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彼らが求めてるのは【やさしさ】じゃないのかもしれない。


古いお客さんの一人が一時帰国すると言う。
銀座の某店を予約したからゆっくり食事をしようと言う。
久しぶりにちゃんとした和食が食べたいのだと言う。

わあ嬉しい。食事はもちろんだけれど、その後お店にも寄ってね、と返すと、
店には行きたく無い、時差ボケだしそろそろうるさい場所は辛いんだと言う。

私はちょっと考えて、そうね、それならずっと欲しかったコートがあるんだけれど、とぶっこむ。
クリスマスの季節にはあなたには会えないのだし、その頃暖かく着られるコートが手元にあったら嬉しいな、と。

「ふうん、どんなの?」
まんざらでも無さそうな反応だったので詳細を送ると、お客さんは「そういうのは彼に買ってもらいなさい」と言う。

「わかった。それならすこし慌ただしいけど、早めに切り上げましょう、お店には〇〇さんと同伴しますと伝えておきます」と私が言い、その会話は終わる。

翌日、お客さんから写真が一枚送られてくる。

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