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「ほうれんそう」が大切と思うならきちんと指導すべきだと思う

2024年度がスタートしましたね。

非常勤掛け持ち作業療法士の私のいくつかの職場は新人は入ってこない小さな職場ばかりなので、新年度という感じは今のところありません。

さて、先日X(旧Twitter)でこのような投稿をしました。

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新人研修とか、新人オリエンテーションでも「報告・連絡・相談はきちんと行ってくださいね」とか「ホウレンソウは大切ですよ」っていうことを伝えるんだろうけどね、じゃあ、何を報告して何を連絡して何を相談すればいいのかということをきちんと伝えている職場ってどれくらいあるのだろうか?

そんなことも説明せずに、

「今年の新人さんはホウレンソウができていないね」

とか言っている先輩や上司もいるかもしれませんが、説明が不十分で放置されているのにそんな風に言われている新人もたまったもんじゃないですよね。

フェードアウトするホウレンソウと生き残るホウレンソウ

冒頭で紹介したXでの投稿にも書いたことですが、

新人の時期や転職間もないスタッフさんの場合、自分の行動を上司にこまめに「報告」するほうが良いと考えています。

今日の行動予定の確認や連絡も毎朝行ったりすることも必要です。

だって、働き始めて間もない時期はその職場のルールもよくわからないわけですよね。どのようなことについて報告すべきか、何を確認しておくべきか、何を準備しておくことが求められるのか?そんなことがわからないのですから、事前に連絡したり、事後に報告したり、相談したりするわけですよね。

職場内のルールが把握できてくるにしたがって、ホウレンソウは減っていくと思います。上司や先輩から「もうその報告は不要です」「○○については事前の連絡は不要、あなたの判断で実施してよいですよ」って指示された事柄については、連絡や報告はしなくてよいと思うのです。

そうやって徐々にフェードアウトするホウレンソウが増えてくるんだと思います。

でもね、中にはフェードアウト(なくなっていく)するのではなく、継続してホウレンソウを行うことを求められるものもあります。職場によっていろいろですが、「報告連絡不要です」と言われない事柄については、きちんと報告や連絡を継続すべきだと私は思うのです。

どうしても「まだ継続して報告や連絡必要なのかな?」と迷うことがあるのなら、上司や先輩にそのことを継続すべきかどうか「相談」すればいいのだと考えています。

そのようなコミュニケーションを日々繰り返していく中で、職場内のルールを理解し、ホウレンソウの重要性や必要性を学んでいくのです。

私は非常勤掛け持ち作業療法士として、時々新しい職場と契約して勤務を開始しますが、50代なので即戦力として初日から働くため、きちんとしたオリエンテーションなどほとんどなく、必要な事柄は職場の同僚にその都度確認したり、報告したりしながら日々職場ルールを確認します。

ベテラン作業療法士であってもホウレンソウは必須なわけです。

自分はダメなんじゃないかと思うこともあるよ!

もう一つ新人向けにX(旧Twitter)に投稿したのがこれ。

新人さんとか転職間もないセラピストさんにとっては、担当するケースすべてが初対面。先輩からの引継ぎケースであっても新人や転職しててもセラピストさんにとってはやっぱり初対面なんですよね。

私は臨床経験30年超のセラピストですが、1日に2件くらい新規のケースと担当すると普段より倍くらい疲れます。神経もすり減ります。

そんな日が1週間も続くと週末はバテバテですよ。

担当する人すべてが新規のケースだらけっていうのはそれくらい疲弊するものなのです。

新人でも転職間もないセラピストでも、たぶん職場で通常業務が開始されて最初の6か月間くらいはめちゃくちゃ大変。来る人来る人新規ケースのオンパレードなのですから。

6か月くらいすると少し落ち着いてきて、一人退院したら次のケースがやってくるという感じになり、毎日毎日が新規ケースのオンパレード状態から解放されるようになってきます。

職場の先輩方があまり疲れもせず患者さんを担当しているのは、毎日毎日が新規ケースではないからなのですよ。

だから、5月とか6月くらいにがっくり来る新人さんは多くいると思うのですが、その時期を乗り越えてほしいなと願っています。

ベテランのセラピストさんは是非そのことを伝えてあげてほしいなと思います。


やまだリハビリテーション研究所
作業療法士
山田 剛

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