No.68「アプローチに応じたら冷められたことがトラウマで、男性の好意が信じられなくなりました」_Sana
いつもnoteやTwitterを訪れてくださって、ありがとうございます。つかふる姐さんです。
フォロワーの皆さまから寄せられたご相談にお答えする、「つかふる姐さんに聞いてみよう」No.68をお送りします。
今回はSanaさんからのご相談です。(※個人の特定を防ぐため、仮名でお送りしています。また今回はかなり詳細にご相談いただいたので、私の方で内容をまとめさせていただいてます)
Sanaさん、ご相談ありがとうございます。セフレからプロポーズへの下克上noteも読んで下さったとのこと、嬉しいです。(彼の家で鍋に誘われて関係を持つというくだり、私と全く同じ状況でびっくりしました!ご縁を感じますね)
Sanaさんは今、鬱を乗り越え、就活も順調、家族との葛藤も解れ、イケメンBくんとの素敵な恋の予感を感じている。なのにAくんとの苦い恋がいまだに足を引っ張っていて、一歩踏み出せずにいるのですね。
Sanaさん、今回のお便りを読んでいて私は、「まだ20代前半なのになんてしっかりした人なんだろう」と思いました。あなたは、ぐずぐず煮え切らないAくんに対してまっすぐ好意を示し続け、「付き合ってほしい」と伝えた。とても勇敢な行為だったと思います。
そして、彼の無責任な回答(「それは無理だよ」)によるショックから立ち上がり、気持ちを切り替えて就活や将来の準備に取り組み、ちゃんと結果を出した。そして今は素敵なBくんと、丁寧に関係を築いていこうとしている。
あなたは強い人です。強く、しなやかな芯をもっている。
ご自身のことを「モテる方」「地頭がいい方」と表現できるあたりからも、あなたの“自己肯定感”の安定度を感じました(きっと実際その通りなのでしょう)。
と聞いてくださいましたね。
結論から言うと、あなたの判断、選択は全く間違っていません。あなたのような人はちゃんと幸せになれます。
Bくんが生涯の伴侶になるかはまだわかりませんが(彼もあなたも20代前半)、刺激的だけどまごまご訳の分からないトラウマ論を持ち出してあなたの好意を踏みにじるマザコン男よりも、刺激は少ないけれど尊敬し合えて将来が見えて互いにwin-winな成熟したイケメンを選んだのは大正解としか言いようがありません。どうかそのナイスなセンスを忘れないでください。
はい。執着だと思います。
もっと言うと、貴女が取り戻そうと執着しているのは“Aくん”ではなくて、“Aくんが削り取っていった貴女の自尊心”なのかもしれません。
***
Sanaさん、貴女は真面目な人だから、今回の恋、どこかで自分が"間違えた"ように感じて、懸命に振り返って見直していたのではないでしょうか?
恋の見直しするのは素晴らしいことですが、相手に問題がある場合は、自分の非を探しても答えに辿り着けません。
私も今回のメッセージ、何度も読み返し、貴女とAくんとの間に何が起こっていたのか読み解こうとしてみました。
まずAくんのこと。今回、とても詳しくお話ししてくださいましたね。高校もまともに卒業せず、今は専門学校に通いながら、バイトもせず親のお金を使って遊び(ギャンブルも)、貴女に対して劣等感を抱き、聞いてもないのにこれまで自分に尽くしてくれた元カノの話をしてくるAくん。
出会いもスムーズ、手出しもスムーズ、その後もびっくりするほどオープンに自分のバウンダリー(自宅や親友)に貴女を招き入れたAくん。今回、先に手を出して深い関係に引きずり込んだのは間違いなく彼の方です。それなのに正式な恋人になることについては「それは無理!友達でいいじゃん!」・・・???(友達はエッチしないよ???)挙句の果てに「俺振り向かれて好き好き言われると冷めちゃうんだよね」・・・????
つまり、Sanaさんは真摯な心でAくんと向き合っていたのに、Aくんは勝手に恋のシーソーゲームモードになって、自分の全貌を知られる前に勝ち逃げしてしまったわけです。
(勘違いしていい気になりやがってAこのクソガキが……)
失礼しました。
そして、Sanaさん。貴女自身のこともたくさんお話ししてくださいましたね。貴女はとてもいい家で育ち、頭も容姿も優れ、対人経験も豊富、成功体験も豊富でとにかく優秀なお嬢さんです。けれど傷つきながらもなんでもこなすスーパーお母さんを側で見てきて、いつの間にか貴女自身も「辛くてもなんでもこなせるスーパーSanaさん」になってしまっていた。
貴女はAくんの前では嫌なことは嫌と言えたし、本音も話せるし、たくさん甘えることができた。つまり張り詰めていた気持ちを緩め、肩の荷を下ろしてリラックスできたわけです。「優秀でなんでもできるSanaさん」でいなくてもよかった。
貴女はAくんについて、「私は彼の声と話し方、話す内容、全てが好きでした。言葉で形容し難いものですが、遺伝子が彼を欲している感覚でした」と説明してくれましたが、Aくんはまさに、“貴女の持っていないものをもっている人”だったのではないでしょうか。だから「遺伝子レベルで」好きだと感じたのかもしれません。
勉強、受験、就活と完璧にこなしてきたSanaさん。
勉強も受験も卒業すらまともにしなかったAくん。
お母様の苦労を見てきて、自立を目指すSanaさん。
お母さんが大好きでべったり頼りまくりのAくん。
面倒見がよく責任感が強く、自己犠牲的なSanaさん。
気分屋で自己中心的で、自分が一番大事なAくん。
世間的に見たら、Aくんは「ハイスペ」ではないかもしれない。
でもこういうタイプの人って、自分の気持ちに正直に生きているから、見ていて清々しいというか、猫みたいに自由で、のびのびしていて、とても魅力的なのですよね。そういう風に生きて来られなかった人にとっては特に。彼のような人は魅力的に見えるはずです。
Sanaさん、私は今回の貴女の恋、アラジンみたいだなと思ったのですよ。
お姫様であるジャスミンは、自分と同じようなスペックの王子様達に飽き飽きして、街で泥棒をやっている無名の男に恋をする。
Aくんがアラジン、Bくんは異国の王子様といったところでしょうか。
Sanaさん、貴女は今回Aくんという未知の生物と出会って、その生態に興味を持ったのではないでしょうか?優秀な遺伝子は多様性を求めます。貴女は自分にない魅力を持つAくんに惹かれていった。でもAくんは都合の良いところだけ楽しんで逃げていってしまった。無責任なアラジンです。映画の主人公にはなれない。
この恋、長期戦なら貴女の勝ちでした。
きっと、「なんだ、こんなくだらない男だったのか」で終わる恋でした。
でも彼も自己愛の強い人ですから、劣等感と直面する前にうまく逃げたわけです。学歴も、家柄も、稼ぎも人間性も、(もしかしたら容姿も?)全てが叶わない相手との恋。マザコンで、「尽くしてもらいたい・愛されたい・大切にされたい」彼にはちょっと、ハードルが高かったのかもしれません。
だから、もう供養しても良い恋なんじゃないかな、というのが、私の所感です。
***
ただ、Sanaさん、最後にすごいこと書いてましたね。
「子どもは産みたいけれども結婚は必須ではない」
それなら、結婚どころか付き合う・付き合わないに固執する必要もないのでは…?
極端な話、この先Sanaさんが順調に出世し、経済的に安定して自立したら、またAくんと関係を持って子どもを授かり、シングルマザーとして育てたっていいわけですよね。その時は相手が優しいかどうか、誠実かどうかなんて関係なく、それこそ「遺伝子レベル」で選べば良いと思うのです。
でもSanaさん、貴女は「子どもを持つのに結婚は必須ではない」という超前衛的な意見を持ちながら、今回はAくんの「恋人」になることにこだわった。貴女にとっての「付き合う」とは、いったいどういう意味をもつ言葉なのでしょうか?Aくんはそれを、どのようなメッセージとして受け取ったのでしょうか?
これは私の勝手な想像ですが、
貴女は、Aくんに愛されているという確証が欲しかったのではないでしょうか。
自分が愛する人に、かけがえのない存在として大切にされているという、実感が欲しかったのでは?
Sanaさん、
貴女が欲しているものは、ちゃんと手に入ります。
諦める必要も、絶望する必要もありません。
というかむしろ、貴女がこの先歩いていく人生は、そういう愛に満ちていると思います。
今は周囲の男性も20代前半と若いので、将来を誓い合うとか互いに人生を背負い合うようなシリアスな関係には発展しにくいかもしれません。それでも、互いの違いを認め合い、惹かれ合い、高め合うような素敵な恋はたくさん生まれると思います。
ぜひ、一人シーソーゲームをしない愛情深い男性と、互いにたくさん愛し合う恋をしてください。
BくんはUS出身だから、「付き合う/付き合わない」でなく、「愛してる」の言葉で関係へのコミットを表すのでしょうか?
そうであれば今回の恋は、Sanaさん、今の貴女にこの上なくぴったりです。
Sanaさん、どんな恋をしても、誰にふられても、誰に告白されても、貴女の価値は変わったりしません。貴女は貴女。自分のその二本の足でしっかりと立っています。ここまで自分の力で歩いてきたし、この先もそうするでしょう。恋は貴女を磨きこそすれ、奪うことはありません。それを忘れないでください。
Sanaさん、今回は、ご相談ありがとうございました。
貴女の今後の素敵な人生、そして幸せな恋愛に祈りを込めて。
つかふる
いつもありがとうございます。あなたの貴重な時間やお金を、このような形で私に使ってくれること、すごいご縁だと感謝しています。私の力の源です。