見出し画像

今週のお弁当 2022.5.16-

先週はワクチン後の発熱から復活したと思ったら漏水騒ぎになり、挙句の果てにねこ失踪→自宅の床下への潜入捜査を強いられるという、間違いなく2022年トップ3に入るであろう大事件に見舞われたため、まともに料理ができなかった。


先週のてんやわんやにあたたかなコメントを寄せてくだすった皆さま、本当に本当にありがとうございました。どれほど心励まされたことか……(涙)


私のただでさえ脆弱なメンタルはごく当たり前の自然現象としてしおっしおになってしまい、その鬱憤を晴らすべく、一昨日の日曜は地元の直売所でヤケ買いに走ってから1日台所に引きこもっていた。その成果品とも言うべき今週のお弁当は、我ながらちょっとだけ意識高い系を名乗ってみてもいいんじゃないかしら?ぐふふ、な仕上がりになった。


今週のお弁当は、

・ミートボール(にんじん、アスパラ添え)

・わらびと油揚げの煮びたし

・たけのこと蕗とさつま揚げの炊き合わせ

・漬物連隊(きゅうりピリ辛漬け、ラディッシュ梅酢漬け)

以上4品。


画像1

アスパラにわらび、たけのこ、蕗。季節のお野菜たっぷりな上、メインのおかずは完成まで果てしない道のりを越えねばならないミートボール!

うむ。今週はなかなかにがんばったではないの、めんどく星人にしては。


ミートボールは前回とほぼ同じように作った。


まあアレよ。とにかく無性にねんど遊びがしたかったんである。いくつになってもねんど遊びは楽しい。あと玉ねぎをみじん切りにする際は「チタタプ、チタタプ……」ってちゃんと言った。アシリパさんに叱られてしまうのでね。


画像2

ふぞろいの団子たち


前回と変えたことは、にんじんとアスパラを添えたこと(あらかじめ炒めておき、最後に投入)と、味つけにオイスターソースをぶっ込んだこと。そしたら何だか甘酸っぱい方向に振りたくなったので、仕上げにお酢も少し垂らしてみた。今回はちょっぴり中華風になったかな。こってり甘辛なところにお酢の酸味がほんのり効いていて、とてもおいしかった。おすそ分けした恋人と弟一家にも好評だったので、またねんど遊びしたくなったら巻き込まれていただこう。


今回はメインのミートボールと同じくらい、副菜作りに時間がかかったなー。


画像3

ヤケ買いの戦利品たち。野山の恵みはなるべく早く処理して差し上げる必要があるので、台所に引きこもりたい気分にはぴったりだった。


こごみはゴミを取り除いてから塩を入れた熱湯でささっと(本当にささっと!)湯がいて、冷水に取って冷ましたのち、細かく刻んで水気をよく拭き取ってからジップロックに入れて冷凍庫へ。後日パスタかリゾットに加工予定。


わらびは水洗いしてから大きめのボウルに入れ、重曹を振りかけたのち、熱湯をドバー。そのまま8時間以上放置プレイしてアクを抜く。


画像4

だんだん水の色が変わってくるの、何度やってもたーのしーい!


アクが抜けたら丁寧に水洗いしてざく切り。水に短冊切りにした油揚げを入れて火にかけ、煮たったら料理酒・白だし・砂糖・みりん・しょうゆで味を決めて、ここにざく切りわらびを入れてひと煮立ちさせたら火を止める。そのまま一晩冷まして味を染み込ませてみた。

わらびはアク抜きの段階でかなり火が通ってしまうので、あまり煮すぎないように気をつけてみたのだけれど、程よいしゃきしゃき感が残ってくれて我ながら大成功だった。数年前に初めてわらびを煮付けた時は、火を通しすぎてくたくたっつーかトロトロになってしまった苦いおもひで……。まあ味はよかったんだけど、やはりせっかくなので歯触りも楽しみたいのが乙女心といふものです。

あの独特のクセのある香りには、油揚げの慎ましやかな油っけと、甘じょっぱい出汁がよく似合うと思う。一晩浸けた甲斐あって味しみっしみでおいしゅございました。

一度に全部は食べきれないので、お弁当に使わなかった分はこごみ同様水気をしっかり拭い、ジップロックに入れて冷凍保存。これでいつでもわらびが使えると思うと武者震いが止まらねえぜ、へへ、げへへへ……。何作ろっかなー♪山菜そば、味噌汁、炊き込みごはん……夢がひろがりんぐである。


画像5

蕗は水洗いしてから塩入り熱湯でさっと湯がいて、冷水に取ってから皮むき。相変わらず皮むきが愉しすぎた。この愉しさは、ある種の官能的悦びと言っても差し支えない気がする。

蕗も一部は水に浸けたまま冷蔵保存して、お弁当用にはたけのことさつま揚げを合わせて炊き合わせにしてみた。

たけのこは今回「破竹」ってやつを使ったのだけれど、破竹はモウセンダケに比べるとアクが少ないらしく、なんと下処理に糠とか要らないのね!皮むいて水から茹でて30分くらいで下処理完了。ヒュウ……なんてお手軽なんだいベイビー。

で、半分は蕗同様水に浸けたまま冷蔵保存して、残りを1cmくらいの厚さにカット。モウセンダケにくらべるとやわらかいので、大ぶりにして使うといいらしい。

これを料理酒と白だし入れたジルでさつま揚げと共に煮込んで、最後に蕗を入れ、さっと火を通したらできあがり。わらびが甘じょっぱいので、こちらはあえて甘みを加えずに味を決めてみた。破竹、確かにモウセンダケと比べるとクセが少ないしやわらかくて食べやすい!でもほんのりえぐみが残っていて、それもまたおいしかった。


なんかこうして書いてみると、時間はそこそこかかるけどそれってほぼ下処理っスね……。山菜はあまりいじくり回さなくても、さっと煮るだけでおいしくなってくれるし、おまけにちょっとぜいたく気分にも浸れる。ありがたいことであります、かしこみかしこみ。


がっつりこってり味のミートボールに、初夏の野山を感じさせる副菜部隊。今週はお昼休みを一段とウキウキ過ごせている。冷蔵庫に山菜のストックが潤沢というのもうれしいねえ。今週はとてもハッピーな気分で過ごせそうだ。


ヨッシャヨッシャ、今週もがんばるぞーい!


画像6

大冒険してきたおてんば姫、その後も元気に過ごしております。

いただいたサポートは、外で暮らすねこさんたちの生活が少しでもよきものとなるよう、関係団体に送らせていただきます。