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[教育発想源]001:そもそも「教育」の意義とは何なのか?

「教育」をテーマにした新コーナーが始まります。

その名も、「教育発想源 〜異能な逸材の育て方〜」

会社経営には人材が必要です。人材を育てるには「教育」が必要です。

教育というのは学問の世界の話だけではなく、ビジネスの現場でもものすごく大事なことで、「教育」とはどうあるべきなのかを考えるのは経営者の重要な責務とも言えます。

筆者はかつて塾講師をしており、また学生時代は教師を目指して教職課程でも学び、家庭教師も十数件こなしていまして、「教育」というのは今でも自分なりの大切な研究テーマの一つです。

そしてこれまで、いろいろな企業や組織のマーケティング指導を行なってきましたが、この「教育」のメソッドこそが、人材の育成向上やお客様との信頼関係強化を実現する基盤になっています。

「教育」を正しく学べば、会社経営における人材の育て方、プロジェクト内におけるチームの鍛え方、さらにはお子さんの学習指導や乳幼児の育児と、人生のあらゆる場面で生かすことができます。

「マーケティング発想源」を読んでいる人だけが学べる、マーケティング的な独自の教育論。

ぜひこの「教育発想源」で学び、いろいろと考えてみて、自社の経営やお子さんの育児に活かしてみてください。


[教育発想源]001:そもそも「教育」の意義とは何なのか?

このコーナーでは「教育」について考えていくわけですが、

そもそも「教育」って何ですか?

という質問があったとしたら、あなたは何と答えますか。


仕事上で、いきなりチームリーダーになってメンバーたちを教育しなければならなくなった時や、若手社員が入ってきて自分がそのメンターの役割になった時。

プライベートでも、子どもが産まれて育児が始める時や、お子さんが学校に入学して勉強を見てあげなければならなくなった時。

さああなたが「教育」してください、と教育の役割が始まるシーンは、人生の中でもけっこうあるのです。

だから、「教育」とは何なのか、「教育」とはどうあるべきなのかというのは、常日頃から考えておいてほしいのです。


ここは、ものすごーく大事な話だから、本当に今よく考えたいところです。

投資を始めるという時に、投資セミナーで「投資とはそもそも何か?」という最初の部分を、「投資は投資だろ。そんなことより早くテクニック教えろよ」と疎かにしている人ほどまず投資に失敗するのですが、この根幹部分を考えない人が失敗をしていくんですね。

「なかなか社員たちが育ってくれない」

「有能な人材がなかなか入ってきてくれない」

「教えているのに全然覚えてくれない」

「言うことを聞かなくて、どんどん非行に走っていく」

「やらせようとしても全然やる気を出さない」

そうやって「教育」に失敗している人たちに確認してみたら、やっぱり「教育とは何か?」という部分の理解が完全に欠落しているのです。

「教育とは何か」を考えたことがない人が「教育」を担当するというのは、「教育」される側からするとたまったものじゃないと思いませんか?

もっとちゃんと考えなければならないところなのに、考えない人があまりにも多い。


さて、「いやいやそれぐらい簡単だよ。教育とはつまり、こうすることだろ?」と即答できる方も、多くいるでしょう。

しかし、基本的に多くの人がここを勘違いします。

世の中に進学塾や家庭教師などの教育産業が盛んなのも、社会人に対するセミナー事業がやたら多いのも、こういう「教育を勘違いする人たち」を食い物にできて容易く儲かるからなんですね。

自分が食い物にされるのは自己責任でいいのですが、親の間違った教育で正しく成長できない子どもたちや、経営者や責任者の歪んだ教育意識で会社が低迷して困る社員たちは、本当に気の毒でしかありません。

では、多くの人がしでかしている勘違いとは何か。それは……

「教育とは、教えることだろ?」

という勘違いです。


「いやいやいやいや、教育は教えることじゃん! 教育という熟語には教えるという漢字も入ってるじゃん! 教えないで教育できるわけないじゃん!」

という反論が沸き起こるわけですが、それは思い込みです。

だって例えば、

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