見出し画像

福祉人こそ向き合った方がいい「お金の話」

今回クラウドファンディングを始めたから、というわけじゃないんですが、改めて福祉業のお金との向き合い方について、ここ最近改めて考えさせられることがよくあります。
 
 
僕は普段福祉制度のお仕事をさせていただいているんですが、それ以外にも制度外のソーシャルアクションをいろんな方と一緒にさせていただいたり、自分でオンラインコミュニティを運営してみたりもしています。
そして就労支援という界隈にいるもので、利用者さんのお給料だったり工賃、というものとも向き合わなければならないんですが、毎度毎度何か活動をする度にぶち当たる壁が「お金」です。
 
 
良くも悪くも福祉というのは、生きていくためのセーフティネットとして社会保障制度や支援のための制度設計が国の税金によって賄われているので、「福祉は無償・もしくはごく低額で提供されるもの」みたいな風土も強くあります。
 
 
でもそれが制度の外に出た途端、それがどんなに社会的な意味や意義が高いものであってもそのための予算はどこにも用意されていないところから始めなければいけません。
 
 
僕も全く偉そうに言えることではないんですが、毎度毎度制度にはない0→1的なことばかりやっているもので、制度にないアクションを起こすために、そしてそれを継続させていくためにどこからどうやってその予算を作っていくのか、ということに毎回悩まされます。
 
 
助成金だったり、プチカンパだったり、クラウドファンディングだったり実費負担だったり…、他にも打ち手はたくさんあると思うんですが、それでも色々とやっているとマネタイズの引き出しはちょっとずつ増えていきます。
 
 
もしこれが僕が制度報酬しか打ち手を知らなかったり、その知識を知らなかったとしたら、たとえ支援として必要なアクションがあったとしてもそのための予算を生み出す事ができないので取り組むことに消極的になってしまうじゃないですか。
つまり選択肢が減るわけです。
 
 
これってとても大事なことで、僕ら福祉の側がマネタイズの選択肢を持っているかいないかで、場合によっては支援の選択肢も変わってしまう、ということですよね。
 
 
就労支援における利用者さんの給料や工賃をどうやって生み出すか、ということについてもそうです。
 
 
一見難易度の高い仕事をどのように作業分解していったり環境調整をすることで出来うるものにする事ができるか、という感覚や、ちゃんと対価を支払うだけの価値のある仕事をどうやって取り付けてくるのか、というところって利用者さんの役割ではなく、そこはやっぱり支援者側の役割ですよね。
 
 
そうなると仕事を分析していく力も必要になるし、そもそも社会の中に繋がりを作っていかないと始まらない。
ただ特に仕事をとってくる、というのは完全にビジネスとしてのお付き合いを生み出していくということなので、それはそれでビジネスリテラシーだったり、お金を出すだけの対価値がなんなのか、ということを知っておかないと会話ができないじゃないですか。
 
 
そうして考えてみると、キャッシュポイントが生み出しにくい、マネタイズの方法論も十分に確立されていない福祉業こそ、むしろお金のことをもっと知っておいた方がいいし支援という観点から見ても学んだ方がいいんじゃないかと思うんです。
 
 
今日はそんなお話をしています。




▼福祉を少し前に進めたり、まちづくりをしたり、ワクワクする福祉をつくりたい福祉人のためのオンラインコミュニティ「ふくし会社margin  」WEBサイトはこちら(下のmarginのロゴをタップ)
 
(※月額制コミュニティです。Facebookの非公開グループで運営しています。サイト内リンクよりBASEにアクセスして、会費決済後、商品説明のリンクから、もしくはFacebookで「ふくし会社margin」を検索して、Facebook非公開グループに参加申請をして下さい。)



※音声メディアstandfmでも「音声版margin」のメンバーシップやってます。テキスト版のコミュニティの記事の深掘り、新しいソーシャルアクションのアイデア取って出しや、支援や福祉経営についての深掘り話をしてます。時にライブ配信もやってます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?