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52/100『ボクたちはみんな大人になれなかった』燃え殼



燃え殼さんのラブストーリー。

「始まってしまったボクたちは
いつか終わる運命にある」。

誰と付き合っても 
常に私の頭の片隅にあった
「いつか終わるんだね」
という気持ち。
そこに切ないとか悲しいという感情はなくただ漠然と思っていた。
むしろ「永遠に…」とかなんとか言われると冷ややかな目でその人を
眺めた。

そんな私が一度だけ
「終わらせたくない」と思った人がいた。
真夜中の高速をドライブ中に
窓の外を眺めて気付かれないように
涙を流した。
作中に
「うれしい時にかなしい気持ちになる」
という表現が出てくるんだけど
まさにそんな気持ちだった。
まぁ あっけなく終わったけどな。

すべての経験が私の細胞に刻み込まれている。巻き戻したいあの日も
消したい過去も。

あぁ いろんなことを思い出してしまった。
もう私は昔のように胸を焦がすような
ことはないのだろうなと思うと
少し寂しい気もするけれど
今幸せに暮らしている。

「「いま、孤独なんだ」を「いま、自由なんだ」って言い換えると鎮静剤くらいには効くんすよ」

この言葉が印象的。

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