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自分の価値観と向き合ってみる

はじめに(いつも書いてること)

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。

今回の内容

日本人とスペイン人の「優しさの違い」について。

大学院の修了旅行でスペインに訪れた際に、1箇所だけガイドさんを付けて訪れた場所があったのですが、そこで教えてもらいました。

日本人のガイドさんで、「なんでスペインに住むことを決めたんですか?」と聞いた時に、この話が出てきました。

日本人はとても優しいし、スペインの人が日本に行った時には、日本人の優しさに驚いて帰ってくるから、そこは日本人として誇らしいことですよね。そんな中でも、私が感じた日本人とスペイン人の違いがあって、その違いと自分の価値観を照らし合わせた時に、スペイン人の価値観の方が自分に合ってると思ったから、スペインに住むことを決めたんです。もちろんこれは、全ての日本人、全てのスペイン人に該当するものでもないし、一般的な傾向として捉えているわけではないので、私が体験してきたこととして聞いてくださいね。
目の見えない老人が歩いていた時の対応で、日本人とスペイン人の優しさの違いが垣間見えた話です。偶然にも、同じような場面に遭遇したことがあったから、その違いが顕著にわかったんですけどね。日本人が何をしたかというと、すぐに手助けをしてたんです。きっと、「目の見えない老人が歩いているから、困っているだろう。助けなきゃ」と思ったんでしょうね。その気持ちはすごくわかります。この方からしたら、これは優しさを行動に移したわけですよね。
じゃあ、同じシーンでスペイン人が何をしたかというと、その目の見えないその老人の側にいて、手を差し伸べることをせずに見守っていたんです。「困ったことがありそうなら助けよう」という気持ちだからこそ、側にいて何もしないという行動を起こしているわけです。
わかりましたか、この優しさの違い?『目が見えない老人』という存在がいて、「きっと困っている。だから助けよう」という日本人の優しさ。それに対してスペイン人の優しさは、「目が見えない老人でも、自分と同じ人間。だけど、困ることも出てくるだろうから、一旦は見守ってみよう。困ってそうな仕草をしたら、手を差し伸べよう」というもの。固定観念の違いなんですよね、これって。もちろん、どっちが良いとか悪いではなくてね。

当時の僕にとっては、インパクトのある話でした。

スペイン旅行は僕にとって初めての海外でしたが、それまでは日本国内の旅行が大好きだったので、「海外旅行は修了旅行で最後かな」と思っていました。

ただ、この価値観の違いの話を聞いて、僕の興味は一気に海外へ向くことになりました。

当時は、建築構造設計の仕事をやることが決まっていたので、「建築を設計する上でも価値観の違いが出てくる。『いい建築だなぁ』という判断にも価値観の違いが出てくる。その違いって、日本人の中での違いもあるだろうし、生きてきた文化によって『当たり前』の概念も違うんだろうなぁ。海外って、面白いな。」っていうことを思っていました。

スペインに滞在している時に遭遇したパラダイムシフトでした。

※なぜスペインに行ったのかは理由が明確で、リーガエスパニョーラ(サッカースペインリーグ)の試合が観たかったのと、スペインの建築家であるガウディの建築だけは見ておきたかったという理由です。

上記の内容というのは、日本人とスペイン人という大きな枠組みで語れないと思っています。

ただ、国民性というのは確かにあって、その国民性が醸成される背景にある文化の違いというものに注目すると、自己分析にも役立ちます。

今の自分が持っている価値観というのは、周囲の大人たちとの関わりの中で育まれてきたものだし、自分のことを知る上では、「自分はどんな人と接してきたのか?」ということを紐解くのは意義のあることです。

🔶自分はどんな人間なのか?
🔶どんな時にどんな行動を起こすのか?
🔶どんな経験がどんな価値観を育んだのか?
🔶周りにはどんな人がいたのか?
などなど

自分の理解を深める問いを立ててみて、「自分がどういう人間なのか?」を言語化できるようになると、自分をコントロールできるようになり、意思決定がスムーズになります。

そうすると、自分の心がラクになるので、働きやすさや生きやすさが向上し、働きがいも生きがいも向上していくはず。

自分の価値観に注目するというのは、日々の小さな行動に注目するだけでできることです。

全ての言動の背景には、なんらかの価値観が隠れていますから。

感謝

今回も、読んでいただきありがとうございました。

他のnoteも読んでいただけると嬉しいです。


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