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【人物図鑑〜移動スーパーに買いに来るばあちゃん】

『地域のスーパーマーケットが消えている…』

最近よくニュースになるテーマである。スーパーやコンビニはもはやインフラ、無くなれば困る人が出るのは当然のこと。

「買い物弱者」と呼ばれる高齢者のために、自治体はなんとか手当てをしようと奔走する。しかし何の得にもならないことを民間企業はしない。

私のスーパーがあった街は恵まれていた。なぜなら「地域密着」を標榜していた私は、採算など度外視で、街の要請の通り『移動スーパー』を市内に走らせたのだから。

「買い物弱者」〜きっとこの人達は食べ物を買う所もなく、いつもお腹を空かしているに違いない。『ばあちゃん待ってろ、俺が行くから!』

さて今日も街の随所にある「公民館や公園、神社等」の停車場(一週間に50ヶ所)に移動販売車が到着した。いるいる、可哀想な「買い物弱者」が。優しくしてあげなきゃね!

((((;゚Д゚)))))

👤「もっといい刺身は無いのかい?年金が出たから今日はご馳走なんだよ!」

👥「年寄りだと思って柔らかい物ばかり売るんじゃないよ!肉が食べたいの、肉がっ!」

👤「お酒は移動販売車では売れないって?堅いこと言うんじゃないよ。来週一緒に積んできて!それとタバコも1カートン買ってきて、お金渡しとくから🙏🏻」

👥「今日は孫を連れてきたから、お菓子を沢山売っとくれ!まったく嫁が知るとうるさくてかなわんわ💢」

👤「年寄りで買い物に行けないと思って、足元見て高く売るんじゃないよ!イオンにだって乗り合いタクシーで行けるんだから。今度はみんなで『コスなんとか』に行くだから!」

👥「私たちゃ、あのおじさんと話をするのが好きで買いにくるだわ。話し相手がいん(居ない)からさ、爺さん死んじまったし」

【番外編】
🎵『宇宙戦艦ヤマトのテーマ』を流しながら来るのはいいが、音がデカ過ぎて昼寝もできん💢静かに来い!(到着の合図が欲しいって言っただろ?)

✅「買い物弱者」と呼ばれるばあちゃん達はみんな元気である(^^; 販売車の停車場に来ないと心配になる。雨や雪が降ると、その停車場にも来られない。暑過ぎても表には出られない。

人口は減っていくので、このばあちゃん達があの世に行ったら、次のばあちゃんはここには住まない。だから買い物弱者対策は期限付きのものかも知れない。

避けては通れない高齢化社会。みんな誰しも年を取る。みんなが便利な都会に住めるわけも無いが、なんとかその地域で普通に暮らせる機能が欲しいところ。だったらそういう街を作っていかなきゃね!


移動販売のお客さんからの地元紙への投稿

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【小林 久ホームページ】

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