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【プロット】頭の悪い落語家が、料理教室に

 繫上亭の前座として、話をする八游亭小八。 一日一回師匠に落語と稽古していただき、寄席のお客さんの相手をする。
 途中で筋を間違えて怒られてばかりいる。
 寄席には若い女性も多くて、観光客が後ろの方に陣取っている。
 上方落語の人気は高いが、自分の落語はまだまだである。
 頭の回転が悪くて、向いてないと思うこともしばしばだった。
「今日はスパニッシュオムレツでも作るか ───」
 気分転換に料理を作る。
 物覚えが悪い反面、料理の感性に才能を発揮するようである。
 重さを量らなくても大抵加減を間違えない。
 しかも自分流にアレンジして、おいしい味付けを開発し続けていた。
 落語家の料理教室。
 変わったシチュエーションだが、人柄の柔らかさとオリジナリティ溢れるレシピが人気だった。
「小八さん、料理番組でもやれば当たるんじゃない?」
 先輩からも勧められて、動画にしてみるが ───


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。