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日記

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創作メモ、展示や日常。
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2018年3月の記事一覧

LOVE&POP

LOVE&POP

ドラマ「カルテット」の脚本を読んでいるとこんな一文がある。

ベンジャミンさんも前にドーナツの話していましたよ。音楽っていうのはドーナツの穴のようなもんだ。何かが欠けているやつが奏でるから音楽になるんだぜ

 欠けてると言う表現がすきだ。クリエイティブ全般でも人間的に欠けてる作家が作った作品に惹かれる。
エヴァンゲリオンの庵野監督のドキュメンタリーが面白い。この作品は実写作品「ラブ&ポップ」の

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PM2.5

PM2.5

 きょうの東京は、PM2.5濃度が高めで空が霞んでいる。一時的に注意喚起レベルの数値70μg/m3となった。世界がぼんやりと見える。このまま嫌な事も、ぼんやりと見えなくなってしまえばいい。

 朝起きてテレビを見ると、あいかわらず、どのテレビ局も森友問題のニュースをいつまでも報道している。もう飽きた。まともなのはテレビ東京くらいだ。
最新ニュースでは、北朝鮮の最高指導者を乗せた特別列車が中国に到着

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桜の下には☓☓が埋まってる

桜の下には☓☓が埋まってる

 青梅街道沿いの桜が満開に咲いている。そのファンタスティックな風景は私の脳髄を直撃した。毎年同じように咲く桜はない。桜の木の下には一体何が埋まっているのだろう。こんなに綺麗なものを咲かすなら、どんなに穢いものが埋まってうごめいていようが構わないと思った。

 公園近くのコンビニは花見客を警戒していて、いつもは貸し出しているトイレを閉鎖している。お弁当屋さんの店内は弁当を注文している花見客で溢れ殺気

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賢者おじさん

賢者おじさん

 主人公に適切なタイミングで助言を与えたり、導いてくれる賢者的な役割のおじさんの映画がすきだ。ベスト・キッド。スターウォーズ。ニュー・シネマ・パラダイス。グッド・ウィル・ハンティングは魅力的なおじさんがたくさん出ている。

ヒーローが道に迷った時にちゃんと叱ってくれ、才能を信じて伸ばし優しい目で見守ってくれる。時には、知恵や新たな力や贈り物を授けてくれる。ありがたい存在だ。

 昨日、久しぶりに「

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トイストーリー3の脇役の電話がすき

 録画していた「トイストーリー3」を見て目が真っ赤になる位に泣いた。心から感動して生きる希望に満ちていたが、一日もすればまた絶望に変わる。春は花粉がヤバくて昼間は外出するのが本当に辛い。今日は桜が満開に咲いていた。桜の木の下ではみな楽しそうに笑っていた。私は憂鬱な顔で歩いていた。この時期は肌は荒れるし、熱っぽし、ダルい。くしゃみは止まらずに背中が痛い。何もいいことがない。春の陽気に浮かれている人が

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毒をくれ

毒をくれ

 ドロドロとした小説が読みたくなったので「湊かなえ」の告白を選んだ。今回は「大きい活字シリーズ」で初めて読んで見ることにした。字が大きいので早く読める。告白は愛娘を学内で殺された教師の一人語りからはじまる。ここまでが第一章。

 二章以降は教師の残した負の連鎖が教室に広がり、ウィルスの様に蔓延していく。教室では生徒どうしの醜い争いが起こる。章を進めるごとに、語り手が友人、犯人、犯人の家族と交代し事

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木曜日の使者

木曜日の使者

 2018年3月22日(木)フジテレビのバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』が最終回を迎えた。一週間の間で最も、憂鬱になる木曜に『とんねるずのみなさんのおかげでした』は毎週放送してゲラゲラと笑わせてくれた。

 小さい頃にみた、とんねるずのコントがずっと忘れられない。仮面ノリダー。いっぱいのかけそば。保毛尾田保毛男。北の国から。モジモジ君。あげれば本当にキリがない。高校受験によくあ

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水曜どうでしょうの日

水曜どうでしょうの日

 水曜どうでしょうを無性に見たくなる日がある。雨で何処にも行けない日や、一日中家の中で作業をしている時だ。
旅番組は、ここではない何処かに連れ出してくれる。友達の車で、初めて「水曜どうでしょう」のDVDを見せられた時は、旅先で仲間とワイワイしてるだけで楽しさがよく分からなかった。

 数年してから「水曜どうでしょうClassic」の再放送を偶然みた。その時は、体調を崩していて寝ていたので早く

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東京ソング

東京ソング

 東京に住むようになってから「東京」についての歌を聞かなくなってしまった。田舎に住んでいた頃は「東京」とタイトルのついている音楽をよく聞いた。まだ見ぬ都会の風景を、音楽を聞きながら妄想して憧れていた。

椎名林檎、くるり、サニーデイ・サービス、銀杏ボーイズ、YUI etc.

東京での暮らしが現実になると、憧れていた東京は無くなってしまった。それと同時に「東京」の歌を無意識に避けるようになった

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涼宮ハルヒは憂鬱じゃない

涼宮ハルヒは憂鬱じゃない

** 東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上**

 涼宮ハルヒの憂鬱の主人公「涼宮ハルヒ」はこんな挨拶をする。一般人だったらドン引きするような自己紹介だ。この台詞だけで、彼女の人となりが分かる。
この後に、涼宮ハルヒはSOS団(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団、Sekai wo Ooini

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校正地獄

校正地獄

明朝体がすきだ。

 ひょろひょろして、繊細で気品があって美しい。なので、文字を打つ時はどうしても明朝体を選んでしまう。Macintoshに標準でついている「ヒラギノ明朝」を愛用している。

 長編の小説を書いた時はiPhoneに入れ電車の中で校正しているのだけど、あまり成果が出ない。誤字脱字を多く見つける為に書体をふだん見ないような、ゴシック体に設定し校正してみた。すると、読み慣れていないフォン

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気圧のせいだ

気圧のせいだ

 きょうの新宿区の昼の気圧1020hpa。夕方になると気圧は大幅に下がり警戒水準の1015hpaまで下降した。耳はマラソンを全力疾走したように「キーン」とする。頭痛がした。肩は重く鉛のようだ。自動販売機でコーラを買って、常備していたロキソニンを流し込んだ。駅までの道のりがやけに遠い。なんでこんなに疲れるんだろう。ようやく電車に乗り込むと、むせ返るような匂いがする。窒息しそうだ。

私は新鮮な空気を

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