぐ方がハードルが低い。また、前回サラリーマン中間管理職にこそお薦めとしました。
私は、一般の中古住宅を販売していますが、マンションを買う方の多くは初めてで、買うには必ず物件を選び、ローンや交渉など今までに経験をしたことがない事を経験します。経験したことがないからマンションを買わない。やめておけとはなっていません。それと同じでただ、会社を買うという行為が周りにいないだけ。もしくは少ないだけだと感じています。正しい評価と資金繰りを行えば、やったことがないからやってよかったに変わるのではないと私はこの本から学びました。著者は「大廃業時代においては、会社を買うことがひとつの社会貢献になります。」と言っています。少しでも行動したい、意識を変えたいと思う方は是非読んでみてほしい一冊です


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