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きょうだい児である長女の想い

障がいのある子供の兄弟姉妹を、きょうだい児と呼ぶそうです。

きょうだい児には、

🔸障がいのある子供に手が掛かるために親に甘えられない。

🔸白い目で見られる。

等、調べてみると独特の悩みがあることが書かれていました。

本当にその通りだと思います。

我が家には、自閉症の長男次男の上に長女がいます。

そして、長女がいわゆるきょうだい児になります。

3歳違いの長女と長男次男。

長男次男が産まれるまでは、両家の初孫としてみんなに可愛がられ
甘やかされ育ってきました。

長男次男が産まれて病気を繰り返し入退院の日々。
やっと病気もしなくなったと思ったら障害が分かり。

家族の中で1番環境が変わったのは間違いなく

長女だと思います。

本当に小さい頃から、嫌な思いを沢山してきたと思います。

しなくてもいい苦労を長女は沢山してきました。

それでも、文句1つ言わず、弟たちのことを

自慢の弟と言ってくれます。


弟のことが大好きでたまらない長女が小学6年生の時に書いた
人権作文の中の1部分です(少し省略しています)

まだ世の中には沢山の差別があります。

例えば、入学シーズンになると洋服の専門店には

入学おめでとう㊗️の言葉と一緒に学校名が張り出されます。

しかし、その中に支援学校の名前を見たことは一度もありません。

弟も私と同じように学校に行き、勉強をして給食を食べ

友達とも遊びます。

楽しい時には笑い、悲しい時には泣きます。

支援学校の名前がないことで、私は弟が

1人の人間として認められていないような気がして悲しくなります。

このようなことが書いてありました。

入学シーズン長女は毎年弟の学校名が今年はあるのかな?と
見ていたかと思うと胸が締め付けられる思いになりました。

職員室でも先生方がこの作文を読み、弟に対する長女の想いに涙したそうです。

洋服の専門店の方も深い意味はなかったのかもしれない。

でもそれが、知らぬ間に差別につながっていることも時にはあるんです。

先生方も、入学シーズンになると学校名が書かれているのは
よくみる光景ですが、支援学校の名前がないことに今まで気が付きませんでした。
〇〇ちゃん(長女)の作文を読み色んなことに気付かされました。
そして、家族をもっと大事にしなきゃとも反省しました。と
おっしゃってくれました。

そして、この長女の作文は市の人権作文コンクールで

最優秀賞をいただきました。

広い会場で表彰され、沢山の人の前で涙を堪えながら
最後まで読むことが出来ました。

会場からも沢山の啜り泣く声も。

最後は、

障がい者と健常者が共に支え合い住みやすい世の中になり

弟たちの笑顔を守っていけるように頑張っていきたいと思います。

と言って終わりました。

違う学校に通う小学4年生の女の子が、

作文を聞いて感動して涙が出ました

と言ってくれました。

長女の気持ちが小学4年生のお子さんにも伝わったんだなと
思うと嬉しくて胸がいっぱいになりました。

現在は、高校1年生になった長女。
今も人権作文は『障がい』のことについて書いています。

障がいに対する差別や偏見をなくすために
友達に包み隠さず弟の障がいのことを自ら話して
あらゆるところで発信していこうとする長女に
親である私の方が勇気をもらっています。

NOTEを始めたのも長女に勇気をもらい
私も発信していかなければいけないと思ったのがきっかけです。

今日も読んでくださりありがとうございました。

休日にあった支援学校の参観日に参加した時の写真。

弟二人は、お姉ちゃんがきてくれたことが嬉しくて
お姉ちゃんに抱きつき離れようとしませんでした。



嬉しすぎて、お姉ちゃんにしがみついて離れようとしない次男。



沢山の保護者が来てパニックになっていたけれどもお姉ちゃんに抱かれ

落ち着きを取り戻した長男


























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