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感覚を持続させるもの

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僕が好きなものについて、感覚的につらつらと書き積んだもの。きっと解明しすぎないことで、もっと育つものがここにあります。
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#デザイン

僕の、デザインの真ん中

僕の、デザインの真ん中

真ん中。それは「〇〇の普遍的で本質な何か」を考えるという、とてつもなく抽象度が高い話。

友人たちが自分なりのテーマでそんな話をしているのを聞いていたらとても面白くって、僕も考えてみた備忘録がこのnoteです。

分かったのは、自分が一番深く足を突っ込んでいるものじゃないと答えられないんですよね。サクッと自分の興味関心レベルが分かっちゃう。

で、僕が「真ん中で喋れることは何?」と自問して出てきた

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諦めず、追い求め続けること

諦めず、追い求め続けること

The more you design, the more you learn. You learn the most from your mistakes. You don’t learn anything from success.

これはPaula Scherというグラフィックデザイナーの自伝make it biggerにある言葉だ。

簡単に言うと、デザインすればするほど学びがあり、失敗

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選ぶ目と、作る腕

選ぶ目と、作る腕

選ぶ目と、作る腕。

最近、何かをデザインする作業の上で、この2つは似ているようで、かなり違うスキルであることを改めて理解しないといけないと思っている。

選ぶ目を鍛えていくと、自分の理想にマッチしているかどうかや、それに向けてどうよりよくしていくかのアイデアは浮かぶようになってくる。いわゆるクリエーティブディレクションというやつだ。

ただ、それを実現する作る技術は、選ぶ目とは別物だ。実際

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自分がポジティブになれる環境を考えてみる

自分がポジティブになれる環境を考えてみる

静かで騒がしくないこと
人や物が少ないこと
美味しいコーヒーがあること

これは昨日とあるUXデザインのワークショップに参加して、自分がポジティブになれる環境について話すワークで僕が書いたものだ。

ワークショップの本題とはズレるので、1分くらいしか取り扱われなかったが、振り返ってみるとここ数年で自分の求める環境が変わってきたことに気づいた。

多分3年前くらいだったら、

文化祭前日のような賑や

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外食という体験と価値について

外食という体験と価値について

しんぽ、というお店がある。

西荻窪にあって、いつ行っても海鮮が美味しく、日本酒の揃いもいい居酒屋だ。

妻と僕は、なにか嬉しいことがあったとき、なぜかいつもしんぽに足が向かう。記念日みたいな日は行かないけど、日常でちょっとした贅沢を味わいたいというときのしんぽ率はかなり高い。

特にカニクリームコロッケは名品だ。いつも帰り道に今日のベスト・オブ・しんぽの話をするのだけど、決まってカニクリームコロ

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デザインだから解決できるもの

デザインだから解決できるもの

お孫さんが住みたい、と羨ましがるような施設にしたかったんです。

昨日出張で訪れた介護施設を見回っているとき、代表の方がそうポツリと話してくれた。

自分が住んでもいいなと思えるような施設じゃないと、おじいちゃんおばあちゃんが住むのってなんだか嫌じゃないですか。遊びにも来たくなくなるし。だからデザインはとてもとても重要視したんです。

この話を聞いて、ふと、祖父が高齢者のための介護施設に

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