見出し画像

半分以上リモートだった私の留学で学んだこと@NY美大

こんにちは、HIMEKAです。

先日、留学先での全ての授業を終えました。
自分としては、感慨深いと同時に、信じがたいような気持ちです。

ふり返ると、2年間の留学のうち1年半近くが奇しくもリモート留学となりました。国際的な非常事態下での海外生活・留学ということで、図らずもかなり貴重な体験をしてきたように思います。そこで、私の経験を記録として書き残してみようかなぁと思い立ちました。

今回のテーマは、「半分以上リモートだった私の留学で学んだこと@NY美大」ということで、授業で勉強してきたこと、授業外で学んだこと、リモートだからこそ習得できたことを思いつく限りあげてみようと思います。

(注:まじやべ〜時に留学しちゃって大変なこともたくさんあったんですよ。例えば、<NYがコロナのホットスポットになる> <学校の閉鎖> <コロナで亡くなった数名の先生方> <友達の留学生ほぼみんな母国へ帰り、寂しい> <非常事態時に異国の地に居続ける心細さ> <留学生ビザが規制されそうになる> <NYの目に見える治安悪化>…etc.
でもでも、留学してたくさん良いこともあったよおおお!成長したよおおおお!!!という明るーい内容です!!!!!!!!少しでも今留学等を検討している方の参考になれば幸いです。

<もくじ>
普通の留学の壁にはちゃんとぶつかった!〜プレコロナ 編〜
リモート授業になってから
メールの書き方がうまくなった
ZOOMでのプレゼンがうまくなった
シャイな私が英語でスピーチできるようになった!
言うまでもない、デザインスキルの圧倒的な向上

普通の留学の壁にはちゃんとぶつかった!〜プレコロナ 編〜

パンデミックになる前の、プレコロナの状態での留学で大きかったのは海外で生活することでの発見や学び、それから人間関係での学びでした。
初めての留学だったので、もちろんわからないことばっかりで、全てが新鮮でした。
また、人とそれなりにうまく付き合って衝突を避けるタイプの私は、留学で(我の強い)ルームメイトと人生最大の激しい喧嘩をし、初めて人と衝突することを経験しました。人とはこんなにも分かり合えないものか、と。バックグラウンドが全然違う人々と仲良くなり、衝突し、そこで人との関係の築き方、コミュニケーションの仕方を大きく学んだ気がします。
と、これは従来の留学でみなさんが経験することですよね!私も対面授業で寮生活をしていた最初の1学期目は”普通の”留学の壁にぶつかり、成長したように思います。

リモート授業になってから

2学期目の半ば、2020年3月に学校が閉鎖し、完全リモート授業に切り替わりました。(この時期、ニューヨークはパニック状態でした)オンライン授業に移行する準備期間として1週間だけ学校がお休みになりました。たった1週間で全ての体制を整えて授業を続行できたのは、さすがデジタルに強いアメリカだなと感じました。

リモート授業になってから、1日中自分のパソコンのスクリーンに向かう日々。ほとんどの友達はニューヨークを離れ、街はウイルスへの恐怖に包まれていました。毎日10回ほどは救急車のサイレンの音を聞いていました。とても心細かったです。そんな中、淡々とオンライン授業は進んで行きました。オンラインになって、逆に課題が増えた科目もありました。もともと学校で1、2番目に課題が多い学部と言われているくらいだったのですが、オンラインに移行してもっと大変になってしまったというのが当時の感想でした。
そんな中で大事になってきたのは自分の気持ちの保ち方でした。
毎日不安と向き合いながら圧倒的な作業量をこなさなければならなかったので、これは必須でした。精神的に良い状態でないと制作もままならないので、外出制限が厳しい時も週に2回は近くの公園をさんぽしてストレスをちょっとでも軽くするようにしていました。

メールの書き方がうまくなった

リモートクラスになり、ZOOMなどで対面して話す機会ももちろんありましたが、先生との個人的なやりとりは基本メールになりました。先生へのメールの回数が増えて、メールの書き方が上手くなりました。特に、以前は必要事項を端的に記す程度だったのが、もっとニュアンスを大事にするようになりました。対面授業であれば直接聞いて済むようなこともメールでのやり取りになっていったので、丁寧な言い方を心がけることによって、人間関係としてのメールのやり取りを意識するようになりました。

ZOOMでのプレゼンがうまくなった

これは留学関係なくリモートワークをしている皆さんそうだと思いますが、ZOOMなどのオンラインミーティングでの話し方、プレゼンの仕方にだいぶ慣れました!特に、私の学部ではプレゼンの回数がかなり多かったので、そのへんの抵抗感はだいぶ薄くなりました!毎週プレゼンで制作過程を発表して講評を受けるという感じで、資料のシェアの仕方や話すスピードなどをいろいろなプラットフォームで経験できました。

シャイな私が英語でスピーチできるようになった!

最後の学期に、"public speaking"という授業を取りました。いわゆるスピーチの授業です。私は人前で話すのが得意ではなく、しかもネイティブスピーカーの前で英語で話すなんて考えられなかったのですが、
英語の必修単位で何かしらの英語の授業を取らなければならず、せっかくだから苦手な分野にも挑戦してみようと思い履修しました。人前で話すのがうまくなりたかったのです。初めはクラス内でスピーチをするのがかなりストレスで精神的にキツかったですが、最後の課題のspecial occasionのスピーチ(結婚式、授賞式、などの特別なイベントでのスピーチ)でかなり良いスピーチができました。自分の愛犬の紹介をして、なんと笑いをとることができました!先生に「あなたのスピーチとても素晴らしかった!私ずっと笑っていたわ!」と言われた時はものすごく嬉しかったです。(私、ユーモアのかけらもなくて、今まで、私が喋るとなぜかクラスがシーンとすることがよくあって。英語が通じてないのかな、とか、そもそも私のコミュニケーションが下手すぎるのかな、とか悩んでいました。)
全てオンライン上でしたが、スピーチの種類、構成の仕方、伝え方、話し方、練習の仕方などを学んで実践的にスピーチの練習をしました。このクラスでの成功体験は自分的にはかなり大きくて、「私も人前で話せる」「私も面白いことを言っていい」「私の英語はちゃんと通じている」と自分のことを前向きに捉えられるきっかけになりました。もっと人前で話すことに挑戦してみても良いかな、という自信まで沸き起こってきました。

言うまでもない、デザインスキルの圧倒的な向上

デザイン科で主にグラフィックデザインの基礎となる部分を勉強していたので、デザインの知識やスキルはもちろんものすごく鍛えられました。(授業や課題でたくさんもがきながら、「私デザインまじでむいてないかも…」と苦しんだ日々があっても諦めなかった自分を誇らしく思います。)
勉強したことはたくさんあってあげきれないですが、ざっくりいうと、グラフィックデザイン、パッケージデザイン、空間デザイン、広告デザインの基礎を学びました。
この4つの分野は独立しているわけではなく、たくさんのことがかぶっていいます。
例えば、パッケージデザインにはグラフィックデザインが必要だし、広告デザインにもグラフィックデザインが必要。空間デザインの中にも、広告デザイン的なアプローチ、プロモーションの仕方もあるし、やはりグラフィックデザインも必要。(説明がざっくりすぎてすみません…汗)
共通しているのは、全てブランディング的な要素が必要であるということなんですが、留学の前半では、各分野の一番基礎的な部分としてタイポグラフィ、デザイン史、空間構成、色彩理論、視覚言語の構築の仕方、Adobeのソフトウェアの使い方(イラレ、フォトショ、インデザイン)を集中的にやって
留学の後半は、それらの知識や技術を活かして、大規模で総合的なブランディングのプロジェクトを進めることが多かったです。
Webデザインの授業では、HTMLとCSSを学び、各デバイスにレスポンシブなウェブを構成すること、デザインすることも学びました。
今ではブランディングの計画書となるクリエイティブブリーフを作るところから始め、全てのコラテラル(商品、ウェブサイト、広告、パンフレットなどのブランドにまつわる全ての制作物)をある程度一人で制作できるようになりました。

ちなみに、最近、デザインの作品をこちらのインスタのアカウントで投稿しているのでよかったら覗いてみてください! (https://www.instagram.com/himeka_design/)

22ヶ月くらい前の、留学したての頃は、デザインのことは何もわかっておらず、一つのものを作るだけでも結構大変でしたが、こうしてたくさんの制作物を必要とするプロジェクトを進められるようになって、振り返ってみると「私ものすごく成長したな〜」と、めっちゃ嬉しいです。

まだまだ色々とありますが、長くなってしまったのでここで締めたいと思います。私の留学記録、「半分以上リモートだった私の留学で学んだこと@NY美大」、読んで下さってありがとうございました!!!

何か質問などあれば、コメント欄にお気軽にどうぞ!


ニューヨークで学びアーティストとして活動するための資金とさせて頂きます。