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新年の玄米雑穀ケーキ

大晦日ぎりぎりになって
キッチンの大掃除をしながら
なんとなく思いつきで
玄米雑穀のケーキを作り始めました。
 
土台となる生地は
オートミール、デーツ、ナッツ、ココアパウダー。
 
写真ではわかりづらいですが
中心部分は3層になっていて
玄米、もち粟、きびを炊いて
きな粉を加えて練った
クリーミーでもちもちの生地に
大きめに刻んだクルミを入れたものが
ベースとなっています。
 
この玄米雑穀の生地の1層目には
キンカンのみりん漬、シナモン、クローブも加え、
もう一つの層にはピスタチオペーストを練りこんで
ドライチェリーとカランツを入れました。
 
玄米雑穀の二つの層の間には
そば粉とアーモンドプードルに
みりんを加えて固めに練った生地を
はさみこみました。

手元にあって簡単に使える材料で
思いつきで作ったので、
凝ったことはしていませんが、
一応、和洋の冬の祝祭のお菓子をイメージしています。
 
ヨーロッパのクリスマスシーズンのケーキに使われる
ドライフルーツやナッツやスパイスをふんだんに入れ、
そば粉とアーモンドプードルを練った生地は
ドイツのシュトーレンに使われているマジパンをイメージ。
イギリスのクリスマスケーキにも表面のアイシングの下に
マジパンが使われていますし、
フランスのエピファニーのお菓子ガレットデロワには
アーモンドプードル入りのクリームが使われています。

余談ですが、玄米菜食生活を始める前の私は
イギリス風のクリスマスケーキを
ひと月以上前から休みの日を使って
せっせと仕込んだものです。
洋酒に漬け込んだドライフルーツやナッツ、
そしてバターをふんだんに使ったケーキの生地を焼いて
マジパンでくるんで
その上にアイシングをほどこして、
充分に乾いたらデコレーションを施して・・・。

私にとってはオレンジとクローブも
イギリスのクリスマスを思い出させる
組み合わせです。
 
オレンジは手元になかったので
庭のキンカンをみりんに漬け込んでおいたもので
代用しました。
 
キンカンは中国が原産だそうです。
ギリシアのコルフ島もキンカンの名産地だそうで
お土産にシロップ漬けが売られていたのを思い出しました。
こじつけですが
東洋と西洋の冬の祝祭をつなぐ食材ということで・・・。
 
そして、日本のお正月といえばお餅。
子どもの頃、年末になると徳島の祖母が
お正月用のお餅をついて送ってくれました。

白い切り餅だけでなく
黄色いキビ入りや茶色いアワ入りのお餅、
ヨモギ入りのお餅や
あんこの入った丸餅もありました。

四国では、あんこ入り丸餅を
お雑煮に入れるところもあるようですが、
私たちは焼いて食べていました。

私が特に大好きだったのはアワやキビ入りのお餅。
雑穀好きは筋金入りです!
 
祖母のお正月のお餅を思い出して、
玄米雑穀ケーキの中心部分には
アワとキビをたっぷり使いました。
 
甘味付けは低GI調味料のみりんを
そば粉の生地を練るのと
キンカンを漬け込むのに使っただけ。

あとはドライフルーツや玄米雑穀の自然な甘みですが、
食べてみると充分な甘さで、
厚めに固めたココアパウダーの層の
ほろ苦さがちょうどいい感じ。
みりんも洋酒のような風味を
ほんのり醸し出しています。
 
ナッツやココアパウダーなどの
食材自体に含まれている脂肪分以外の
オイルは不使用。乳製品も不使用。
 
冷蔵庫でしっかり冷やし固めた
ノーベイクのケーキです。
 
玄米雑穀つまり炭水化物多めの食生活で
常に気をつけているのが
食後の血糖値急上昇をできるだけ抑えること。
ご飯を冷やすと
レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)が増えて
血糖値の急激な上昇が抑えられるそうです。
 とはいえ、空腹にいきなり食べるのは禁物!
 
型から抜く時にちょっと触れてしまって
少々いびつになってしまったのが残念ですが
めげずに、お正月用に煮た黒豆を
アーモンドと一緒にトッピング。
 
庭のローズマリーと千両の実をお皿に飾って
和洋の冬の祝祭をイメージした
玄米雑穀ケーキの完成です。


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