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【2023.4.3.】「病院リハから生活期リハにつなぐ」1

※今日のコラムはどなたでも全文お読みいただけます。

やまだリハビリテーション研究所が書いているコラムや動画のnoteのテーマは、2018年の同時改定以降ずっと「生活期リハの視点で病院リハと地域リハをつなぐ・変える」です。

そのテーマのことを頭の片隅に置きながらコラムを書いたりオンライン講義で話したりしている。

病院でのリハビリテーションから作業療法士としての人生を開始し、老健、リハ中心の訪問看護ステーション、といった職場でのそれぞれの常勤生活を終え、看護師中心の訪問看護ステーション、通所リハ、通所介護、診療所、等々を掛け持ち生活を経た今だからこそ伝えることのできる「病院リハから生活期リハにつなぐ」為に必要なことはたくさんある。

病院リハがどうとか生活期リハがどうとかといった主導権争いとか、どっちが上とか下とかといったことではなく、リハビリテーションの本来の提供の在り方として「つなぐ」ことを意識することはものすごく大切なことなのです。

2000年以前の介護保険制度開始前のリハビリテーションと2023年現在のリハビリテーションの多様性や制度は大きく変化しています。

それなのに、リハビリテーションを提供する側の理学療法士や作業療法士、言語聴覚士に対しての卒後教育や臨床教育においては、それぞれの領域の治療技術や制度に関するものが中心となりがちで、「病院リハと生活期リハをつなぐ」為に必要はリハビリテーションの提供の在り方や、リハビリテーションの進め方といった教育や上司からの指導が不十分だと感じています。

特定の領域に身を置いているセラピストからすれば、「つなぐ」ことを考えたりすることも少ないのかもしれません。

しかし、診療報酬や介護報酬の改定のたびに、「つなぐ」ことの重要性は増してきています。

回復期リハ病院で用いられている、リハ実施計画書は報酬改定のたびに書式が変更されICFで言うところの「活動」と「参加」に関する項目が増え、栄養に関する項目も追加されました。

しかしながら、そのことの意味を知らない若いセラピストは単なる「書式」としてとらえ記載するのみで、実際の病院リハビリテーションのアプローチの中で「活動」「参加」よりも、心身機能のみに対してのアプローチを退院間際まで続ける傾向があり、退院後の生活のことを考慮したり、「生活期リハ」につなぐことを意識した介入は不十分ではないでしょうか?

また生活期リハにおいては、病院からの流れのような形で心身機能中心のリハが実践されていたり、多職種連携が不十分であったり、コロナ禍を理由としてリハビリテーションマネジメント加算で実施されるべきリハビリテーション会議が十分に機能していなかったりといった状況が見られます。

訪問看護ステーションのリハにおいても、やはり制度改定のたびにリハの偏重に対しての警鐘が鳴らされています。

2024年同時改定に向けては、病院リハビリテーション、生活期リハビリテーション双方において、「つなぐ」ことを意識したリハビリテーションの実践が必要になってくると考えられます。

そこで4月のメンバーシップではこのことを中心にコラムをお届けします。

  • 「つなぐ」リハビリテーションに必要な考え方

  • 「つなぐ」為に必要なリハビリテーションの実践

  • 「つなぐ」為に必要な制度の理解

等を中心に明日から書いたり話したりします。

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作業療法士
山田 剛

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