マガジンのカバー画像

短歌まとめ

58
短歌の投稿まとめました。 ちなみに「ついったー短歌」というのは毎回診断メーカーというサイトでお題をもらって、それを織り込んで詠む短歌をタイムラインで垂れ流している…というもので… もっと読む
運営しているクリエイター

#文章

(短歌)教育論・たまごやき数個入りのあたたか

うしろ指さしてときどき褒めてくるやわらかい色教育は絹

ダースベイダーも一人で並ぶレジ前のたまごやき数個入りのあたたか

ぐんじょうのビー玉のぞき込む子ども 申し訳ない外側の世界

提出をはかった皆んなも初めてはしたたかな飛翔 来てくれそうか

どたんばの自己紹介を覚えてる花束埋もれそうあのはつはる

上糸と下糸の織り下等なる生き物も食うひかりのなにか

水道の業者はシールにされてしまいこの本心が

もっとみる

せんぱくのしょかんのもっともかそけき(短歌 七月分まとめ)

火は消せり 蕗の香の立てるキッチンできみどりのものひとつと数えて

からからにかわいたのどにせんぱくのしょかんのもっともかそけき波くる

うがいすれば未だ更新の頼りなさ洗面所の薄い影群に立つ

ぶらんこの足ふれぬままの地は救う すくわれぬも無くみどりが生えし

泡の下見すかすように臍見せたる僕等の若き誇りていふもの

止まらない吐気が僕を圧迫す孤独はおおきな月の腹なり

目瞑って大人となり

もっとみる

ついったー短歌⑧19.04〜

街中で涼しげ はねる前髪でひとん家のぬくみ知ってる僕ら

水を張る湯ぶねのひろい稜線が上下する舟を寄せない感情

雀色のコートひしめくバスの中空港を出た顔みな静か

はれの日に目が蛇の目ばかり映すふしぎけもの道外れ喉鳴らし行く

ねずみ算 増えることだけ示されて憚らずに死ね恋 あなたがたの

僕も狂ひたくなる座礁するだけで一日魚と呼ばるる魚

いまそらが君の目に入り目に見えない誰かの血

もっとみる