散歩は、私の内なる探求のひとつ。
カメラを手に、目的なく道を歩くことで、
瞬間の美や季節の移ろいを捉え、
時の流れに心を寄せる。

建築や人々の姿も魅力的だが、
私の心を惹くのは自然の細やかな変化。
写真に残す時空の歪みを越え、
内側の風景を探る旅。
生命エネルギーの流れを感じ、
内なる世界との対話を探究する。

量子力学の奥深さに通じる、
この宇宙の微細なエネルギー。
オールドレンズで捉えた光の中に、
プラーナ、生命の輝きを見出す。

植物の静かな呼吸。
その生命力を通じて、
自己の内なるプラーナに想いを馳せる。
その時カメラは、
外の世界と内なる風景を繋ぐ媒体となる。

この旅は自己との対話。
外の世界を捉え、
自身の内面と結びつけ、
生命の深い真実を探求し、
その一瞬一瞬を、心に刻んでいく。

ファンダー越しの私の世界には
深淵なるバイオアートが広がっていく。

機材
Sony α7C ＋Jena DDR Tessar 50mm F2.8 Carl Zeiss M42